孤独で過酷すぎる魔の四日間

エチオピア ケニア モヤレルート

エチオピアから国境を超えてケニアの首都ナイロビを目指す、この旅史上最も過酷な4日間。
大変だった越境の模様を、日ごとに分けてお送りします!
ちなみに、きつすぎてカメラを取り出す余裕なんてなかったために、
今回はほぼ写真なしの記事となっております・・・。


  

<越境の旅一日目・コンソ>

  

正直に言うと、一日も早くこの村を出たかった・・・!

ようやくジンカを去る日がやってきました。
本日目指す場所は、ジンカから3、4時間ほどかかる「コンソ」という村。
毎日1本、早朝発のバスが運行しているのはチェック済みです。
ところが前夜、ジンカでお世話になった(?)ガイドのzenabo君が、
「コンソ行きのバスは頻発しているから、そんなに早く行かなくても大丈夫。
明日の朝、僕もバスターミナルに一緒に行ってあげるよ!」

ああ、また彼の言葉を信じたのが間違いだった!?

  

8時頃バスターミナルに着くと、約束通りzenaboがやってきました。
コンソ行きはあれだよ、と彼に連れられ乗せられたバス。
しかし、待てども待てどもバスは一行に動かない。
客も全然乗ってこない。

結局、バスを下ろされてしまいました!
なんなのよ〜もーーーo(>ロ<)o

立ち往生していたら、またもやzenaboが現れて、
「あのバスもコンソ行きだ!」
あっちか〜い!!!
慌ててバスを乗り換える。
けれどもこちらのバスも、動く気配は全くなし!!!
乗客が満席にならないと出発しない仕組みなのに、いつまでたっても車内はすっからかん。
お客さんが徐々に埋まるのを辛抱強く待って。

  

結局、バスがジンカを出発したのはお昼の12時!!!
4時間も、バスターミナルで無駄な時間を過ごしたわけです。

早朝発のバスに乗っていたら少なくとも10時までにはコンソに着いていたはず。
今日はゆっくりあるし、宿にチェックインしたらまずは溜まった洗濯物をいっきにさばいて、
体調不良が長引いているから、一日中休んでゆっくり過ごそうと決めていたのに・・・。

バス代も何故かzenaboに払っちゃったけど、ぼられてたりして!?

あーーーもう、ほんとにっ!
最後の最後までハプニング続きのジンカでした。


辿り着いたコンソも、小さな小さな田舎の村。
安宿にチェックインして、今夜までに乾くか分からないけれども慌てて洗濯物を片付け、
夜は村中が停電する中、ローカルが集う小さな食堂でパスタを頼み、ロウソクの灯りを頼りに麺をすすって、
そしてまたぼられ・・・(あれ、絶対50ブルもしないはず!)

  

真夜中。
ベッドに横になっていると、何やら懐中電灯を持って中庭をウロウロしている不審な奴がいる!!
ああ、なんだろう、やだな。
息を殺して様子を伺っていると、
え?
灯りがこっちへ向かってくる・・・!

すると、
ガラス張りのドアのカーテン越しから、室内を思い切りライトで照らされ、
懐中電灯越しにギョロっと鋭い白い目が覗き、こちらを見つめている!!!

  

ぎゃーーーー((;°Д°;))
怖い怖い怖い〜〜〜!!!

  

その後も何度も覗かれたもんだから、
とっさに「What!?」と叫び、懐中電灯で照らし返してやりました!
そしたら、逃げていっちゃった。
なんだったんだ。
怖かった・・・(TωT)



<越境の旅二日目・モヤレ>

  

早朝チェックアウトしてバスターミナルへ。
コンソからバスに乗って、国境の町「モヤレ」を目指します。
月曜と木曜しか便がないという情報もあったけれど、
ドライバーに尋ねてみたら、モヤレ行きのバスは毎日運行しているとの事。


バスに揺られ揺られて、モヤレに到着したのはお昼過ぎ。

バスを降りてから国境まで、ヨタヨタと重たい荷物を引きずって歩き、

  

エチオピア 国境 イミグレ

国境手前、エチオピア側のイミグレへ。

  

ここで一番恐れていたのが体温チェック!

私より少し先にこの国境を超えた旅人たちが口を揃えて言っていたのです。
エチオピア側では体温を計られるからねって。

私、今まさに、

  

絶賛発熱中なのです(TωT)!!

  

寒気がするし体がだるい。
吐く息も熱い。
熱がある事がばれちゃったら、入国拒否されるのかな。

  

ビクビクしながら手続きを済ませ、
パスポートに出国スタンプを押してもらうと・・・。

  

「OK」

  

あら、拍子抜け。

熱、計られなかった!

良かったぁ、セーフ(´。`;)

  

無事に国境を超えて、
ケニア側のイミグレでは50ドルを支払ってケニアビザを取得。

  

ケニア 国境 イミグレ

アフリカ大陸4カ国目、ケニアへ入国です!!!


長かったエチオピア。
ウザかったエチオピア。
しんどかったエチオピア。

  

でも、過ぎてみれば、面白い体験をいっぱいさせてもらった。
ノミに散々刺された。
普段穏やかな私が←!?何度もキレて暴言も吐いた。
人に貶められて、人に助けられた。
久しぶりに号泣した。

取り繕う必要もなく、感情を素直に吐き出して、ありのままに流れのままに生きていた。
それこそが貴重な時間だった。

  

インパクトで言えばこの旅No.1かもしれない!

もう二度と来るもんか!
って何度も思ったけれど、
アフリカをこれから旅する人には、間違いなくエチオピアに行く事をおすすめする!

  

さよなら、思い出深きエチオピア!



ケニア 国境 モヤレ

ケニア側の国境付近で見たバス。
あかつきようちえんのバスが、遠い遠い異国の地で活躍しているよ!

  

まとわりついてくる両替屋たちに余ったエチオピアブルを両替してもらい、
町を目指して歩きます。

  

ケニア側の国境の町の名前も、エチオピアと同じ「モヤレ」

安宿にチェックインすると、熱冷ましの薬を飲んでベッドに倒れ込みました。
はぁ、しんどい。
もう動きたくな〜い!

  

薬が効いたのか、しばらく眠りに落ちて、

夜目が覚めると、重たい体を無理矢理起こし、
宿の外にあるATMでケニアの通貨を下ろします。

お腹空いたな・・・。

宿に戻り、併設されている食堂に入って定食を頼んでみました。
これが意外や意外!見た目以上に美味しかった!!!
がっつりお肉、ご飯、スープ、総菜。
日本で言う定食みたいなセット。
スタミナを付けるべく、もりもり食べちゃいました!
うん、食欲があるうちは大丈夫だ♪

  

モヤレ BISMILLAHI HOTE

泊まった宿、BISMILLAHI HOTELの食堂のキッチン。
脇目も振らずがっついてしまったので、定食の写真を取り損ねちゃいました★

  

明日は、この越境の旅で最大の難関。
一番ハードなモヤレルートが控えています。
少しでも体調を回復させて臨まないと・・・!

薬を飲んで、ブルーシートをかぶって、今夜も早めの就寝です。



<越境の旅三日目・モヤレ>

  

朝4時前。
チェックアウトして、バス乗り場へ。

  

今日は最大の山場、悪名高きモヤレルートを移動します。

何が悪名高いのかと言うと、
この道では時々強盗やテロリストが現れてバスを襲い、観光客も殺されてしまうという!(シャレにならない。)
さらに、信じられないほどの悪路が延々と続き、バスの中は地獄と化すらしい。

この越境を避けるために、エチオピアから飛行機を使う旅人も結構いるようです。
まあ強盗の方は、最近そんな話は全く聞かないし、旅友たちが何人もこのルートを実際通過しているので、大丈夫かな。

一方悪路の方はというと、ちょっと前まではモヤレからナイロビまで二日かかっていたそうですが、
今ではだいぶ道路の整備が進み、その日の夜にはナイロビに到着するようになりました。

  

それよりも、真に悪名高いのは、ケニアの首都ナイロビ!
治安の悪さは世界最強クラス!?
銃声が夜な夜な鳴り響き、強盗被害が後を絶たないとの噂!

私一人で、ナイロビに夜着くのは怖すぎる!!!

というわけで、途中のイシオロという町でバスを下りて、一泊刻む事にしました。


コロコロオスプレーごとバスに乗り込むと、既にほぼ満席。
ちょうど一番前の席がひとつ空いていたのでそこに座り、オスプレーを運転席付近のスペースに置かせてもらいました。
旅友から、
「このバスに乗る時は絶対に前!後ろの方に乗ると地獄を見る」と言われていたので、
前方の席に座る事ができて、ホッと胸を撫で下ろしておりました。

  

出発時刻になり、バスが走り出します。

未舗装の道なき道もスピードをゆるめる事なく、容赦なく飛ばしまくるドライバー。
窓からは砂埃が舞い込んで、喉も鼻もやられてしまいそう。
それでも、座った席が良かったからでしょう。
思っていたほど過酷ではないみたい、と高を括っていたら、

途中休憩の時間、スタッフに「席を移ってくれ!」と連れていかれたのが、
なんと、後ろ〜の方の席!
しかも、オスプレーはバスの外に追いやられ、あれよあれよと荷台へ持っていかれてしまいました。

「荷物を預ける時はお金を払ってでもカバーをかけてもらわないと、砂まみれになって大変な事になるよ!」

友人の助言が頭をよぎりますが、カバーを頼む間もなく荷物を移され、
バスは走り出してしまったのです!!!

  

ここからが、結構、地獄。
前の席とは比べ物にならないくらい、はねるはねる!!
頭を天井に打ち付けるんじゃないかと思うくらい体が浮いて、フワッと無重力を感じた瞬間、胃袋がウッとなる。
これは、絶叫マシーン並にスリリング!!!

未舗装道路が続く限りジャンピングは果てしなく続くから、
体に力を入れて、シートに捕まって、カメラをしっかり抱え込んで、
一瞬たりとも油断ならない!!


こんな調子で、イシオロに辿り着いたのは夕方前。
体ヘトヘト、全身砂だらけ。
喉もイガイガする。
ついでに、荷台から引き取ったオスプレーは、
もともと茶色だったっけ?というくらい、砂にまみれて変色している・・・。
最悪(T∇T)

  

イシオロでは、友人から事前に聞いていたJamhuri Guesthouseという安宿に早々とチェックインし、
砂にまみれた洋服を洗って、
熱が上がっていたから、さっさとシャワーを浴びてご飯も食べずに就寝。

  

コンソからここまで、町の写真って一切撮っていない。
移動して、目的地に着いて、宿に辿り着いたらバタンキューの繰り返し。
本当は、それぞれ町をお散歩して、雰囲気の違いなんかを楽しみたかったんだけどな。



<越境の旅四日目・ナイロビ>

  

イシオロからバスに乗って目指すは、最終目的地ナイロビ。
ここからは綺麗に舗装された道路が続き、快適そのものです!
エアコンがなくたって、リクライニングなんてできなくったって、
道路が整備されているだけで快適!
幸せのハードルが確実に低くなっているけれど、それって、なんかいいな♪

  

今まで訪れた都市の中で、一番治安が悪いんじゃないかと思われるナイロビ。
街に近付くにつれて、身が引き締まっていきます。
バスを降りてからが勝負。無事宿に辿り着くまでは油断できませんから。

  

四日間の越境の旅、ラスト。

ついに、ケニアの首都ナイロビに到着です!!!

  

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