旅の幕開けはグルメから
世界各地をあちこち巡ってきたけれど、
旅行先として人気の高いヨーロッパの王道ルートはイタリア以外未開の地で、
スペイン、フランス、オランダ、ドイツ(ハプニングが起こってすぐに出国した)辺りの西欧、
イギリス(トランジットのみ)、北欧などなど。
あ、余談ですがハワイもバリも行ったことないな。
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前回のヨーロッパ周遊の時には物価が格段に高い西欧北欧エリアを外したのも理由のひとつ。
また、比較的旅難易度の低いヨーロッパは将来歳を取ってからでも訪れることができるかな、と。
そう思って後回しにするつもりだったのですが、
ヨーロッパのベタな観光地にも、やっぱり心のどこかで憧れはあったのですよね。
特に、まわりの旅友たちに評判のすこぶる良いスペインはずっと気になる存在で!
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この度念願叶ってスペインの地に足を踏み入れ、
長旅で疲れた体をテンションで無理やり引っ張りながら、
空港からバスと地下鉄を乗り継ぎ、目的の宿へ向かいます。
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えっと。
地下鉄の切符は、どうやって買うんだっけ?
販売機の前で佇みキョロキョロ。
そう。いつもここから。
現地通貨のキャッシュをATMで下ろして、乗り物に乗ることからが全てのスタート。
ああ、また、旅が始まったなぁ。
なんて思いながら。
まだそんなに鈍っていないはずの旅の勘を取り戻すのに、
公共交通機関の移動はちょうど良いウォーミングアップ。
しかし、海外の地下鉄ってこんな時の移動が大変!
主要駅以外はほぼエスカレーターやリフトなんてない上に、階段が頻繁に行く手を阻み、
大荷物を持っての地下鉄利用はなかなかに難儀なのです。
バックパック、ウエストポーチ、カメラバッグを上半身にくくりつけて、
岩のごとく重たいコロコロオスプレーを、うんしょ、うんしょと引き上げながら階段を上っていると、
コロコロをヒョイと持ち上げてくれるジェントルマンがどこからともなく颯爽と現れて、
親切な人たちに幾度となく助けてもらいながらなんとか辿り着いたのは、
メトロ1号線のTirso de Molina駅を出てすぐの建物。
あらかじめ予約していたマドリードの宿、
日本人のご夫婦が営むPENSION ARBOL DEL JAPONです。
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吹き抜けの中庭をグルリと囲むアパートメントの、ワンフロアの一角。
全個室でドミトリーはなく、シングル、ツイン、トリプルルームがあって、
シャワーとトイレ、冷蔵庫は共同。
共用のラウンジスペースの書棚には、日本語の本と漫画がぎっしりと収まっています。
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オーナーの中西さんご夫婦が温かく迎えてくださりホッとしました。
通されたシングルルームはベッドに机、洗面台が備わり、リネンやカーテンの色味が可愛らしいお部屋。
はぁ〜、やっと横になって休める。
実は成田でも空港泊をしていて、福岡の自宅からドアtoドアで丸二日間はかかったかも。
荷物を解いて、シャワーを浴び一息付くと、
奥さんから素敵な差し入れが!
手作りのおにぎりと、カイロ。
まだほんのり温もりのあるおにぎり。
早速かぶりついてしまいました。
胃に流し込むたびに疲れた体に染み渡る。
瞬殺で食べてしまうと、
気を失ったように深い眠りに落ちて、翌日まで目を覚ますことはありませんでした。
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ところで、
憧れのスペインにやって来たというのになかなか観光スイッチが入りません。
意識が完全に、その先に控えている大イベントに向いていて。
到着翌日に行われたサッカーの試合を宿に泊まっていた人たちと一緒に見に行きたかったのですがパスしてしまいました。
(今思えば行っておけば良かったー)
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コンデジ片手にプラプラお散歩したくらい。
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宿の最寄駅の小さな広場。
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先日まで旅をしていた中南米で、耳にタコができるほどよーく聞いたフレーズ。
コロニアルな街。コロニアルな建物。
colony
つまり、植民地時代に建てらてた、植民地風の、という意味で、
スペインがその大部分を支配した中南米の各地に残したヨーロピアンな街並みを「コロニアル」と表現していたわけで。
でも!
ここはコロニアルじゃない。
オリジナル、なのだ!
本場スペイン!
ついに本拠地にやってきちゃったよ〜という感慨!!!
中南米の旅が長かったおかげで言葉も全く馴染みのないものではなく、
数字や簡単なフレーズは引き続きそのまま使えるのでだいぶ気がラクです。
ま、もっとちゃんとスペイン語を勉強しとけば良かったなという一抹の後悔は残るものの・・・。
いや、完全に諦めモードだけど、今からでも遅くないか?笑
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早速ピアスとワンピースを購入してしまいました。
旅先で旅ワンピを買うのはもはや趣味なので、これはもう誰にも止められません。
こうして、コロコロが旅の経過とともにさらに岩化していくのです。
美術館の近くのだだっ広い公園は緑がたっぷりで、お散歩にとても気持ちが良かった。
ピクニック、読書、お昼寝。
公園に集う皆が思い思いの時間を過ごし、平和で穏やかな空気が流れていました。
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日曜日は宿の奥さんと二人でお出かけ。
色々とお話を聞きながら市場までお散歩します。
中西さんご夫妻はスペインに移り住んでからもう25年ほどになるそう!
食べることと料理が好きな奥さんは、地元の人たち向けに日本食の料理教室を開き、
現地で気軽に手に入る食材を使って、アレンジを加えながら日本の味に近づくようレシピを考案し、
スペイン人でも簡単にできる和食の作り方を教えているんですって。
今みたいに情報が簡単に得られない時代。
勤めていた会社を辞めて、一念発起してスペインに渡り、日本人宿を始め、
20年以上も継続して営んでいる。
ものすごい勇気と決断力と行動力。
さらに、自分の特技を異国の地で生かしながら暮らしていて。
こんなにもバイタリティ溢れるご夫婦なのに、纏う雰囲気はとても物静かで穏やか。
気配りも細やかで几帳面、もちろん宿はいつも清潔に保たれている。
長年スペインに住んでいらっしゃるのに日本人らしさを全く失っていないお二人の空気に、安心感と心地よさを覚えます。
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おしゃべりしていたらあっという間。
奥さんが連れてきてくれたローカルな市場は日曜日のお昼時だけバルが開いていて、
行きつけの一件で食事を取ることにしました。
とりあえず生。
ん?ここは普通ワインかしら?
まだ全然スペインに馴染んでいない私。
バルを切り盛りする女性のワンピースが可愛くて、
テキパキとキッチンで働く彼女に目を奪われながら冷えたビールをいただきました。
おつまみのオリーブパテは、塩味がきつくなく優しいお味で私好み。
奥さんはハンバーガーを、
私は奥さんオススメの、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みを。
なに?このクジャクの飾り付けも可愛いよ〜!
これがもう、本当に美味しくて!
お肉はホロホロ柔らかく、ソースは濃厚なのにくどくなく、
付け合わせのマッシュポテトも、パンも、
全部全部美味しい!
ペロリと平らげて、二軒目へハシゴ。
お次は兄妹が営むワインバル。
もちろん顔なじみで奥さんとも仲良し。
ワインを真剣に選んでくれています。
奥さんは、お酒は好きだけどたしなむ程度で、普段はそんなに量を飲まないみたいで。
赤も白も、ほとんど私が飲んじゃった!
お通しのハムとパンには、
フルーティーで香りの良いこちらのオリーブオイルをタラリ。
スペインと言えば生ハムにオリーブオイルですもんね!
確かもこみちのオイルもスペイン産だったはず。
ワインをグビッと飲んで気持ちよくなったところで、
もう一杯♪
奥さんが市場の魚介屋さんで作ってもらっていたペルー風!海鮮パエリアとともに。
はあ、幸せ。
なんだかやっと、スペインに来たーっていう実感が。
マドリードに来てから、奥さんの差し入れおにぎりと、成田空港のラウンジでちょいとくすねてきたおにぎり以外は、
宿の隣のスーパーで缶ビールとパンを買ってきてはそればかり食べていたもんで。
(ただ、そのスーパーのパンが種類が豊富で安くてどれもハズレなしのおいしさで!かなりお気に入り!)
地元の美味しいグルメとワインをエスコートしてくれた、アルボルの奥さんに感謝感謝。
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こうして、
私のスペインの旅が、ようやく幕を開けたのでした。
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