October 03, 2016  Categoyr: └ PERU ( ペルー )

花より団子 マチュピチュより食欲

マチュピチュ クスコ ペルー

人はなぜこんなにも、あの姿に恋い焦がれ、胸をときめかせるのでしょう。
なぜあの地に、溢れんばかりの憧憬の情を抱くのでしょう。

人々の旅心を刺激して止まない、
空中都市マチュピチュ。



世界的にも観光スポットランキングベスト5に入るのでは?
マチュピチュはあまりにも有名で、超が付くほどの大人気の観光地の一つですよね!
だって、「日本のマチュピチュ」ってキャッチコピー付けただけで、
入場制限かかっちゃうくらい人が集まっちゃうんですよ!?竹田城跡。
それくらい魅力的な響き。

 

例に漏れず私も、
それはそれは若かりし頃から、
旅の楽しさにやんわりと目覚め始めた19歳ぐらいから、

 

マチュピチュにはいつか絶対に行くんだ!!!

 

そんな決意を胸に抱いておりましたよ。

 

ああ、なのに。

年齢を重ねたせいでしょうか。
旅をし過ぎたせいでしょうか。

悲しきかな、人間はいつまでも純粋ではいられない。
人の気持ちは移ろいゆくもの。

すれてしまった大人がここに一人。

 

(行く前の)ウユニ塩湖に対して感じていた気持ちと全く一緒なんです。
あまりにも写真を見過ぎてお腹いっぱい。
確かに実物と画像は違いますよ。
生で感じる空気は、どんなに色鮮やかに加工された2割増しの写真にも叶うものではありません。
だけどね、あの景色、
容易に想像が付いちゃうんだもん~!

 

だから、私は行かない。

 

な〜んて言えたらかっこいいのですが。
このボヤキもサマになるってものですが。

 

マチュピチュを目前にして行かないとはさすがに言えない!
いや、絶対に行くしw

 

こんなに斜に構えていたのに、あっさりウユニ塩湖に感動して180度意見を変えたような私ですからね(苦笑)、
果たしてマチュピチュ遺跡を目の前にして、どのように感じるのでしょうか!?



まずは、ネットで列車の往復チケットを、そしてクスコの窓口で予めマチュピチュの入場券を購入しておきます。
クスコからバスとトレッキングで一日がかりで行く方法もあるそうですが、
私は直接マチュピチュの麓の村まで運んでくれる列車一択。


当日。

 

クスコからコレクティーボで約2時間、列車駅があるオリャンタイタンボへ向かいました。
ここにも有名な遺跡があり雰囲気のいい街なのですが、今回は素通り。

 

マチュピチュ クスコ ペルー インカレイル 列車

インカレイルのレトロ風な列車に乗り込み、

 

マチュピチュ クスコ ペルー インカレイル 列車

外の景色を眺める間もなく、
同席のアメリカンカップルとぺちゃくちゃお喋りしていたらあっという間。

1時間半ほどでマチュピチュ駅に到着しちゃいました!
マチュピチュのお膝元、アグアスカリエンテスという村。

 

マチュピチュ クスコ ペルー

小川の脇に古めかしい建物が並ぶ様は、まさに日本の寂れた温泉地!?
アグアスカリエンテスってスペイン語で熱い水っていう意味。
その名の通り、そしてこの景観にふさわしく、
温泉の湧き出る村でもあるのです!

 
 

まずは宿探し。
値段とお部屋を比較して適当なところでチェックイン。

 

あれ?
行きの列車はあんなに晴れていたのに、
なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ。

なんという事でしょう。
夕方には雨がじゃんじゃん降り始めてしまったのです!
明日は遺跡に行くんだけど、大丈夫かなぁ?
と若干不安になりながらも、

 

レストランのハッピーアワーでビールとカイピリーニャをしこたま飲んでフワフワいい気持ちに♪
雨に濡れながらご機嫌で宿へ帰りました。



翌日。

 

残念ながらまだ雨は少し残っていて。

本当は朝早くから、
なんならオープンと同時に!って気合い入れてマチュピチュへ乗り込むつもりだったんだけど、
雨降って眠くてうだうだしていたら9時くらいになっちゃった。
いかんいかん。
マチュピチュへ出かけなければ。

 

身支度を整えて、バス乗り場へ。

 

マチュピチュはイチイチ全てが高いのがちょっぴり難点。
もちろん遺跡の入場料もなのですが、
ここへ来るまでの往復列車も、
村から遺跡までの往復バスも、
お金が湯水のようにジャンジャン飛んでゆくのです(泣)


バスは峠道を蛇行しながらグングン上へ上ってゆきます。
心配していた雨はやんだものの、厚く垂れ込めた雲が山にかかっている。
でも、これはこれで幻想的かもしれない!


そうしてバスに揺られること20分。

遺跡の入り口に到着しました!

気分はテーマパークのエントランス!
もちろん観光客でごった返しています。
前もってクスコの窓口で購入していたチケットを提示して、いざ中へ!

 

遺跡巡りの順路は決まっていて、
初っぱなからハイライトを目指し、丘へ続く階段を上がります。

 

階段を上り切ったところで目の前に現れるのは、

 

そう。




マチュピチュ クスコ ペルー

マチュピチュ!

 

マチュピチュ クスコ ペルー

これが噂のマチュピチュだ!!!

 

マチュピチュ クスコ ペルー

どっからどう見ても、マチュピチュだ!!!
(誰が撮ってもこの写真になるマチュピチュだ!)


・・・・・・


ど、どうしよう。

やっぱりこの景色、予想通り。

 

沸き上がる感動、出てこーーーいっ!



だめだ。

 

完全に不感症。
これ、贅沢病だ。

 

旅をし過ぎた副作用ってやつだ。

 

なんせここ、
私を含め、観光客が多すぎるし!
みんな順路に沿って、列をなしてゾロゾロ。
そりゃそうです。
世界でも屈指の観光地なのですから。


でもねでもね、

 

うわーーーーー!!!!

 

って興奮する感じはなかったけれど、

 

「ほぅ」とじ〜んわり込み上げるものはありましたよ。

マチュピチュに来ちゃった、って。

 

確かにね、この立地、この遺跡のデザインは文句なしにかっこいい。
とんがり山に囲まれた石造りの空中都市。
絵になりすぎるくらい!

 

いかにも太古風なこのマチュピチュですが意外にも歴史は浅く、
作られたのは1450年頃だそう。
スペイン軍がインカ帝国を制服した16世紀前半、ことごとくインカの都市は破壊し尽くされていったのですが、
山々に囲まれた標高2400mのマチュピチュはスペイン軍に見つかることなくほぼ無傷で、
時を経た今でも、こんなに立派な状態で残っているというわけです。

 

マチュピチュ クスコ ペルー

遺跡の回りを、こんなにもぐるりと険しい山が取り囲んでいるんだもの。
そりゃーいくらスペイン軍でも見つけられなかったはずだわ。
しかし、こんな不便な場所に石をせっせと運んで都市を作り上げるなんて、
時の皇帝はすごい事を成し遂げたなぁ。


このマチュピチュが見渡せるビュースポットでせっせと写真を撮っていたら、
ちょっとした、
いや大事件が起こってしまいました!

 

一緒に来ていた友人のGo Proがなくなっちゃった・・・。

 

スラれたのか、置き引きなのか、はたまた谷底に転落していったのか分からないけれど、
すぐになくなった事に気付いて探しまわってみたものの、
神隠しのようにこつ然と姿を消してしまったのです。

嘘でしょ〜!?
まさかマチュピチュで。
高額の料金を払ってやってきた善良な?観光客だらけのマチュピチュでGo Proがなくなっちゃうなんて。

狐につままれるとはまさにこの事。

かわいそうに、
気持ちを切り替えようと空元気にしている友人が逆にいたたまれなくて。

 

そこからは、
なんとも暗~い気持ちで遺跡を回りました。

 

マチュピチュ クスコ ペルー


マチュピチュ クスコ ペルー


マチュピチュ クスコ ペルー

神殿、見張り小屋、日時計、天体観測の石など、
一つ一つに意味があるようで、
ここはツアーに参加してガイドさんの説明を聞いた方が面白かっただろうな。

だいぶサラーッと見て回っちゃったけど、

 

マチュピチュ クスコ ペルー


マチュピチュ クスコ ペルー

いつの間にか青空も広がってくれたし!

 

マチュピチュ クスコ ペルー


マチュピチュ クスコ ペルー


マチュピチュ クスコ ペルー


マチュピチュ クスコ ペルー

どんより落ち込みムードの私たちを、
放し飼いのリャマちゃんたちが優しく癒してくれました♪
友人も徐々に元気を取り戻したみたいで良かった!
バックアップもしっかり取っていたようだし。
これ大事ね!


そうそう、
私がマチュピチュに行った翌日、なんと死亡事故が起こったのです!
観光客が遺跡から転落死。
日本の友人から心配の連絡が入り、その事件を知ったのですが。

写真を撮ってくれと同行者に頼んだ51歳のドイツ人男性が、立ち入り禁止ロープを越えて遺跡の淵へ。
ジャンプして足を踏み外し崖から転落。
200m下の谷底へ落ちて亡くなってしまったのです。
マチュピチュ、ジャンプ禁止なんですよ。
しかも立ち入り禁止区域に入っちゃうなんて。

最高の旅の思い出を作るはずだったろうに、死んでしまったら元も子もない。
しかも自分の不注意と無茶な行動で。
テンションが上がってはしゃいでしまう気持ちは分かる。

でも・・・。

その土地のルールを守り、節度を持って行動しなければ、と改めて思います。
できるだけ、旅を楽しいままで終わらせたい。
回りに心配をかけずに。
ちゃんと、命を持って帰る事が最低限の使命ですから。



マチュピチュ観光を早めに切り上げて、
バスに乗ってアグアスカリエンテスの村へ戻りました。

 

ちなみに、入山制限があって事前予約必須のワイナピチュ山、マチュピチュ山には登っておりません★
もともと登る予定はなかったのだけど一応窓口で聞いてみたら、
予約、かな〜り先まで埋まっていましたよ!



この日はですね、
マチュピチュの他にもう一つ、とにかく楽しみにしていた事があったのです!
待ちきれなくてソワソワ。
ここに来る前も、マチュピチュの事はほとんど調べていなかったのに、
これに関してはネットでしっかりと情報収集していたくらい!

 

と、その前に、

 

マチュピチュ クスコ 温泉

温泉へLet’s Go!!!

お湯に浸かって体を芯から温めたい。

 

この村には温泉施設がありまして、水着を着込んで行ってみると、

 

マチュピチュ クスコ 温泉

こんな感じでした。
なんか、市民プールの屋外っぽいな・・・。

 

入ってみると、
お湯はぬるく、人も多くて小さな浴槽の中は芋洗い状態。
よって体も温まらなかった、というか逆に冷えた気もするけれど(泣)

 

まあいい。
温泉はちょっとした寄り道みたいなもんですよ。

 

ここからがメインイベントなのですから♪


なんと、
このアグアスカリエンテス村で、


美味しいフランス料理が食べられるというのです!!!

 

マチュピチュでフレンチ!
このミスマッチ感w

この時をどれだけ楽しみにしていた事か!

 

そのレストランの名は、

 

マチュピチュ クスコ フランス料理 フレンチ

Indi Frliz

 

マチュピチュ クスコ フランス料理 フレンチ

レストランの中はテキサスのバーと言ったアメリカンな雰囲気で、
フレンチのイメージとは程遠過ぎてちょっとビックリしたけれど★

 

マチュピチュ クスコ フランス料理 フレンチ

とりあえずビール♪

 

ここは日本人観光客も多く、日本語メニューがあるのがありがたい!
前菜、メイン、デザートを複数のメニューから選んで組み合わせるコース料理となっています。
料金は2,800円くらい。
ペルー物価にしてみるとなかなかいいお値段するんですけど。

 

お!
早速やってきましたよ、前菜!
(お料理は暗~い中コンデジで撮っているのでボケボケです・・・)

 

マチュピチュ クスコ フランス料理 フレンチ

アボカドのパパイヤ添え オリーブオイルとレモンのドレッシング付き

ああ、アボカドがまるんとしてる〜!
可愛い!
このドレッシングうま〜〜〜!

でも、隣の席の子どもさんが食べている前菜の方が、もっとアボカドもりもりで全体的にボリューミーで、
あっちのがいいなぁ。
と、物欲しげに隣のテーブルを眺めるw
店員さんにこっそり聞いたら、あれは野菜ガーデンサラダだって。
それにしとけば良かった~。
もちろんこのお料理も十分美味しかったのですよ!

 

お次はメインディッシュ。

 

マチュピチュ クスコ フランス料理 フレンチ

どどーーーん!

牛ヒレ肉の串焼き コショウとアロガロビーナ(ペルー特有のエッセンス)のソース仕立て

メニューそのまま書いてますよ。
舌噛みそうw

お肉もどでかい上に、奥の付け合わせはチップスとスイートポテトにお野菜。
うぅ、苦しいけど幸せ。
幸せだけど、ぐるじぃぃぃ。

もちろんフガフガ鼻を鳴らしながら全て平らげて、

 

マチュピチュ クスコ フランス料理 フレンチ

デザートに特性クリームキャラメルプリン。

 

ふぅぅぅ、
美味しかった〜〜〜!!!

フレンチの繊細さってのは皆無だけど、
味付けはいいし、お腹いっぱい食べられるし、
本当に本当に、ここに来て良かった!
大満足♪
もっかい行きたかったくらいだもん。

 

マチュピチュの最大のミッションを果たせました!

 

色気より食い気。
遺跡よりフレンチ・・・なマチュピチュでしたが。

 

これで、思い残すことなくクスコに帰れます!

 

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