青の洞窟で、この旅最大のピンチ到来!
難破船の上は、子どもたちの格好の遊び場!
「紅の豚」の隠れ家アジトビーチをひと目見ようと参加した、ザキントス島のボートトリップ。
ツアーのハイライト、念願のナヴォイオ海岸上陸を果たした後、
ボートは来た路を折り返しながら、自然スポットを巡ります。
ザキントス島は洞窟だらけ!
アーチ上にくり抜かれた岩や芸術的に削られた岩、山口県秋芳洞で見た鍾乳洞のような岩。
自然の力をこれでもか!と見せつけられる、海と洞窟の絶景コラボレーション!
これは絶対にボートトリップでしか味わえない景観。
しかも、この島には青の洞窟が無数に存在するのです!!
(ちなみに免許いらずでボートもレンタルできます。複数で来ていたら間違いなくボート借りてたなぁ)
そんな大自然を目の前に、もちろん私のカメラ小僧魂に火が付かないわけがない!!
カメラの電源を入れてシャッターを押しまくり、
カメラの電源を・・・
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え!?
電源が入らない!!!!
スイッチをONにしてもビクとも動かない私の相方。
10回に1回ほど?たま〜に起動しても、すぐに消えてしまう。
何度も何度もON、OFFを繰り返す。
でも、駄目だ。
頭真っ白・・・。
カメラ、壊れちゃったの・・・?
水没したわけでもないし、
海から上がって浜辺に置いていた荷物を取りに行った時も、誰かが触った形跡もなく元のまんまだったし。
どうして?なんで急に!?一体何が起こったの!?
さすがに気が動転して、体がこわばって。
目の前に繰り広げられる偉大な自然のショウ。
ボートはゆっくりと、小さな青の洞窟に入ります。
キラキラと輝くブルーの海面が天井に反射して、その名の通り青の世界に浮かんでいる。
初めて見る景色。信じられないくらい美しい。
でも、カメラが、動かないんだよ(ToT)
次々と現れる絶景を目の前にしても、頭の中はカメラの事でいっぱい。
私の旅がいかにこの子、相方のカメラに依存しているかを、改めて思い知らされました。
今この瞬間、もしかしたら二度と見る事がないかもしれないこの景色を、
たったカメラごときで楽しめない自分が情けなくもあり。
心ここにあらずでなんとか撮ったiphoneの写真たち(笑)
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キャプテンが「ここは僕だけのプライベートビーチさ!」と連れて来てくれた小さなビーチ。
みんな海に飛び込んで、思い思いに泳ぎ始めました。
でも、私は船の上から動けない。
全然頭の中、整理が付かなくて。
何が起こったのかを受け入れられなくて。
キャプテンが、
「ほら、泳いできなよ!ただし君は船の近くだけだよ☆」
と、いたずらっぽく笑って言いました。
「でも、カメラが・・・(iДi)」
「そんなの、今は忘れて!」
そうだね。
海にチャポンと飛び込みます。
ここの海もナヴォイオと同じ、ミルキーブルー。ひんやり冷たい水。
プカプカと海に浮いてみても、残念ながら忘れる事はできません。
やっぱりカメラが気になって、すぐに船に戻りました。
ボートはやがてケリビーチへ戻り、素晴らしい大自然のツアーは終了しました。
宿に戻り、荷物を解いてシャワーを浴びて、一息ついて。
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一応持って来ていたSONYのコンパクトデジカメを、しばらくは代替えにするか。
旅に出て一度も使っていなかったコンデジ。
地味に荷物になるから、送り返しちゃおうかな〜、なんて思っていた矢先、
ここに来て役に立つとは・・・。
荷物の奥に眠っていたコンデジを引っ張り出してみました。
そしたら・・・
充電器がない∑(゚□゚;)
ない!ない!!!
荷物を引っくり返して探してみても、充電器は見当たりません。
旅の途中で無くしちゃったのかな(TДT|||)
ここまで徹底して踏んだり蹴ったりだと、逆に笑いが出て来る。
もう、お手上げ状態だよ〜〜(T∇T)
ザキントス島に来てからだいぶツキに見放されている感はあったけれども、
最後の最後にこんな大ピンチが待っていたなんて。
これから、待望のドブロブニク、プリトヴィツェ公園、イタリアやスイスやフランスが私を待っている。
美しい景色を写真に納められないなんて、行く意味がないよ〜ヽ(´□`。)ノ
しかも、日数が限られているヨーロッパ。
夏を追いかけたいヨーロッパ。
綿密に計画も立て、スケジュールもルートも決めている。
こんな所で立ち止まっている暇なんてないのに!!
いくら嘆いてみても、呆然としていても、時間は止まらない。
旅は続く。
どうにか、前に進むための方法を考えるしかない。
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すぐさま連絡を取ったのは、
たった一日の商品撮影の講義がご縁で、図々しくも頼らせていただいている、
すーーーっごくお世話になっている福岡の温泉カメラマン、杉本圭先生。
(日本中の温泉地、秘湯、旅館を中心に撮影、全国的に仕事をしているフリーカメラマンです♪)
こうなった時はいつも、ドラえも〜〜ん!状態。(笑)
「圭先生〜ヘルプミー(>д<;)!!!」
先生のアドバイスとしては、湿気が基盤に悪さをする事もあって、故障の原因No.1でもある。
バッテリーやカードを全て取り出して、2・3日しっかり乾燥させてから電源を入れてみて。
で、もしそれで運良く付いたとしても、
一度こうなったら使い続けるとカビなどが生えて悪化する可能性もあるから、
早期に入院させた方がいい。
との事。
了解!了解ですっ!!!
すぐさまバッテリーを取り出して、カメラを乾燥モードに!
はぁ〜〜・・・。
翌日、ザキントス島からアテネに戻り、その足で空中修道院のメテオラに行くはずだったのですが、
泣く泣く予定変更です(TωT)
(メテオラは、いつかきっとリベンジする!!!と誓った★)
明日はアテネに一泊して・・・、そうだ!SONYのコンデジの充電器も買いに行かないと。
そして、圭先生が言う通り、例え数日後に電源が付いたとしても、使い続けるつもりはない。
大切な大切なカメラ、一日も早く修理に出したい。
さらに圭先生への相談は続きます。
「日本のCANONに修理に出した方がいいですか?まだ新しいカメラ、保証が適用されるかもしれないし。」
「CANONに出す場合、保証が効くか効かないかは開けないと分からない。
修理は最低でも7日から10日ほどはかかる。
大阪に、プロのカメラマンもメンテナンスに出す程のCANON専用の修理屋さんがあって、
そこは3日で仕上げてくれるから、そこに送る手もある。
費用は3〜5万は覚悟。
最悪の場合、基盤の交換となれば10万はかかるかな。」
ふむふむ。
母親にも連絡して、まずはCANONに、
そして、私が加入している海外旅行保険の代理店にもコンタクトを取ってもらいました。
CANONのサポートセンターには、私と直接やり取りができるようにメールアドレスを教えた、との事。
さすが天下の!?CANON、驚く程レスポンスが早いんです!
こういう不安な状況の時って、メーカーさんからの連絡が遅いとヤキモキするじゃないですか。
そのストレスを一切感じず、全ての質問に毎回高速レスで丁寧に回答してくれて、
昔っからCANONファンの私ですが、ますます大好きになっちゃいました(〃´∀`)
母に保険代理店へ連絡してもらったところ、海外保険はおそらく修理分は出る、との事。
その場合は最大10万円までとなっています。
CANONサポート担当さんとやり取りする中で、
CANONヨーロッパの修理センターが各国にあり、
そちらで対応してもらえるかもしれない、という事が判明しました。
ただし私の機種に対応していない国もあったり、
修理可能だとしても、やはり7日から10日は見ておいた方がいい。
という事で、CANONヨーロッパ修理センター一覧のURLを教えてもらいました。
それから、カメラを修理に出すために日本に送る場合、
母親からもう一つの控え選手、CANON EOS 60Dを
しばしの代替機として送ってもらう場合も想定して、
そうだ!郵送方法も調べなきゃ!!
母には、郵便局に直接聞きに行ってもらい、私もネットで調べまくって。
なんだか、カメラ郵送は関税の関係もあって難易度高そう。時間もかかりそうだな。
集めた様々な情報をもとに、対応策を絞ってゆきます。
で、考えた3つの方法がこちら。
<1>
日本に修理に出すためにカメラを郵送し、母には代替機の一眼レフを送ってもらって、
比較的物価の安い国で到着を待ち、代替機60Dが届いたらヨーロッパの旅を再開。
壊れた相方5Dが復活したら、母が私がいるうちにアフリカに旅行に来たいと言っていたので、
その際に持って来てもらう。
<2>
日本に修理に出すためにカメラを郵送し、すぐに旅を再開。
SONYのコンデジでヨーロッパの旅をなんとか乗り切る。
修理が上がった時点で母に郵送してもらい、どこかの国で受け取る。
<3>
物価が安めで、なおかつシェンゲン協定に加盟していないヨーロッパの国で、提携の修理センターに出して、
修理が上がるまでその国で待機。
(そこで修理が対応しているのかは行ってみないと分からない。
故障の内容によっては直営店がある別の国に移動しなければならない可能性も。色々と賭け)
※シェンゲン協定
ヨーロッパを旅行する際につきまとうシェンゲン協定。
シェンゲン協定に加盟している国同士では、越境を楽にする為にスタンプを廃止した分、
トータル90日間以上は滞在できないという、長期旅行者にはありがたくない協定。
ちなみにヨーロッパのほぼ9割近くの国が加盟している・・・。
★
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上記の3つの選択肢を考慮した結果、郵送に不安要素があるため、
一番シンプルなNo.3の方法を取る事に決めました!!
ギリシャの北側に隣接するマケドニアの首都スコピエに、CANON提携の修理センターがある事を発見。
マケドニアはシェンゲン協定に加盟していないし、比較的物価も安そう♪
スコピエの修理センターに、5Dの修理は対応しているのかとメールをしてみるも、やはり日本とは違いますね。
全然返信が来ない(#`Д´)
それでも、返信を待つ時間がもったいない。
可能性に賭けてスコピエに乗り込む!
例え修理に10日かかったとしても、私は待つ!!
(マケドニアには、「オフリド」という、5ユーロで民泊ができて物価も安い、
魅惑の世界遺産のリゾート地があるので、そこで癒されながら待てばいっか♪という思惑あり)
もう、腹はくくった!!!
そんなわけで、アテネでは無事コンデジの充電器を購入し、
魔のテッサロニキ行きの列車に乗り込み、
テッサロニキからバスに乗り換え、マケドニアの首都「スコピエ」を目指すのでした。
果たしてどうなる!?私の相方!!
この旅以来最大のピンチ。旅の低迷期の、まさにラスボス!!!
無事、この試練を乗り超える事ができるのでしょうか!?
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私のカメラの運命はいかに?
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