【カミーノ3】やっとカメラの出番

カミーノ フランスの道

<カミーノ2日目>

大人数を収容するロンセスバージェスのアルベルゲにはたくさんの巡礼者が宿泊しています。
昨日は悪天候の道中でほとんど巡礼の旅人を見かけなかったのに、
彼らは一体どこを歩いていたのだろう!?



昨日の晩ミサに参加した後、
アルベルゲのネットはほぼ繋がらないし、
何より一日中雨に打たれて歩いたものだから体が芯から冷えていて、カミーノの初っぱなから風邪など引いては大変だし、
初日の疲れをしっかり癒そうと早々と寝床に付きました。


朝起きると、既に皆いそいそと出発の準備をしています。(早起き苦手な私)
預けていた洗濯物を受け取りに行き、
(乾燥機にかけてくれたんだと思うけど生乾きだった~。ま、この人数だし、昨日はあのお天気だし仕方ないのかな。)
まだ慣れない準備に時間をかけながら身支度を整えて、
二日目の歩き旅へ、いざ出発!

運命の出会い!?日本人ガールズ4人とはここで一旦解散。
それぞれのペースで歩き始めます。
今後も道中で再会できるといいな。

 

ロンセスバージェス カミーノ


ロンセスバージェス カミーノ


ロンセスバージェス カミーノ

修道院の建物を利用した巨大なアルベルゲと教会のみ。
今はおそらく巡礼者を迎えるためだけに存在し、
SJPPを出発してフランス人の道を歩く大半の旅人が、ピレネー山脈を超えてここで一泊を刻むロンセスバージェス。
昨夜はバルカロスルートを辿って裏口からアルベルゲに入ったけれど、
今日はロンセスバージェスの正面から出発します。

 

ロンセスバージェス カミーノ

晴天とまではいかないけれど、
杞憂していた雨は上がっていてホッとしました。

 

ロンセスバージェス カミーノ

国道を辿ると、ここからサンティアゴ・デ・コンポステーラまではあと790kmもあるらしい!

 

ロンセスバージェス カミーノ

さあ、今日も歩くぞ!

 

・・・と意気込んでみたものの、

 

極寒大雨の過酷すぎた初日にすっかり心が折れていた私。
半乾きの洗濯物もきちんと乾かしたいし、出発時間も遅くなっちゃったし、
カミーノmapを眺め、ロンセスバージェスから約7km先にあるEspinalという村を本日のゴールに決ました!
二日目にして早速甘やかしプランで行きたいと思います★
運動不足、準備不足の私。
最初から飛ばしていると後が続かないしね!?

 

ブエンカミーノ

ようこそがないぞー

 

ブエンカミーノ

歩き始めて一つ目の村を通過。

 

ブエンカミーノ

牛さんたちと草原。
のどかな景色の中をテクテク歩きます。

 

ブエンカミーノ

朝露に濡れた可憐な草花。
雨が降っていないとカメラを取り出せて楽しい。
昨日はそんな余裕もありませんでしたからね。そもそもカメラズブ濡れになっちゃうし。

 

ブエンカミーノ

牛さんズに行く手を阻まれながら、


ブエンカミーノ

7km先のEspinalの村に到着。

 

今日はこの村にステイするつもりだったけど、

んー、やっぱりまだもうちょっと歩けるな。

 

先へ進もう。

 

の前に。

 

ブエンカミーノ

バルで朝ごはんタイム♪
スペインオムレツのトルティージャ、これからの定番になりそうです。
美味しい〜!

 

Espinalを出て、歩けるところまで歩きましょう。

 

ブエンカミーノ


ブエンカミーノ

ここから先、一つ小さな丘を越えたら、
多少の起伏はあるものの後はひたすら下り坂。
昨日はSJPPからロンセスバージェスまでいっきに標高を上げたけれど、
まさにピレネー山脈越え。
今日は山下りの道です。

 

ブエンカミーノ


ブエンカミーノ

牛さんの次は馬さんたちに見送られ、

 

ブエンカミーノ

林を抜け、

 

ブエンカミーノ

小川を越えて、

 

ブエンカミーノ

時には立ち止まる。
足元に、こんなに可愛らしいお花が咲いているから。

 

ブエンカミーノ

後半は、カミーノmapが示していた通りひたすら下り坂の山道が続きます。
下りはついついスピードを出しすぎちゃう。
軽快な足取りで、駆け下りるように歩きました。


次の村まで3.4kmの看板を見つけ、ゴールは近い!とテンションが上がり、さらに足早に。

 

ところが、歩けども歩けどもなかなか村に辿り着かない!
3.4kmってこんなに遠かったっけ〜?
ラストがやたらと長く感じたのですが、

 

ようやくオレンジ色の屋根屋根が眼下に現れて。

 

川向こう、眼鏡橋の先に、

 

カミーノ zubiri

ZUBIRIに到着しました!
今日はここで終わりにしよう。

 

カミーノ zubiri アルベルゲ

カミーノmapによるとこの集落には6つのアルベルゲがあるようですが、
もう宿を探し回る気力も体力も残っていないので、橋を渡ってすぐのところで手を打ちます。

 

チェックインしてお部屋に案内されました。
パイプの二段ベッドが4つほどある、ごく普通のMIXドミのホステルです。

荷物を置いたらシャワーを浴びてお洗濯。
今日身につけていた全ての衣類を水道でじゃぶじゃぶ手洗いして洗濯ピンチに吊します。
曇り空に冷やっとする空気。
明日の朝までに乾いてくれるかな。

 

一仕事を終えたら外に出て向かいのレストランへ。
店内も外のテラスもお客さんで賑わっています。
朝から歩き通してきた旅人たちが、リラックスした様子でビールやワインを片手に談笑しているようです。

席に着き、Pellegrino Menuを注文。
前菜にメイン、お酒やデザートなどが付いて10ユーロ前後。
巡礼者向けのお得なセットメニューです。

 

カミーノ zubiri バル

ワインと迷ったけれど、乾いた喉にはやっぱり冷たいビールかな!
前菜はSalad Russianを。
シンプルなポテトサラダです。

 

カミーノ zubiri バル

メインにミートボールを注文。
えーこれだけじゃ物足りないな~。

 

ビールをチビチビ飲み、付け合せのバケットでソースをすくって食べていたら隣の男性二人が話しかけてきました。
彼らはマルタ出身のHoraceとMark。
40過ぎの会計士Horaceは、以前ブルゴスからサンティアゴまでは踏破していて、今回はSJPPからスタートしブルゴスがゴール。
2回に分けてフランス人の道を歩き切るというわけです。
定年を迎えたナイスミドルのMarkはレオンが最終目的地。
ゴールはそれぞれ違うけれど、共にSJPPから出発した同郷の仲良し二人組です。

 

「Buen Camino!サル〜!!!」

 

道の出会いに乾杯をして、
冗談ばっかりの気のいいお茶目な彼らと笑いながら、穏やかな午後のひとときを過ごしました。

 

明日は、どんなカミーノが待っているのかな。


■カミーノ2日目 2017/5/19 (金)
RONCESVALLES – ZUBIRI <21.9km>
アルベルゲ/Zardiko ドミトリー10ユーロ Wifi◎

 

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