January 12, 2017  Categoyr: └ VENEZUELA ( ベネズエラ )

こんなところに日本人Part.2

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

ベネズエラ国内の長距離バスは悪名高く、検問という名の警察による米ドル強奪が横行していると言います!
そんなわけで、旅人たちは両替のために持ち込んだ米ドル札をそれはそれは工夫をこらして、
荷物のありとあらゆるところに隠し込むそう。

例えばトイレットペーパーを一回ほどいて米ドルを貼り付けて再度巻く、とか、
シャンプーや調味料のボトルの中に入れてアロンアルファで封をするとか、ボールペンの芯の部分に潜ませる、とか。
外国人の男性は時に素っ裸にされるという噂も!

その点女性に対しては少し甘いらしく、さすがに素っ裸の刑はないようなので、
今夜の夜行バスのために、私は手持ちの米ドル札を全てブラの中に仕込みました。


サンタエレナから次に向かうはシウダー・ボリバルという街。
約12時間の夜行バスの旅となります。
チケットは350円弱。
石油国でガソリンが嘘みたいに安いこの国は、バスや飛行機などの移動費も嘘みたいに安いのです。


夕方、ターミナルへ向かい、シウダー・ボリバル行きのバスに乗り込むと、
座席のお隣は紳士的なベネズエラ人のおじさま。
Alfredと名乗った彼は、フィギュアスケートで鈴木明子さんを育てた長久保コーチにそっくり!
(今は本郷理華選手のコーチ。て分かりにくくてスミマセン・・・。)
もう、長久保コーチにしか見えない。

そんなAlfredコーチは昔エンジェルフォールやロライマで働き、今はジャーナリストをしているそう。
お隣さんがとっても優しそうな現地人で良かった!

英語が話せる彼に色々とベネズエラのオススメ情報を聞いちゃいました。
その中で特に気になったのがロスロケス諸島。
(その時は地名があまりよく聞き取れなくて、後で確認したところ、ロスロケスと判明)
カリブ海に浮かぶ楽園のような島。
ああ、行ってみたいなぁ。
でも、この区間は飛行機も高く、物価も島価格で高いみたい?
それに、どうせ行くならダイビングもしてみたいし。
もっと米ドルを持ってくれば良かった。
ちょっと足りなそう・・・。


バスが走る間、心配していた検問もなく、
翌朝には無事にシウダー・ボリバルに到着していました。


この街は、ロライマ山と並んでベネズエラ観光のハイライトのひとつ、エンジェルフォールへ向かう中継地点。
エンジェルフォールとはギアナ高地の岩間に流れる滝。
その高さ979m、世界最大の落差を誇る滝なのです!
それは世界一高い建物、ドバイのブルジュ・ハリファ(828m)よりもさらに高く、
そんな途方もなく高い場所からドーッと水が流れ落ちる景色を、ぜひともこの目で見てみたいじゃないですか!

 

エンジェルフォールを見に行くためには、ここからセスナで「カナイマ」という村に飛ばなくてはなりません。
まずはこの街でフライト込みのツアーを探してあらかじめ申し込むのが妥当なのですが、
そしてここ最近のツアー相場は300ドルという事らしいのですが、
数ヶ月前にベネズエラに滞在した友人曰く、

 

往復100ドルのエアチケットで直接カナイマに飛んだらたまたまその日出発のツアーにうまくねじ込まれて、
3人で行ったんだけど、一人50ドルという破格でツアーに参加できた!

 

という事だったのですよ!
飛行機と合わせてエンジェルフォールツアー150ドル!
魅力的すぎる!!!
タイミングが合うかは分かりませんが、一か八かに賭けて、私も直接現地に行っちゃうその方法で攻めてみようと思います。


バスを降りてターミナルから空港へ向かうのに、ちょうどAlfredさんの自宅が空港方面だからとタクシーをシェアしてくれました。
最後までなんと親切なお方!

 

二人でタクシーに乗って先に空港に寄ってもらい、ここでAlfredさんとはお別れです。
ダンディでとても素敵なおじさまでした♪

 

そのままカナイマ行きの航空会社のカウンターに行き、今からすぐに飛びたい旨を告げると、

 

「往復170ドル」

 

て、
えーーーー!?
100ドルじゃなかったっけ〜?
ちょっとちょっと、それは予算オーバーだよ!いくらなんでも高すぎるよ!
ボリバル払いでも受け付けてくれるらしく、それだと140000ボリバル。
ブラジルレアルをサンタエレナで両替したレートで計算すると13000円くらい。
ボリバル払いの方がだいぶお得です!
リュックからドッサドッサと札束を14個取り出し、140000ボリバルをその場で支払いました。
(しまった〜。ブラジルからもっとレアルを持ち込んでサンタエレナで両替しておくんだった。)

お会計を済ませると、もう間もなくフライトだからちょっと待ってね、と。
あら、こんなにタイミングいいなんてラッキー♪なんて思いながらカフェでジュースを飲んで待っていると、
しばらくして私を呼びに来てくれました。
簡単な荷物チェックを終えて滑走路の脇に出ると、

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

目の前には超小型セスナと小太りのおじさんパイロット。
どうやらお客さんは私だけらしい。
私のためだけに飛行機を出してくれると言うの?
ちょっとVIPじゃな〜い!?♪

 

最近乗る機会のめっきり多いセスナ。
中に乗り込むと、小さな機体はあっという間に空へ飛び立ちました。

 

前方の座席にはパイロットと私。
その後ろには溢れんばかりの荷物が詰め込まれています。
物資を届ける役目もあるのかな?

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

すっかりお馴染みの空中散歩。

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

隣ではパイロットがスナック菓子をポリポリ食べながら操縦。
このゆるさたるやww

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

ギアナ高地のテーブルマウンテンが眼下に広がり始めました!
テンションが上がります♪


セスナは1時間ほどで着陸態勢へ。
ぐんぐんと高度を下げてカナイマの滑走路にするりとランディング。

 

さあ、行き当たりばったりでやってきたカナイマ。
エンジェルフォールツアーはスムーズに見つかるでしょうか。

 

機体を出ると、早速客引き?が寄ってきます。
空港のカウンターでAlexを尋ねるよう言われていたので、Alexという名の男性を探すと、あっけない程すぐに見つかりました。
彼の提示するツアー代金は200ドル。
値下げには応じてくれそうにはありません。
やっぱり50ドルはさすがに無理だったか。
時期と人数とラッキーが重なって、友人は運良く50ドルでツアーに参加できたのでしょう。
200ドルか〜。
でも、妥当だろうな。
だったらシウダー・ボリバルの街で飛行機込みの300ドルツアーを申し込めば良かったかな。
Alexが言うには、ツアーはちょうど今日スタートと言う事で、タイミング的には文句なしです。
仕方ない、200ドル払いましょう!

 

「それと、私、セスナもしたいんだけど!」

 

ずーっと前から、エンジェルフォールは絶対に空から見たいと思っていた私。
カイエトゥールでもそうだったけれど、空から見る滝ってかっこいいんですよね!

 

けれども、ここ最近(ベネズエラの不安定な情勢により)お客さんがめっきり減ってしまい、
なかなかセスナを飛ばすまでの人数が集まらないらしい。
一人でセスナを貸し切るためには400ドルを払わなきゃらないんだけど、そんなの無理無理。
ツアーから戻ってくる明後日には人が集まって飛べるかもしれない。
そう言われてラストデーに望みを賭ける事にしました。


今夜泊まるロッジは空港のすぐ近く、カナイマ村の中にあります。
Alexが私のコロコロを肩にかついでロッジまで運んでくれました。

ロッジに着くとまずはお部屋へ案内されました。

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

バストイレ付きの個室。
あら、悪くない♪

サンタエレナの夜行バスからノンストップでカナイマまでやってきて、さすがにちょっぴり疲れた〜。
シャワーを浴びてスッキリして、

 

まずは昼食を、という事だったのでダイニングスペースへ向かいました。

そこで二人の男性の背中を発見。
ツアーが一緒の人たちかな?

テーブルに近付き顔を合わせると・・・、

 

なんと日本人じゃありませんか!!!

 

まさかまさか、こんなところで日本人に遭遇するとは想定外だった。
このご時勢、ベネズエラを旅している日本人なんてかなり数少ないと思っていたし、
しかもこんな辺境の地カナイマの、数あるロッジのうちの、まさにここでこのタイミングで出会うなんて。

 

彼らは数ヶ月ほどをともに旅しているという二人でした。
私のちょっと前にギアナ三国にも行ったそうです。
そういえばスリナムの宿で、先週日本人のお客さんが来たよってスタッフが言っていたな。
彼らの事だったのか!

一人は2年近く旅を続けている若きスワ君。

もう一人は、なんとリヤカーを引いて旅をするリヤカーマン!
(今はリヤカーをリマに置いて、スワ君と一緒にしばしバックパッカースタイルの旅を満喫しているらしい)
超体育会系の「男塾」(!?)なるものを開いているそうで、特注らしきTシャツの背中には「男塾」の文字!
ブログ内ではそんな彼のことを塾長と呼ばせていただきます。
長渕剛そっくりのその風貌、そしてイメージ通りの熱い魂の持ち主である塾長は、
自らスポンサー集めに奔走し、今ではリヤカー会社からアウトドア関連まで6社のスポンサーが付いているそうです!

 

そんなスワ君と塾長、なんとカナイマに入ったのは2日前。
二日間、他に一人も客がやって来なくてツアー催行ならず、この何もない村で待ちぼうけを食っていたらしい。
そこへ私がやってきたので、この3人でようやくエンジェルフォールツアーがスタートとなるそうです。
陸の孤島でもあるカナイマの村の物価は恐ろしいほどに高いらしく、
ツアー開始までの待機期間はここの宿代とご飯代はタダだったらしいけど、

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

今日のお昼ご飯。

物不足のカナイマでは毎日のご飯がこんな調子で、ちょっぴりウンザリしていたみたい。

 

「これでも今日はいい方やで!」

 

と塾長。

そうなんだ。
ツアーのご飯って楽しみの一つだけど、これは期待できないかも・・・なあ。
ベネズエラの現状を物語っているようでちょっぴり気分が沈みます。


さて!
ツアー初日はウォーミングアップ!?
午後は村の麓に広がる川向こうの滝を見に行きます。
滝の目前までボートで近付いたり滝裏にも入り込むそうなので、防水ケースに収めたコンデジg7xもお供に。

 

それでは早速、

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

エンジン付きのこの小船で出発!!!

ここからは滝写真を並べていきますね。
なかなかの迫力でしたよ!

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

塾長が契約しているスポンサーのひとつ、防水アウトドアグッズメーカーのSTREAM TRAIL
この中に私の一眼レフも入れてもらいました。
帰国したら私も絶対買おっと!
(ちなみに足元ヌメヌメで滑りやすいので靴下着用を義務付けられていたのでした★)

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

滝の上にも上がりました。

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

遠くにそびえるテーブルマウンテンのシルエットがなんともかっこいい!

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

びしょ濡れになりながらの滝散策。
マイナスイオン、というと穏やかすぎる響きだけど、強烈な癒しパワーを全身に浴びまくったはず!?


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

滝から帰還した後はカナイマの村をちょっぴり散策して、

 

カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

三姉妹のヤシの木が絵になる川沿いで、
スワ君と塾長とこちらも3人語らいながら、ピンクに染まる夕空を眺めるのでした。


カナイマ エンジェルフォール ツアー ベネズエラ

翌日の朝ご飯・・・ではありません。
この日のディナーです。
肉なしデー。
確かに、塾長がお昼に言ってた、これでもマシな方やで、の意味が少し分かったかも。
いや、これはこれでヘルシーでいいんですけどね。

 

あと、夜お部屋でサササーっと。
かなり大きめの、素早い黒い物体を見てしまった時はギョッとして固まってしまいましたが!
何も見なかった事にして(私得意の、臭い物には蓋を作戦)、
でも念のために全てのバッグをビッチリと閉じて、
シーツを全身にかぶって眠りにつきましたとさ!


明日はいよいよエンジェルフォールを目指します。
楽しみ!!!

 

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