実は、
2017年6月30日にカミーノを終えてから、
5ヶ月ほど旅を続けていました。
ヨーロッパをあちこち巡り、
各地で友人に会い、
ちょっぴりアフリカに寄り道したり、オーロラハントしたり、憧れのシベリア鉄道でロシア横断を敢行してみたり!
ヨーロッパ、特に前回抜けていた西欧と北欧をじっくり回ってみたいという願いが叶った、
とても充実した旅だったのだけど、
やはりカミーノほどのドラマはなくだいぶ盛り上がりに欠けるし、
もはや1年半前の記憶をしっかり呼び起こせるかも疑問だし。(簡単なメモは残してあるけれど。)
でも、だからと言って、
ここまでマイペースながらも地道に続けてきた旅の記録の、5ヶ月間をワープして空白にしてしまう勇気もなく。
やっぱり、書けるだけ書いてみよう、と!
もう一年半も前の旅のお話にはなるのですが、
カミーノ後の5ヶ月間の出来事を、なるべく高速ダイジェストぎみに、
浅く広く綴って行こうと思います!
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そんなわけで、
カミーノを無事終えて、サンティアゴ・デ・コンポステーラからマドリードへ帰ってきました!
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巡礼中に荷物を置かせていただいていた日本人宿PENSION ARBOL DEL JAPONへ戻ると、
主の帰りを待ちわびていてくれた?マイダーリン(一眼レフ)やコロコロはもちろん、
パンプローナから郵送したPALLADIUMのスニーカーもちゃーんと確保してくれていて、
中西さんご夫妻、そして荷物たちとの再会を果たし、
次の旅立ちまでまたしばらくこの宿に滞在し、マドリードでカミーノの疲れをのんびり癒すことにしました。
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<マドリードでやったことその1>
日帰りトレド観光!
「もし一日しかスペインにいられないのなら、迷わずトレドへ行け」
そんな格言を持つ古都トレドはマドリードから南へ71km、電車で30分、バスで1時間ちょっとで行ける距離で、
行こう!と突然思い立ったその日はもう既に15時を回っていたのだけど、
行きたい気持ちに火がついてしまったら居てもたってもいられなくて、
慌てて支度をして宿を飛び出しバスターミナルに向かいました。
ちなみに、切り替えができずに観光スイッチのイマイチ入らない私は、
マドリードでは一度も一眼レフを連れて歩くことはなく、
カミーノの延長でフットワーク抜群のコンパクトデジカメPowerShot G7 X Mark IIを引き続き愛用。
フォトジェニックなトレドにさえも一眼レフを置いていくという始末。
ダーリン熱が若干冷めかけていて破局のピンチかも!?
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17時頃トレドの町に着くと、各施設のクローズ時間が近付いていたのでバタバタと街歩きを始めます。
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1561年、首都がマドリードに移されるまで拠点として繁栄していたトレドは、
「16世紀で歩みを止めた町」と言われ、
タホ川に囲まれた旧市街は世界遺産にもなっています。
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生活感がなく、まさに観光のための街と言った様相の旧市街。
時間がないので、
脇目も振らず、街の中心部のカテドラルへ足早に直行します。
約270年もの年月をかけて建てられゴシック様式のトレド大聖堂は、
バチカンのサンピエトロ大聖堂、イギリスのセントポール大聖堂、スペインのセビリア大聖堂に次ぐ大きさを誇るそうです!
入場チケットを購入して中へ。
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美術館みたいなカテドラルの中はどこを見回しても豪華絢爛だったけれど、
特に、金ピカのでっかな主祭壇が圧巻でした!
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ところで、
トレドを語る上で欠かせないのがギリシャ人画家、エル・グレコ。
生まれ故郷のクレタ島からイタリア、スペインに渡り、
トレドに移り住んで晩年までこの地で制作を続けたエル・グレコの名画のひとつが聖具室に飾られています。
実は、この絵を目当てにトレドにやってきたのです。
縦長い聖具室に一歩入ると、
ここは天国?
そんな錯覚を覚えるほどの見事な天井画が、空一面を覆い尽くしています。
その突き当たりに威風堂々と鎮座するのが、
グレコ先生の名画、
鮮やかな朱色の衣が印象的な「聖衣剥奪」。
37歳の時に大聖堂の依頼を受けて3年かけて完成させた大作。
ところが、キリストの頭が群衆よりも下に描かれたその独特の構図や、マリア様が3人登場していることが非難の的となり、
報酬を大幅に値下げされてしまったそう。
描き直しを命じられても頑として貫いたエル・グレコのこだわりが垣間見える作品です。
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これでもかと華美な彫刻や装飾が散りばめられたカテドラルを後にして、
飲み屋・・・じゃなかった、教会のハシゴ。
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次に訪れたのはサント・トメ教会。
ここの一番の目的は、
グレコ先輩again。
教会内の入り口付近に厳かに展示してある「オルガス伯の埋葬」。
この絵はグレコが45歳の時に着手し、2年がかりで描き上げたもので、
グレコ独自の作風が確立された彼の最高傑作と評されています。
天界と現世とを上下に二分された構図で、トレド出身のオルガス首長が死去した際の伝説を題材とし、
遺体を取り囲む人々に、グレコの芸術を高く評価した聖職者や学者たちを描いたそうです。
シレーッと本人も紛れていて、カメラ目線(?)の人物がグレコ自身。
実はこちらの絵画も画料を巡って教会側と一悶着があり、法廷闘争にまで発展したそう!
クライアントの要望と、画家の曲げられない信念。
商業美術、芸術で食べていくことは時としてこだわりを封じ込めなければならない場面もあり、
それは今も昔もアーティストを悩ますジレンマなのかもしれません。
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・・・と、まるでグレコ評論家といった具合に知った風に書いたけど、
全て、トレドに同行してくれた知識豊かな友人の触れ込みです!笑
あと、後々調べたグレコうんちく。笑
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教会を出て町歩きをしていると、
目に止まったお店の陶器がまさに、メキシコのプエブラで出会ったタラベラ焼きにそっくりで!
思わずテンションが上がってしまいました。
もしかして、トレドがルーツなの!?
調べてみると、やはりタラベラ焼きの始まりはスペインのマジョリカ島というところでした。
マジョリカ焼きの技術をトレド県タラベラ・デ・ラ・レイナの陶芸職人たちが習得し、メキシコに伝わって行ったのだそう。
プエブラでは絵付けの青が気に入ってタラベラ焼きのお店を巡り、
旅人の私でも持ち歩けるアクセサリーを購入したっけ。
遠いスペインの地でタラベラ焼きに出会えるとは。
個人的に嬉しい発見でした。
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まだまだ明るいけれど、時刻は19時近く。
トレド観光の最後は、
旧市街を取り囲むタホ川の外周(4、5kmくらいだったかな?)をグルリとお散歩。
雲ひとつない炎天下、
水分をしっかりと取って歩き始めます。
え?どうしてこんなところに!?
このフォルムを見たらときめかずにはいられない、私をずーっと導いてくれたカミーノの黄色い矢印。
ただの落書き?
それとも、ここも巡礼路なの?
「もし一日しかスペインにいられないのなら、迷わずトレドへ行け」
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晩年モチーフにして描いた、グレコの愛するトレドの街。
川越しに見る街並みは映画の中の世界みたいに美しくて、
迷わずトレドに来て良かった!と。
CAMINO DE SANTIAGO
やっぱりーーー!!!
数あるカミーノのいずれかの道が、ここトレドを通過しているのでしょう。
思いつきで決めた夕方ワンデートリップ。
一人では訪れることがなかったであろうトレドの街、
名前も知らなかった画家グレコ先輩の絵画に少しでも触れることができ、
より興味深く実りある弾丸日帰り観光となりました!
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<マドリードでやったことその2>
夕方の無料の時間を狙ってプラド美術館、
ピカソのゲルニカが展示されているソフィア王妃芸術センターと、美術館をハシゴしました。
(ゲルニカは教科書で見て想像していた以上に大きくて、ダイレクトに訴える生の迫力に圧倒されました。)
カミーノ燃え尽き症候群のせいか基本観光モードオフの日々でしたが、
マドリードでは一番楽しみにしていたことがありました。
そのために、何が何でもカミーノを6月中に終わらせておきたかったくらい!
それは、
地元福岡の同世代の友人たちと、
はるか彼方のスペインで夢の合流を果たすこと!!!
可愛い可愛いナースちゃん二人が休暇を取って4泊5日の弾丸スペイン旅行にやってくるということで、
彼女たちのマドリード観光の日程に合わせて、
天神のライオン広場じゃなくて、マドリードのマヨール広場で待ち合わせ。←カッコイイね♪
まさかスペインで、地元の友達と顔を合わせるなんて不思議な気持ちで、
二人の姿を見ると思わず駆け寄ってハグで再会!
「福岡からよう来んしゃったねー!」←こんなにコテコテには言わないけどw
まずは、お土産?に頼んでいたものを受け取ります。
かゆみ止め軟膏セット。
なかなか回復の兆しを見せない謎の蕁麻疹。
カミーノが終わってからもずっと全身の痒みに悩まされていたので、日々塗り塗りさせていただきます。
ありがとねぇ!
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マドリードではバル巡りする約束をしていたので、
日本人に人気のある有名どころを回ってみることに。
教会でもなく、美術館でもなく、
ようやく念願の、「飲み屋のハシゴ」です♪
一軒目はマッシュルームが有名なMeson del Champinon。
仕込み中のシェフ。
肉汁(キノコ汁?)たっぷりの肉厚ジュージーなマッシュルーム。
絶品でした!
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二軒目は昔ながらの海老専門店、La Casa del Abuelo。
タイル張りのレトロな内装が可愛い老舗の立ち飲みバルです。
もちろんアツアツのエビのアヒージョを。
クツクツオイルの中でエビが踊っていていい香り!
オイルはパンに付けて最後まで綺麗に食べきります。
ここでuca的名言againをひとつ。
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3軒目は箸休めの甘いもの。
1894年以来マドリッ子たちに愛されてきたという、チュロスとチョコラーテ一筋のカフェ、
CHOCOLATERIA SAN GINES
チュロスにトロリと濃厚なホットチョコを浸していただきます♪
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甘いの次はまた塩気。
これぞ負のエンドレスループ。
4軒目はバル通りに戻り、ムール貝がいただけるLa Riaへ。
ガリシアの白ワインがおちょこのような白い陶器で提供されます。
思わず目がハートになるムール貝登場!
定番おつまみパタタス・ブラバス追加。
どこもガイドブックで紹介されているような、日本人観光客に有名なお店。
一人だとなかなか訪れないベタなグルメスポットも、
仲間がいると食べ歩きできるから楽しい!
よく飲み、よく食べ、よく喋り、
地元福岡からやってきた美人な白衣の天使ちゃん二人に癒されて、
ガールズデーを満喫した一日でした。
えりちん、カトゥ、また福岡で!
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マドリードののんびりデイズも終わりが近付き、
そろそろ観光スイッチを強に入れ替えないと。
「もし一日しかスペインにいられないのなら、迷わず行け」がトレドなら、
「旅行でスペインを訪れるならば、ここに行かずしてスペインを去るなかれ。」
じゃないだろうか!?
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すっかりお世話になったマドリードとアルボルを離れ、
スペイン一大観光地へ移動します!
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