不毛な旅
チュニジアから空の旅を経てバルセロナ空港へカムバック。
再びヨーロッパ編が始まります。
（約半年を予定している今回の旅は、カミーノとヨーロッパ周遊、シベリア鉄道が主目的なのであーる。）
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深夜過ぎにバルセロナ空港に到着、クローズしているカフェの椅子を拝借して一夜を明かし、
ほぼ眠れぬまま早朝ヨタヨタと空港を出てバスに乗り込みます。
目的地はアンドラ公国！
ヨーロッパには、バチカン市国をはじめ都市よりも小さいような極小国が各地に散らばっていて、
アンドラもそのうちの一つ。
今回は行程上、行ける範囲は取りこぼしなく攻めていくつもりです。
なぜって、
国数稼ぎ！（きっぱり）
今までは何カ国を旅したかなんて特に気にもしていなかったのだけれど、
友人の真似をして国数カウントアプリなるものをインストールし、訪れた国々をチェックしてみると、
今回の旅立ち前時点で80にあと一歩届かずの79カ国！
80はすぐにクリアできそうだし、なんなら100も見えてきた気がする！
数字のインパクトって大きいから、どうせなら100カ国を目指したくなってきた！
そんな不毛な欲望がムクムクと頭をもたげ、
小国をルートに組み込んでみたわけです。
（ヨーロッパは国が詰まっているから国数稼ぎにはもってこい！笑）
正直アンドラ公国なんて存在も知らなかった。
場所はスペインとフランスの境目。
ピレネー山脈に位置し、人口はわずか8万人弱、国土面積は468k㎡。
金沢市とほぼ等しいそうな。
（いつか行ってみたい北陸！）
ピレネー山脈と言えば、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路のカミーノ・フランセスの出発地点、
SJPPをスタートして初日に立ちはだかる難関山越えポイント。
ところが、悪天候とハプニングによりピレネー越えを体感できなかった私。
ちょっぴりリベンジの意も込めて、アンドラ公国を目指します。
のはずが、
道中のバスの中ほぼ爆睡。
チュニジアからバルセロナへ移動して徹夜で夜を明かしているものだから、
バスの心地よい揺れがもはやゆりかご状態。
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たまーに寝ぼけまなこをうっすら開けてみると車窓からはチラリと絶景が覗くのですが、
やっぱり睡魔に負けてしまいすぐにダウン。
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そうこうしている間にアンドラ公国に着いてしまいました。
ピレネー越えの感覚皆無。
現地滞在時間わずか数時間。
ここには一泊せずに再び移動予定。
次のバス時刻までターミナルのコインロッカーに荷物を押し込み、疲れた体に鞭打って町歩きへ繰り出します。
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山あいの隙間を埋めるグレイの屋根屋根。
首都、アンドラ・ラ・ベリャの町の真ん中にはバリラ川が横切っています。
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川沿いの繁華街を歩くとやたらと目に入るDUTY FREEの文字。
アンドラ公国は2011年までタックス・ヘイブンの国だったそうで、
その名残から免税店が軒を連ねているのです。
隣国フランス、スペインから多くの人が免税品を求めてここへ買い物にやってくるのだとか。
丘の方へも足を伸ばしてみました。
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アンドラTシャツ。
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スーパーのお惣菜ランチを挟みつつ、一通り町を歩いてバスターミナルへ戻ってきました。
定刻のバスに乗り込み、次の目的地への経由地、トゥールーズへ向かいます。
今度はすっかり目も覚め切っていたので、
ピレネー山脈の山々を車窓から思う存分目に焼き付けて。
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カミーノ初日に果たせなかったピレネー越えをリベンジ！
移動もまた旅の楽しみの一つなのです。
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