会いたい気持ちが原動力!inバンガロール
インドの喧噪にぽっかりと異空間。安らぎのカフェ
駆け足のコーチン観光から夜行バスに乗って約10時間。バンガロールを目指します。
もともと乗り継ぎONLYでスルーしようとしていた都会のバンガロール。
何故この街に滞在する事を決めたかというと・・・
数日前から、この後の目的地「ハンピ」の安宿情報をネットで調べている中で、
カルヤンゲストハウスの名前を知りました。
こちらの宿、なんとインド人オーナーのマースの奥様は日本人!
たくさんの旅人がこちらの宿で素敵な時間を過ごしたとの情報。
ハンピでは、絶対にここを訪れたい!!!
連絡先のメールアドレスが旅ブログに掲載されていたので、早速日本人の彼女にコンタクト。
翌日、彼女から返信がありました。
「私は今、バンガロールの日本人経営のカフェで、パン作りを習いに来ています。
宿の予約の件は主人に聞いてまたご連絡しますね!」
と。
彼女は今ハンピにいない。そして、バンガロールには1ヶ月滞在するという。
でも、私は彼女に会ってみたい、お話を聞いてみたい!!!
そんなわけで、急遽バンガロールに滞在する事を決めたのです。
コーチンからバンガロールの夜行バスは1,300ルピーもした!!
AC付きの快適なスリーパーバス。
のはずなのですが、過去の悪夢が鮮明に蘇ります。
以前インドで利用したスリーパーバスは、蚊地獄バスだった・・・!!!
密室のバスの中は大量の蚊の巣窟。
逃げられない十数時間。私は特に蚊に刺されやすい体質なので、体中をやられ痒くて痒くてたまらずに、
とてもじゃないけれど寝てなんかいられない状況。
でも、今回のバスに蚊はいませんでした♪助かった〜〜〜(´□`;)
快適に熟睡したバスの旅を経て、翌朝バンガロールに到着。
安宿にチェックインし身支度を整えて、いざ、カフェを目指してレッツゴーーー♪
ただ、お互いネット環境がなく、メールのやり取りがままならない中、
唯一の情報はカフェの名前だけ。
Cafe La Traviata
この日彼女がカフェにいるのかも分からない。もちろんカフェがどこにあるのかも。
ネット屋さんでカフェの住所を調べ、オートリキシャーを拾って、ドライバーに住所を渡します。
今までのインドとは一線を画す都会風な建物。
街中の渋滞もすごかった!!
何やら、バンガロールは最近、いっきにスタバが6件もできて、クリスピークリームドーナツもあるらしい★
バンガロールのリキシャーはメーター製で、グングンと料金が跳ね上がっていきます。
マジェスティックバススタンドから走ること30分。
住所を渡したものの、ここはインド。
もちろんリキシャーにナビなんてありませんし、なんとなくな場所で降ろされてしまいます。
料金は160ルピー!
土地感もないし、ガイドブックの地図からも外れた遠い場所に取り残された私。
果たして、無事カフェに辿り着くのだろうか!?
一抹の不安を抱えながらも、後はインド人たちに聞いて回って場所を探ってゆく他ありません。
インド人の「あっちだよ!」「こっちだよ!」は
彼らに全く悪気はないのですが、見当違いの場合も多々あります。
とにかくより多くの人に細切れに情報収集をして、徐々に場所を確定していくのがザ・インドルール★
聞いて回って歩き回って・・・
やっと、それらしい場所を発見!!!
ポップでカラフルな牛のオブジェがお出迎え。
お店のサインが目に入った時のホッと胸を撫で下ろした安堵感は、言うまでもありません★
無事、到着♪
アポも取らずに飛び入りでやって来たけれど、果たして彼女はこちらにいるのでしょうか?
緊張しながらエントランスの扉を開きます。
あ、ここはインドじゃない。
入った瞬間に、というか建物の外観からそう感じたのですが、
ここは間違いなく日本のお洒落なカフェだ!!!
そして・・・
会いたかった彼女はお店にいたのです!!!
「あ!メールくれた方!?」
突然押し掛けた私を、快く迎えてくれました♪
とりあえず、ランチを注文。
トマトクリームソースとチキンのペンネ、手作りリンゴソーダを頼みました。
インドにはない繊細なお味♪胃袋がほっこり癒されます。
あ!写真には載っていないけれどバゲットも美味しかった!!
二つ年上のsakiさんは、おっとりして可愛らしい関西弁の方。
彼女は29歳の時に世界一周に旅立って、
旅の前半、インドのハンピでインド料理を学びながら3ヶ月間過ごしたそうです。
そこで泊まっていたゲストハウスのオーナーが今の旦那様。
3ヶ月過ごす中で、彼に
結婚は?ここに住まないの?
と切り出され、
特に付き合っているというわけでもなかったのでsakiさんはびっくりして、
しかもそんなに簡単にYESと言えるわけもなく。
「なんであかんの?」「ええやん」「3ヶ月大丈夫やったからこれからも大丈夫!」
(さきさん口調だからマースの言葉も関西弁に変換★)
と彼に毎日言われ続けているうちにその気になってきちゃって、
ハンピの景色が好きだし、案外大丈夫かも、と思えて来たらしく!!!←すごすぎ
結婚する事を決意したそうです!!!!!!
それからは駆け足で世界一周を終わらせて、
晴れてハンピに戻り、彼と結婚して、可愛い子供を授かり・・・
ハンピに暮らしてもう4年になるそうです。
ハンピで、予想もしなかった運命の出会いが待っていたsakiさん。
「ハンピに骨を埋めるんですか?」
って聞いたら、
「うん」
って!!!!
あの景色が大好きだから。
日本から遠く離れて、物も情報もなく
中途半端じゃないインドのど田舎だからこそ生きていける。
sakiさんが言った忘れられない一言。
「別の価値観が生まれるよ」
サラッと言った一言が私には衝撃で。
ホンワカなのに芯のある、可愛くてかっこいい女性、sakiさん。
色んな人生があるんだなって改めて思わされました。
「こんなところに日本人」じゃないけれども、
これから先の旅、キラキラ輝いている素敵な女性にたくさん出会えたらいいな、と
そう思いました。
店内にはたくさんのアートが飾られていて
ピザを焼く素敵なレンガの窯があって
子どもたちが遊ぶスペースもあり
ゆったりとくつろげる、とっても素敵な空間でした♪
お店の前の通りではリアル牛さんたちもの〜んびり。
バンガロールに来て、sakiさんに会えて良かったな。
インドの旅もいよいよラストスパート。
次は、旅人大絶賛!期待大のハンピです!!!
もちろん、sakiさんの旦那様のゲストハウスに滞在しますよ♪
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