December 17, 2018  Categoyr: CRUISING ( 豪華客船 )

絶体絶命の大ピンチ!豪華客船に乗り遅れる!?

プリンセス・ダイヤモンド 豪華客船ブログ

旅にハプニングは付き物とは言うけれど。
呪いたくなるくらいドジで間抜けな失態が、自身を絶望の淵へ陥れることになろうとは、
乗船当日の朝には知る由もありませんでした。



鼻歌まじりの浮かれ気分で目指すのは、横浜港大さん橋国際客船ターミナル。

その日まで都内に滞在していた私。
鶯谷駅からJRで横浜駅へ移動し、みなとみらい線に乗り換えて日本大通り駅へ。
そこから徒歩で港へ向かう予定です。

そう、あれは数年前。

大さん橋 横浜 ウッドデッキ デート

横浜港大さん橋は格好のデートスポット。
ターミナルの上は広大なウッドデッキの遊歩道が海に伸び、雰囲気も見晴らしも抜群で、
当時付き合っていた人と、赤レンガ倉庫でランチしたあと大さん橋までお散歩したっけ。(遠い目)
まさか、真っ白の大きな船が停泊していたあのシャレオツな港から、
その後、単身で豪華客船に乗り込むことになろうとは、あの時は想像もしなかったな。
人生何が起こるか分からないもんだ。


思い出の(?)港を懐かしみながら、ガタゴト電車に揺られます。

港の集合時間は12:30。
余裕を持って11:30には日本大通り駅に着くはずだから、
港近辺の写真を撮りながら、のんびりターミナルへ向かうことにしましょう。


鶯谷から40分ちょっとで電車は横浜駅に到着しました。

おっと、ここで乗り換えだ!
ウトウトしかけていた私は慌てて電車を飛び降り、改札を出てみなとみらい線へ移動。
順調に電車を乗り継いで、予定通り11:30頃日本大通りの駅を降りました。
そこから港へ向かって歩きます。


トランクをゴロゴロ引っ張りながら横断歩道を渡りかけたところで、ふと違和感に気付きました。

あれ?

一瞬にして引く血の気。

待って。

嘘でしょ。


ボストンバッグが・・・・ない!

出がけに持っていたのはトランクと、ショルダーバッグ、ボストンバッグにスタバの紙袋。←相変わらず荷物多すぎ
その中の、手に持っていたはずのボストンバッグが忽然と姿を消しているのです!

どこだっけ?

ここまでの行程を思い返すと、可能性が高いのは横浜駅で乗り換えたJRの電車の中。

そうだ、ボストンバッグを頭上の網棚に置いたもの。
慌てて降りたから荷物を取り忘れたんだ。
間違いない!


乗船に必要なパスポートと書類はショルダーバッグに入っているから船に乗れないことはないけれど、
ボストンバッグにはインナーや靴下、夜にお着替えするスカートやブラウスなど、衣類一式が全て入っているのです。
やっぱり、なんとしてでも取り返さないと。
タイムオーバーで最悪船に乗れないなんてこともあるかもな。
ああ、なんて馬鹿なんだろう私。
この、昔っからの忘れ物癖はもう病気の域だ。
数ヶ月前からあんなに楽しみにしていた豪華客船の旅だったのに。
せっかくホームページを見て招待していただいたのに。
こんなチャンスを逃すなんて。

グダグダな思考ネガティブモードに突入しかけるも、無理やり気持ちを切り替えて。
ここは一刻も早くアクションを起こさなといけません。
リミットは集合時間の1時間後。
脳みそをフル回転させて対策を考えます。

バッグはきっと、終点を目指して今も電車に乗り続けていることだろう。
あの電車の終点はどこ?
神奈川のはしっこ?静岡県?もっと先?
皆目見当も付かないけれど、何よりもまずは荷物のありかを特定しなければ。

駅へ戻ろうと横断歩道を折り返したところでちょうど小さな交番が目に入りました。
交番に飛び込み、女性警官にまくし立てるように事情を説明したあと、
困惑する警官を横目に電話をお借りして、JRの忘れ物窓口へ電話をかけました。

鶯谷から乗った電車の時刻と置き去りのボストンバッグの特徴を伝え、調べてもらうこと数分。

「赤い柄のバッグですか?
それらしきものがあるみたいですね。
終点の磯子駅構内で保管されていますよ。」

なんと!もう電車を降りていたんだ!
磯子駅?
磯子駅ってどこ?

スマホで調べると。

おお神よ!!!

磯子駅は現在地からたった6、7km離れた場所。
鶯谷から乗ったJRの終着地は、奇跡的にも日本大通り駅からほど近い駅だったのです!

希望は繋がった。


タイミング良く交番の目の前を通り過ぎかけたタクシーを、慌てて止めて乗り込みます。
運転手さんに事情と行き先を話すと、

「そういうことなら急がないとね。
ちょっと飛ばすからシートベルトを締めて。
荷物を受け取ったらまた大さん橋に戻ってくるんだろう。
磯子駅ではメーターを切っておいてあげるから、荷物を取りに行く間下で待っているよ。」

話が早いしなんて親切なの!
運転手さん、ありがとう!!!

シートベルトを締めるとタクシーはエンジン音を上げて急発進!

土地勘のある運転手さん、裏道を攻めながら車を飛ばし、
片道一車線の狭い道路ではさらに加速して、
アジアやアフリカのドライバー並みに目の前の車をブンブン追い抜かしていきます!

「追い越し上手ですね!」

思わず感心する私。

「運転が荒くてごめんね。」

「いや、私が急がせているので。本当にすみません!」

「大通りだと信号が多くて引っかかっちゃうから裏道を選んでいるんだけど、
もう間も無く着くはずだよ。」

タクシーに乗って磯子駅へ向かう間、
どんより曇り空からシトシト雨が降り出して、あっという間に本降りになってしまいました。
窓に激しく打ち付ける雨粒と、忙しく水滴を振り払うワイパーの攻防。
船出の日にふさわしくない悪天候に、重たいため息が漏れてしまいます。


日本大通りの交番前から20分ほどで磯子駅に到着しました。
車内にトランクを置かせてもらい、タクシーを降りて駅構内の階段を勢い良く駆け上がり忘れ物保管所を目指します。

ホーム内にある事務所の中へ入ると、駅員さんが奥から荷物を取り出してきてくれました。

ああ、私のボストンバッグ!!!

「こんなに早く再会できて良かったぁ!」

安堵で緊張感がいっきに緩みます。
書類に記入をして無事荷物を受け取り、駅を出て、待っていてくれたタクシーに再び飛び乗ると、
今度は大さん橋港へトンボ返りです。


帰路も猛スピードで車を飛ばしてくれる運転手さん。
今度は往路とは違う住宅街の道を、勝手知ったる感じでスイスイ駆け抜けます。

「行きの道が思ったよりも進まなかったからこっちの方がいいかなと思って。
この辺には僕の自宅があって、よく家内と犬の散歩をしているんだ。
この公園は日本初の競馬場跡地なんだよ。」

少し精神的余裕もできた帰り道は運転手の竹川さんとしばしお喋り。

数年前までなんと銀行員で!支店長まで務めた彼ですが、
脱サラして現在はバーを二件経営し、お昼は兼業で、こうしてタクシーの運転手をしているそうです。
綺麗な奥様とワンコの写メも見せてくれました。

「プリンセス・ダイヤモンドに乗るのかい?いい船だよ。」

「乗ったことあるんですか?」

「いや、船から降りた外国人のお客さんを出航の時間まで観光案内することもあって。
僕は英語が話せるから。」

「すごい!そうなんですね!」


会話しながらも速度を緩めることのない竹川さん。
おかげで、集合時間の10分前には港に戻ってくることができました。

「私、船に乗る前に大さん橋とプリンセス・ダイヤモンドを引きで撮影したかったんです。
いい写真スポットはありませんか。」

「あそこからは見晴らし抜群だよ。
待っていてあげるから行ってきなさい。」

「ありがとうございます!」

タクシーに乗っている間に大降りになった雨は、ラッキーにもこのタイミングでピタリと止んでくれました。

横浜港 大さん橋 横浜 ビュースポット

大さん橋の少し手前で車を降りて。

横浜港 大さん橋 横浜 ビュースポット

海に突き出た遊歩道を進み、カメラを構えてベストポジションを探します。

大さん橋 横浜発 ダイヤモンド・プリンセス

海に浮かぶ真っ白な巨大な塊。
あれが、ダイヤモンド・プリンセス!

今から私を未知の旅へ連れていってくれる船。

静かな興奮が胸の内に湧き上がります!

どんな航海が待っているのかな・・・。




ひとしきり写真を撮って、タクシーへ。

横浜 平和交通 タクシー おすすめ

このお方が恩人、平和交通の竹川健一さん!
温かくて優しくて、ドライビングテクは確かで土地勘もバッチリ!
横浜でタクシーをご利用の際は、是非平和交通の竹川さんをご指名でよろしくお願いしますね♪
※ご本人に掲載許可取っています。


横浜大さん橋 国際港 ダイヤモンド・プリンセス ターミナル

集合時間ギリギリ。
大さん橋のターミナル前で、竹川さんにお礼とお別れを告げました。


本当に、心臓に悪すぎるハプニングだった!

だけど。

忘れ物に気付いてからすぐに交番に駆け込んでタクシーを拾い、荷物と再会するまでの一連の流れも、
素敵な竹川さんとの出会いも、全てが忘れがたい旅のはじまりのエピソード。
無事に荷物を取り返すことができたからこそそう思えるのですよね!

もしも荷物が静岡辺りまで行っちゃってて、間に合わずに船に乗り遅れていたら、
自分のバカさ加減に後悔してもしきれなかっただろうなぁ。

これにて一件落着!
めでたしめでたし♪

ではなくて!

時刻は12:30。

横浜大さん橋 国際港 ダイヤモンド・プリンセス ターミナル

慌ててターミナルへ入り、集合場所の船の模型前へ行くと、私の班らしきグループは既に勢揃いしておりました。

ギリギリで大変申し訳ありません・・・。

私たちの取材班は総勢11名のグループ。
新聞社の方、出版社の方、WEBメディアの方、フリーライターの方など。
ブロガーは私一人で(!)、本当はもう一人のブロガーさんさんもご一緒のはずだったんだけど、
急用ができて参加できなくなったのだそう。
他にもテレビクルーや旅行会社関係など、
各班に分かれた約50名ほどのメディア関係者が、取材のためにこの船に乗り込むようです。
改めて、お声がけいただけたのはありがたいというか、恐れ多いというか。


列に並び、まずはチェックイン。
係員にパスポートを提示し、クレジットカードを登録してクルーズカードを発行してもらいます。

ダイヤモンド・プリンセス クルーズカード

このカードは客室のキーカードであり、また船内でキャッシュレスで過ごすための会計カードの役割も果たします。
基本はお食事もアクティビティもオールインクルーシブの豪華客船の旅ですが、
アルコールやお土産、有料のレストランやスパなどの費用はこちらのカードに積算され、下船時に一括会計となるのです。


さあ、それでは。

大ピンチをなんとか乗り越えて、

大さん橋 横浜発 ダイヤモンド・プリンセス

人生初の豪華客船。

いざ、ダイヤモンド・プリンセスに乗り込みます!


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ダイヤモンド・プリンセス公式サイト

おすすめの日本発着クルーズ

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