インド洋に浮かぶリゾートアイランドの正体
南アフリカのヨハネスブルグから飛行機で約4時間。
インド洋の貴婦人と称される小さな島国、モーリシャス共和国へやってきました!
ところで、モーリシャスとは一体どんなところ!?
行く前は、名前を聞いた事があるな、くらい。
リゾート地、だよね?
場所はどこ?
そんな状態。
日本人にはあまり馴染みのない島ですよね!?
逆三角形をしたアフリカ大陸の右下に、大きなマダガスカルの島があるのはご存知だと思います。
そのもう少し西、東京都とほぼ同じ大きさをした小島がモーリシャス共和国なのです。
1505年にポルトガル人が初めてこの無人島に到達。
それからオランダ領、フランス領、イギリス領と次々に支配が変わり、現在は独立しているそうです。
(Wiki先生より★)
藤原紀香と陣内智則のハネムーン先でもあったようで、
各国からセレブが訪れる、ラグジュアリー感溢れるザ・ビーチリゾート!
そんなイメージを漠然と抱いておりました。
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行く事が決まってからはちょこちょこと下調べ。
一番の不安は宿。
お高めのリゾートホテルしかなかったら、安宿がない島だったらどうしよう、と。
念のために、すっかりお荷物と化して使わなくなっていたテントを持って行くべきか。
けれども、蓋を開けると案外ありました!
思いのほかリーズナブルな宿泊施設!
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南アフリカからひとっ飛び!
利用したのはモーリシャス航空。
ヨハネスブルグからの往復航空券、約60,000円弱也。
飛行機がモーリシャスに到着したのは夜。
初日は事前に宿を予約していました。
モーリシャスの宿の予約は全てBooking.com!
ヨーロッパの旅やアフリカ南下の際にもちょこちょこお世話になっていたホテル予約サイト。
モーリシャスでも大いに役に立ってくれました!
地図に宿が表示されるから位置が掴めて選びやすいし、価格やレートを一目で比較できるので本当に便利です。
飛行機は夜着だし、現地の移動手段も分からないので、
一日目は空港の隣町マエブールの宿を予約。
空港のATMで現地通貨のモーリシャスルピーを下ろし、外へ。
生暖かい空気が体にまとわりつきます。
ちょうど雨期に当たる、湿った夏の時期。
逆に冬は乾期となるそうです。
空港の外で待機しているタクシーを拾ってマエブールへ。
一律500ルピー(当時約1,900円)のようで、値下げには応じてもらえませんでした。
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タクシーに連れられてやってきた海沿いの町マエブールは、
観光地のイメージとはかけ離れた、街灯なんて全くと言っていいほどない静かで真っ暗な町。
この日の宿は、Nice Place Tourist Residence。
一泊683ルピー(約2,600円)。
大きなお部屋にキッチン、ダイニング、シャワールームまで付いたアパートメントタイプ。
予約サイトを見ていると、モーリシャスはどうやらこのタイプの宿が多いようです。
ドミトリーはあまりないのかも。
ここが宿?本当に開いているの!?
と、不安になるくらい真っ暗な玄関。
何度か呼びかけるとようやく扉が開いて、茶褐色の肌をしたサリー姿の女性が出てきました。
ん?インド人!?
サリーのママにお部屋を案内されてチェックイン、ようやく一段落。
ケープタウンからヨハネスに飛び、空港泊をしてモーリシャスまでやってきたという、
二日がかりの長い移動でクタクタに疲れていたのです。
にしても、この宿、なんだか落ち着かない。
なんとなく暗〜い雰囲気。
決して綺麗とは言い難く、廊下には大っ嫌いなGの姿を発見!
時計は22時を回ろうとしています。
小腹が空いたので宿を出て、中心部のケンタッキーを目指してお散歩。
この町の人たち、夜は出歩かないのかな。
人通りゼロ。
お店なんてもちろん一件も開いていない。
そして、あっちにもこっちにも野犬だらけ!
真っ暗闇を野犬の群れがうごめき、時にはガル〜とうなり声を上げてこちらを威嚇!
怖すぎる・・・!!
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そして案の定。
ケンタッキーも閉まっていました。
今夜は食料にありつけないけど、この状況じゃどうしようもない。
ケンタッキーがあるバスターミナルの一角だけは、寂しげなオレンジ色の街灯がポツポツと歩道を照らしているのですが、
その歩道に沿って歩いていたら、何やら足元にササッと気配が。
目を凝らしてみると、
Mr.G!
しかも、大量の、そこそこ大きめの、G!!!
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ぎゃーーーーーーーっ!!!!!
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すばしっこいGたちの襲撃を避けるべく、ピョンピョン飛び跳ねながら半泣き。
嫌だ、無理だ〜〜〜!!!
本当に本当に苦手なんです、Mr.G(泣)
そもそもGって、家の中の冷蔵庫の下なんかに生息するインドアなイメージ。
外を活発に動き回るGって、彼ら、こんなに活動的だったっけ?
人っ子ひとりいない静寂の闇夜に、断末魔の叫び声がこだまするのであった・・・。
わたくし、モーリシャス共和国マエブールのバスターミナルの歩道を、「魔のGロード」と命名致しました。
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翌朝、宿をチェックアウトしてバスターミナルへ。
昨夜は暗すぎて全く見えなかったけれど、
へ〜こんな町だったのね。
静かな田舎町である事には間違いありません。
そして、
やたらと見かけるシヴァ神。
南インドで飽きるほど見たゴープラムなんかも!
なぜ!?
ここはインド!?
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昨日の静寂とは打って変わって活気溢れるバスターミナル。
明るいうちはGたちも鳴りを潜めているようです。
歩道に彼らの姿を見る事はありませんでした。(ホッ・・・)
たくさんの現地の人々がバスを待っています。
顔を見てみると、やはり浅黒く目鼻立ちがハッキリしたインド人系の顔つきが多い気がする。
ここはアフリカ圏のはずなのに、アフリカとはガラリと印象が変わってアジアンな雰囲気ムンムン。
そこには、「高級ビーチリゾート」なんていう言葉は影も形もなく、
海の側ののどかな田舎町で、現地の人々の何気ない日常が流れていて、
来る前にイメージしていた華美なモーリシャス像が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちてゆきます。
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マエブールからまず目指すのは、首都ポートルイス。
モーリシャスは小さな島国なのですが、交通事情がちと厄介。
長距離バスというものがなく、島の中心地、首都ポートルイスやキュールピップを拠点に東西南北にバスの沿線が伸びていて、
町から町へ移動するのに、真ん中で一旦乗り換える事が多いのです。
と言ってもそんなに複雑ではなく、
運転手さんやそこらの乗客にでも目的地を伝えたら、みんな優しく教えてくれます。
今日の最終目的地は最北端のグランベという町。
ポートルイスで一度乗り換えを挟むというわけです。
バスは定刻に出発しました。
アフリカでは座席が埋まらないと動き出さないバスが多かったので、
時間通りに運行してくれるシステムは非常にありがたく、余計なストレスを感じずに済むのです。
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起伏が少なく比較的平坦な道の多いモーリシャス。
窓の外を流れる田園風景をぼんやり眺めながらウトウトしていると、
いつの間にやらポートルイスに到着しました。
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さすがに首都は違うでしょ!
だって、セレブたちを虜にするリゾート地、「インド洋の貴婦人」とまで謳われるモーリシャスだよ!?
さぞや都会的で洗練された首都の街並を想像していたのですが、
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またもやこちらの勝手な想像を覆す、ゴミゴミと雑多な街!!
ここがモーリシャスの首都!!
やっぱりなんとな〜くアジアの匂いがして、
懐かしさを感じ、ニンマリしてしまいます。
想像とは180度違ったけれど、こっちの方が好き。
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町のいたるところで目にするビリヤーニの文字。
ついつい惹かれて、
テイクアウトのチキンビリヤーニを注文してしまいました。
ご飯の中にまるごとチキンやお芋が埋もれているのです。
やっぱり、モーリシャスのインド感半端ない!!
だって、通貨の単位もルピーだし★
海沿いのメインロード。
小洒落たショッピングエリアなんかも。
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ここポートルイスからグランベ行きのバスに乗り換えるのですが、
この街にはバスターミナルが二つあり、
ヴィクトリア広場の南バスターミナルは南方面、
中央郵便局を超えた北バスターミナルは、文字通り北方面をカバー。
マエブールからやってきたバスはヴィクトリア広場のバス停に着いたので、
北バスターミナルへ移動しなければいけません。
歩いて10分と言ったところでしょうか。
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無事バスを乗り継ぎ、最北端のグランベに到着しました!
マエブールからグランベまでのバス代は75ルピー(約280円)。
メモしていなかったので内訳は忘れました。
グランベは、マエブールやポートルイスとはまた雰囲気が異なり、
途端にツーリスティックに!
何せ、街の入り口にはこんなに大きなショッピングモールがあるのですから!
このモールの近くに、本日予約していた宿。
Villa O Soleil
(入り口が非常に分かりにくいのですが、この看板が目印!)
ここ、マエブールの宿の100倍良かった!!!
Booking.comで評価が良かったのもあり決めたのですが、大当たり。
1DKのマンションタイプで清潔、綺麗、快適!
キッチングッズも揃っているし、ベランダが広いから洗濯物も干せるし、シャワートイレも申し分なし!
冷房が別途料金になっているところだけが惜しい。(仕方ないかな。)
一泊1200ルピー(当時約4,500円)
マエブールの宿の倍にはなるけれど、断然こっちがいい♪
予約サイトを見ても、全体的にグランベの方が、マエブールより宿代若干高めでした。
しばらくはここを拠点にして観光します。
キッチンが使いやすいから、ショッピングモールのスーパーで食材を買い込んで自炊な毎日。
このモールは広大で、急に西欧チック!
デリのお惣菜は美味しかったし、スーパーも品揃え豊富で楽しい♪
洋服から家電まで、なんでもかんでも揃っていましたよ!
グランベの街をお散歩してみると、
宿の近くにこんな集団が。
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今度はイスラムな人たち。
モーリシャスは他民族国家で、一番多いのはインド系、そしてアフリカ系、華僑、フランス系の人々などが住み、
ヒンドゥー教が半数を占めるものの、残りはキリスト教、イスラム教、その他、と、
宗教も多岐に渡っているのです。
グランベもまた海沿いの街。
宿から歩いて15分程の街の中心部には、
ショップやレストラン、旅行会社などが軒を連ねていました。
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ここのビーチは湾の地形になっているため、海が穏やか。
マリーナとしても利用されています。
たくさんのヨットが浮かんでいました。
ビーチ沿いにはチラホラと屋台。
観光客がのんびりご飯やお茶したり、
浜辺で親子が遊んでいたり、
海水浴を楽しんだり、
ローカルのおじさんが釣りに興じていたり、
仲良し同士でガールズトークに花が咲いたりと、
それぞれが思い思いの時を過ごすのでした。
ツーリスティックと言えど慌ただしさや賑やかさはなく、
ゆっくりと優しい時間が流れる、
夕暮れ時が一番美しいグランベ。
屋台の焼きそば、美味しかった〜(*´∀`)
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まだまだ、モーリシャスのお話続きます。
明日は早くも運試しな一日!?
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