幻の月夜の虹に出会うには?

イグアスの滝 ルナレインボー フルムーンウォーク

ブエノスアイレスから始まった南米の旅。
パタゴニア、メンドーサ、ウマワカ渓谷、そしてグルリとまわってイグアスの滝へ。
アルゼンチンもついにクライマックスとなります!



サルタからバスに乗って、
24時間かけて辿り着いたプエルト・イグアスの町。

 

宿泊したHostel Iguazu Fallsで出会った日本人の男の子から、「ここ二日間ずっと雨だったよ」というショックな現実を突きつけられて!
確かにこの町に着いた日は、道路が雨に濡れて、雲もどんよりと垂れ込めていました。


けれども。

 

次の日は、なんと奇跡的な晴れ!!!

 

天気予報によると、そのまた次の日は雨に逆戻り。
このピンポイントお天気を逃してなるものか。
イグアスの滝へ行ってきます!

それに、
一ヶ月以上も前から、この日を狙ってある予約をしていたしね。



イグアスの滝は、アフリカのビクトリアの滝、カナダのナイアガラの滝に並ぶ世界三大瀑布のひとつ。
アルゼンチンとブラジルに跨がる世界最大の滝で、一番大きな落差はなんと80m以上!

アフリカで見たビクトリアの滝がかなり良かったので、今回も期待に胸が高まります!



町から15km離れたイグアスの滝国立公園へは、頻発している巡回バスで。
ゲートにてチケットを購入し、マップをもらって園内へ入ります。

 

巨大な公園内部は列車を使って移動し、
設置されている複数のトレイルから滝を眺める事ができるのです。

 

イグアスの滝 アルゼンチン

まずは列車で最終地点へ。
ハイライトの「悪魔ののど笛」を目指します。

線路脇の森には、黄色、オレンジ、白のおびただしい数の蝶々が飛んでいて、まるで舞い散る花吹雪のよう。
この列車が私たちを異次元の世界へ運んでくれているようで、その幻想的な光景にときめいてしましました。

 

やがて終点のGarganta del Diablo駅に到着。

 

イグアスの滝 アルゼンチン

列車を降りるとアナグマ君がお出迎えしてくれます。←ただ食べ物を狙っているだけ。

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

駅を出たら、もうすぐそこから展望台に繋がる橋が始まります。

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

ヘビ注意!の看板を横目に橋をズンズン歩いてゆきます!

悪魔ののど笛の展望台までは約1.1km。
その間には、

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛


イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

ここはバタフライガーデンか!?
ものすごい量のカラフルな蝶々が飛びまわっていました!

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

バッグにも服にも腕にもまとわりついてきます。
綺麗だけどさ、ちょっと気持ち悪い(笑)

 

それから、

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

ここは動物園か!?てなくらいアナグマちゃんたちがうじゃうじゃいるし、

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

ここは鳥園か!?と錯覚しちゃうほど綺麗な鳥ちゃんがいたり、

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

ここはは虫類園か!?と思うようなトカゲちゃんに遭遇したり、

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

これは神社仏閣の庭園の池か!?
というようなありがたーい亀ちゃんが突如登場したり!(ちょっと苦しい?)

 

イグアスの滝 アルゼンチン

そんな生き物パラダイスのイグアスの滝公園。

 

展望橋をさらに進むと、

 

イグアスの滝 アルゼンチン

右手奥に見えてくるもう一つの橋。
これは1992年の洪水で破壊されてしまった朽ち果てた橋。
映画「ミッション」の撮影にも使われたそうですよ。

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

やがて目の前に現れる、立ちのぼる水煙!
ゴールは目前です。

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

ついに辿り着きました!

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

これが、世界一のイグアスの滝!

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

そして最大の見所、悪魔ののど笛!!!

 

どうしてこんなにも大量の水が、毎日絶え間なく勢いよく、重力に従って地に落ちてゆくのだろう。
水が尽きてしまわないのが不思議。

 

イグアスの滝 アルゼンチン 悪魔ののど笛

その迫力もさることながら、
水しぶきがすごすぎて、風向きによっては滝のシャワーでずぶ濡れになってしまいそう!
写真を撮りながらもカメラを守る事に必死です!
風が向こうへ行った瞬間にすかさずカメラを取り出し、シャッターを押したらまたビニールにしまう、の繰り返し。
あ~怖かった。
過去、水滴で痛い目に遭ってますから、うちのダーリン・・・。

 

しっかし、こんなにも近くで滝を拝めるとは。
初っぱなから度肝を抜かれました!!!



「悪魔ののど笛」を後にして橋を折り返し、再び列車に乗って、
次はCataratas駅で下車。
ここは縦横無尽にトレイルが張り巡らされていて、様々な角度から滝を楽しめます。
コンプリートするにはかなりの時間を要するので、午後はさらにガシガシ歩きますよ!

 

まずはアッパーサイドトレイルのCircuito Speriorへ。

 

イグアスの滝 アルゼンチン


イグアスの滝 アルゼンチン


イグアスの滝 アルゼンチン

一周するのに、ゆっくり歩いて2時間ほどかかったかな。

 

イグアスの滝 アルゼンチン

特に好きだった地形がここ!
なんか、ファンタジーの世界っぽくないですか!?
この段差、緑と崖と滝のコラボレーション!
RPGっぽい♪←元ゲーマーw 主にFF★

 

イグアスの滝 アルゼンチン


イグアスの滝 アルゼンチン

ここからはロウワーサイドのトレイルも見下ろせ、

 

イグアスの滝 アルゼンチン

今まさに、滝壺に突っ込もうとするアクティビティボートも眺められます!

 

イグアスの滝 アルゼンチン

滝の上段を優雅に歩く。

 

イグアスの滝 アルゼンチン

途中、アーティストさんの実演販売所!?なんかもあったり。

 

イグアスの滝 アルゼンチン

イグアスの滝がトロピカルに描かれた、カラフルなグッズが並んでいましたよ。


さらに遊歩道を進むと、

 

イグアスの滝 アルゼンチン

ついに!
ついに虹がかかった〜!!!

やっぱりこれを見るとテンション上がりますね。
滝と虹の幻想的なコラボレーション♪


ぐる〜りとトレイルを一周してアッパーサイドは終了。


フードコートにてエンパナーダとフルーツサラダの簡単なランチを取って、
この後ももちろん、ロウワーサイドCirucuito Inferiorを攻めていきます!

 

と、ここにも、

 

イグアスの滝 アルゼンチン アナグマ

出た、アナグマ族!!!
最初は、「わ〜タヌキだぁ!」なんつってキャッキャしちゃったけど、
園内のいたるところで見かける、イタズラしてるこの子たち。
徐々に、珍しくもなんともなくなってきて通り過ぎるようになってしまいました。

けれども、

 

イグアスの滝 アルゼンチン アナグマ

ターザンして遊んでいる子がいて、これにはクスッと笑っちゃった!

 

イグアスの滝 アルゼンチン アナグマ

餌をやるべからずってサインがあちこちにあるのに、
みんなクッキーとか与えちゃうもんだからこの有様。
アナグマちゃんたちも全然人間を怖がらない。
むしろ彼ら強いし!
ゴミ箱とか開けて漁っているしね。

今日もアナグマ族は、イグアスの滝公園のあちらこちらを闊歩している事でしょう。



イグアスの滝 アルゼンチン アナグマ

さてさて、
ロウワーサイドのトレイルは、こちらもなかなかのロングコース。

 

イグアスの滝 アルゼンチン アナグマ

川に近い下段を通っているため、こちらからは滝を少し煽って見るような感じです。

 

イグアスの滝 アルゼンチン 虹


イグアスの滝 アルゼンチン 虹

わーい!!!
虹だ虹だ〜♪

 

イグアスの滝 アルゼンチン

とこんな感じで、イグアスの滝をあらゆる方向、あらゆる角度から眺め回した一日。

選別が大変なくらい、膨大な量の写真を撮っていましたね〜。
キリがないので、掲載はこのくらいにしておきますね!


結局、閉園時間ギリギリいっぱいまで費やしたイグアスの滝散歩。
アルゼンチン側の敷地は本当に広大で、ボートアクティビティまでやるとしたら朝早くから来ても丸一日かかっちゃいます。
私はボートはやらなかったけれど。


閉園後。

一部のお客さんは園内のカフェで待機。

 

実は、

一ヶ月以上も前からネットで予約を入れていた、

 

「フルムーンウォークツアー」に参加しちゃいます!

 

満月の日を挟み前後5日間だけ、アルゼンチン側のみで催行されるこのツアー。
参加者は夜の園内に入り、
ガイドさんの引導で、月明かりに照らされた「悪魔ののど笛」を見る事ができるのです。

ツアー自体は500ペソ。
ディナーを入れると+250ペソ。

 

↓こちらのサイトから約が取れますよ。↓

iguazuargentina.com


空はすっかり暗くなり、まん丸なお月様が上り始めました。
これは期待できる♪
事前に申し込みをしていても、お天気事情だけは当日にならないと分からない。
雲がかっていたり雨だったりするともちろんツアー自体がキャンセルとなってしまいます。
(その場合は払い戻しがありますけどね!)


このツアーで私が狙うのはただ一つ。

そう、

 

ルナレインボーを見る事!!!

 

「ルナレインボー」
月夜の滝にかかる虹。

このあまりにも魅力的な存在を知ったのはアフリカにいる時。
タンザニアのビクトリアの滝で満月の前後、夜ごと行われるルナレインボーのツアー。
ちょうどビクトリアの滝にいた時期は満月からずれていて見る事は叶いませんでしたが、
いつか、その幻の光景を一目見たいな、と思っていて。

 

ここに来る前にネットで調べ、イグアスの滝でも満月ツアーが開催されている事を知って迷わず予約。
どんぴしゃ満月の日に合わせてやってきたというわけです。


ようやくツアー開始の時間を回りました。
ガイドさんの説明を聞いた後、
「悪魔ののど笛」に行くために再び列車に乗り込みます。
収容力のある列車が満杯になるほどお客さんが多くてびっくりしちゃいました。
かなり人気なんだな。

 

月灯りのパワーって強力ですよね。
真っ暗闇を明るく照らし、懐中電灯いらず。
最終駅で列車を下りて、1.1kmの展望橋を滝に向かって歩きます。

ところが!

このタイミングで少しずつ雲が増えてきて、
まだ低い位置にいる月を覆い隠してしまったのです!
列車に乗っている間は完璧に月が顔を出していたのに!

と言っても薄雲で、
ぼんやりおぼろ月がほのかに闇夜を照らしている。

 

虹、見えるかな。

 

ドキドキしながら、
ついに橋のゴールへ辿り着きました!

 

昼間と同様、月明かりのもとでも勢い衰えず、轟音を鳴り響かせて地上へ吸い込まれてゆく滝。

 

どこ?
ルナレインボーはどこっ!?

虹、いないよ!!!

 

「虹が出るとしたらどっちの方向に出るの?」
ガイドさんに尋ねてみまました。

「あっちだよ。ただし水しぶきが上がったらね!」

と指差したのはなんと歩いて来た橋の方。
て、あっち滝ないじゃんっ!

 

イグアスの滝 アルゼンチン ルナレインボー 満月 フルムーンウォークツー

頑張って写真を撮ってみるけれども、難易度高過ぎ!
人の歩行の振動でかすかに揺れる橋。
そこに三脚を据え置く事は難しく、
手すりにかけてなんとか三脚を固定してみるも、
今度は風向きに最新の注意を払わなければなりません。
水しぶきがいっきにこちらを襲撃してきたらむき出しの一眼レフはアウト。
写真に集中する事なんてできない。

これ以上無理、限界だ〜!

 

しかも、「悪魔ののど笛」滞在時間は20分そこそこでしょうか。
ガイドさんに急かされて強制的に撤収させられ、
あっという間に月夜の滝鑑賞タイムは終わってしまいました。


列車に乗って戻っている間に、
低い位置に垂れ込めていた雲からまぁるいお月様が顔を出すという、またなんとも皮肉なタイミング。
くそーーーー。


ツアー後にはグラスシャンパンが振る舞われ、
ブッフェディナーもなかなか豪華で食事には満足しましたが。

 

あぁ。
またもやルナレインボーを見逃した〜!!!

 

でも、なるほどなぁ。
そういう事か。

参加してみないと分からなかった。



ここからは、ucaの勝手なイグアスの滝ルナレインボー考察!


滝の向こう側から出てくる月。
その位置を考えると、いくら満月が明るくてもアルゼンチン側からルナレインボーは見えないと思う。
背後から照らされないと、眺めている方向の滝の水しぶきに虹はかかりませんよね。
正面に月があったんじゃそりゃ見られるわけないわ。

 

逆に、
「悪魔ののど笛」を挟んだ対岸にはブラジル側の展望台があって、あっち側からなら条件が揃えば虹を見られる気がする。
けれども、ブラジル側ではフルムーンウォークツアーは行われておらず、
あちら側から満月の滝を見るには方法はただ一つ。
公園敷地内にある高級ホテル、Belmond Hotel das Cataratasに宿泊する事!
そこの宿泊客であれば時間を問わず、真夜中でも園内を自由に散策できるのです。

 

ブラジル側からなら、背後から照らす月が虹を作り出すはず!

 

次の満月は一ヶ月後。
それまでパラグアイやブラジルで時間を潰してここへ戻って来るか!
一部屋30,000円前後もするCataratasホテル
サルタの「雲の列車」も逃した事だし、ここは大奮発して、ルナレインボーのために泊まってやろうじゃないの高級ホテル!!!

でも、
大枚はたいてCataratasに宿泊して、
満月の日にお天気が崩れたら最悪なパターンだわ。
あちらはホテル。
アルゼンチンのフルムーンウォークツアーのように、当日のお天気次第でキャンセルだの払い戻しだのにはならないからな〜。

けれども、この機会を逃したら、次のルナレインボーはいつ巡ってくるか分からない。
また、ビクトリアの滝やイグアスの滝に行く日はやってくるだろうか。

いや、今、目の前にある、
来月の満月の可能性にかけてみよう!!!


数日後。
意を決してCataratasホテルの予約を取ろう予約サイトを覗いたら、

 

・・・。

 

なんと、来月の満月の日は既にフルで、
予約ができませんでした!

 

残念っ!

 

私のルナレインボーリベンジは、いつ叶うのかな?
いつか絶対に見てやる〜!!!




あの日から一月が経過。

イグアスの滝繋がりでいっきに載せちゃいます。

 

パラグアイや周辺を周遊して、
本当にその一ヶ月後、ブラジルのフォズ・ド・イグアスに戻ってきたのです!
もちろん満月の滝を見る事はできなかったけれども。


イグアスの滝 ブラジル

こちらがブラジル側のイグアスの滝公園。

 

イグアスの滝 ブラジル

両国に跨がる滝の面積の、80%はアルゼンチン側。
それに比べるとブラジル側の公園は非常にコンパクトで、
2、3時間あれば余裕で見て回れるくらいの規模でした。

 

イグアスの滝 ブラジル


イグアスの滝 ブラジル

こっちからは引きのアングルで、滝の全景が見られる感じかな!

 

距離も短いトレイルはあっという間に散策し終わっちゃう。
けれどもブラジル側だってアルゼンチン側に負けていないポイントがあって、
それは、最後の最後に待ち受ける、

 

イグアスの滝 ブラジル 悪魔ののど笛

「悪魔ののど笛」にかかる橋!

 

イグアスの滝 ブラジル 悪魔ののど笛

この橋の上を濡れずに渡る事は不可能。
全身水浸しは避けられません!

持参のレインコートを装着し、
もちろん一眼レフはカメラバッグにしまい、ビニール袋にくるんでレインコートの内側へホールド。

 

イグアスの滝 ブラジル 悪魔ののど笛

コンデジ片手に、
いざ、マイナスイオンパラダイスへ突っ込んでゆきます!!!

 

イグアスの滝 ブラジル 悪魔ののど笛

ごめんよ、生け贄のコンデジちゃん。
瞬時に撮って引っ込めても水滴まみれ。
あぁ、故障が怖い。
GoProって、こんな時きっと便利ですよね。

 

イグアスの滝 ブラジル 悪魔ののど笛

でも、気持ちいい程に水しぶきをいっぱいに浴びて、
イグアスの滝のパワーを全身で感じる事ができました!


イグアスの滝 ブラジル 悪魔ののど笛

本当に。
改めて振り返ると、
世界一の滝はものすごかった!!!
圧倒的な自然の威力を前に、人間のなんとちっぽけな事か。




イグアスの滝 アルゼンチン ルナレインボー 満月 フルムーンウォークツー

これにて、
ビクトリアの滝とイグアスの滝、二つをコンプリート。
どちらも甲乙付け難いくらい良かったな〜。

 

いつか、ナイアガラの滝にも行って世界三大瀑布全制覇を目指そうか。

うん、きっと、
欲張りな私はいつか、
ナイアガラにも訪れる事になるでしょうね!

 

まだまだ先にはなると思いますが、
世界三大瀑布のラストもお楽しみに♪

 

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