ゴーストタウン
フランス領ギアナから、次に目指すはお隣の国スリナム!
カイエンヌを朝9時に出発した乗り合いタクシーは、
国境を目指してひたすら西へ走ります。
★
★
本当に、何もない田舎道。
ただただ抜けるような青空。
この青い空にはロケットがよく似合うなぁ、なんて思いながら、
ギアナ宇宙センターへの未練をちょっぴり残しつつ、窓の外の景色をボーッと眺めていると、
今朝は早くてまともに眠れていなかったので、いつの間にやら睡魔に襲われコテンと眠りこけてしまいました。
★
★
お客さんの降りる場所がそれぞれ違うため、色んなところに寄り道しながらの移動。
思っていたよりも長いこと時間がかかったような気がします。
お昼過ぎ、車は川沿いに止まりました。
目の前のマロニー川を小船で渡ると、向こう岸はもうスリナムの国境の町アルビナです。
その前に、フランス領ギアナ側の国境付近にある刑務所跡地を見てからスリナムに渡ろうと思っていました。
そのはずだったのですが・・・!
★
★
勢い良く車のドアが開き、黒い腕が何本も車内に侵入してきたのです!
そして、その腕たちは容赦なく私を掴む!
「ひえーーーー!!!なに?なにーーー!?」
半ば引っ張り出されるように車から降りると、後ろ側では、積み込んでいた私のコロコロオスプレイの奪い合い!
彼らは渡し船の人たちのようで、客を逃すまい、他の船に渡すまいと、
押し合いへし合い私を取り合っているのでした。
「ちょっと待ってよーーーーー!!!!」
まとわりついてくる腕を振り払いながら、身の危険を感じて乗り合いタクシーの運転手さんに助けを求めるも、
フランス語オンリーだから全然通じな〜い!
「荷物返してよ!
離せーーーーっ!!!」
久しぶりに怒鳴りました。
ここはインドか?エチオピアか!?
彼らに応戦すべく日本語でわめき散らすものの、
罵倒むなしく、あれよあれよと言う間に私のオスプレーを抱えた勝者が、川に向かってズンズン歩いて行ってしまいました。
「あー荷物ーーーー!」
追いかけるしかない私。
もう、もうっ!
なんなのよっ!?
わけわかんないよ。
こんなんじゃ、刑務所観光は無理だ。
あまりの強引な客引きの手口に戦意喪失。
おとなしく、荷物を積まれた小船に乗り込みました。
ボートの中には待機中の先客が。
白人のおじさまでした。
良かった!英語、通じる!
「パスポートにスタンプを押さなきゃいけないの!イミグレはどこか聞いてもらっていいですか!?」
ジェスチャーを交えながら必死の訴え。
このままじゃ、サラーっと向こう岸まで連れて行かれて出国スタンプをもらい損ねそうだもの。
優しいおじさま、
通訳をしてくれて、私をなだめるようにこう言いました。
「先にイミグレに寄ってくれるそうだから、安心してね。」
★
★
はぁ。
どっと疲れた!
小船は少し離れたイミグレのオフィスに立ち寄ってくれて、
無事パスポートに出国スタンプをもらう事ができました。
そうして再び、
小船はゆっくりと川を横切り、
スリナム側の国境の町、アルビナへ!
小船の代金の相場は分からなかったけれど、
こちらから値段を聞くとぼったくられそうだなと思い、
手元にあった全ての小銭、4ユーロを船頭さんに渡しました。
(もしかしたら、逆に多く払い過ぎたかなぁ!?)
★
★
岸に降りるとまたもや客引きがワラワラと近寄ってきて、
やっぱり有無を言わさず、私のオスプレーがおとりになるわけです。
コロコロを肩にかついで勝手に運んで歩く黒人のお兄さんの後を慌てて追いかけて行きました。
彼は乗り合いタクシーの運転手さんでした。
ここから首都パラマリボまで車で約3時間。
どちらにしろ移動手段が必要です。
「いくらなの?」
と聞くと、
「80スリナムドル。」
(約1,100円)
あら、
フランス領ギアナよりはだいぶ物価が下がったみたい?
値段交渉のために他の車を探すのももうめんどくさいし、
草吸い過ぎてちょっとラリッてる風な!?
白目が黄ばんじゃってちょっぴり怪しげな、レゲエ風味のこのお兄さんの車でパラマリボへ移動する事にしました。
するとお兄さん、
「後3人客が必要だから、集まるまで待って。」と。
そっか。
そうだよね。
私一人を乗せて3時間車を走らせるのは効率悪いもんね。
「OK。ところでパスポートにスタンプを押さなくちゃ。イミグレはどこ?」
「連れて行ってあげるよ。」
★
★
ボート乗り場から少し離れた場所にあるイミグレへ車を出してくれました。
スリナムの入国スタンプもしっかりもらって、よし、これで不法入国にはならない★
ついでに、いくらかのユーロをスリナムドルに両替して。
再びボート乗り場へ戻り、お兄さんは客引きのお仕事再開。
でも、ご新規客を乗せた小船は全然やってこなくて、
ただただ時間が過ぎるばかり。
結局、
車の中で1時間半も待ちぼうけを食らっちゃいました!
なかなか苦戦したようですが、なんとか3人のお客さんをGETしてきたレゲエ兄さん。
ようやくパラマリボに向けて出発です!
★
★
それにしても。
なかなか強烈な越境だったなぁ。
南米って、なんだかんだで交通手段は発達しているし、きっちり時間通りだし、
結構楽チンなんですよね。
主要都市の治安の悪さ以外は、旅難度はそんなに高くないと思う。
南米でずっとヌクヌク旅していたから、
アフリカ以来!?強引すぎる客引きたちに若干ビビってしまったわ。
でも、
戸惑いながらも、
久々に、これぞ旅!という刺激を感じて、ちょっぴりニンマリしている私がいるのも事実。
本当に、ギアナ三国は南米の国々とは全然雰囲気が違うのです!
★
★
★
★
さて、
フランス領ギアナの次にやってきたスリナムは、
元オランダ領で、公用語は今でもオランダ語。
この国の成り立ちを簡単にメモメモ。
★
★
もともとは、1650年にイギリス人がこの地にやってきて植民地にしたそうですが、
第二次英蘭戦争後にオランダ領に。
オランダ人は劣悪な環境のもと、黒人奴隷を使ってコーヒー、カカオ、サトウキビ、綿などの栽培を行っていたけれど、
奴隷制度廃止以降、労働力不足に陥り、
中国、インド、インドネシアなどから契約労働者を受け入れたそうです。
その流れで、現在も多様な民族、文化、宗教が見事に共存する類い稀な地域となっているのです。
ちなみに、オランダからは1975年に独立し、スリナム共和国が誕生しました。
そんな多民族国家なので、
ご飯がとっても楽しみなのであります♪
★
★
★
★
国境の川岸から車を走らせる事約3時間、
最後に大きな橋を越えて、首都パラマリボの町に到着しました!
★
★
なかなかのスピード狂でずっとヒヤヒヤしていたけれど、
レゲエ兄さん、予約していた宿の前までちゃーんと車を付けてくれました。
Booking.comで最安だったGuesthouse De Kleine Historieは、最近できた新しいホステルみたい。
パブリックスペースとベランダが居心地の良い綺麗な宿でした♪
蚊が多すぎるのが憎々しかったけどね・・・。
★
★
この宿がある一体は「パラマリボ歴史地区」と言って世界遺産にも登録されている場所!
白く塗られた壁にトンガリ屋根の木造建築は、南米ではここだけでしか見る事のないオランダ様式の建物で、
コロニアルな街並が独特の景観を生み出しています。
でも、
★
★
★
★
★
★
なかなかのボロボロ具合。
人通りも少なく閑散としている歴史地区はまるで映画のセットに迷い込んだようで、ゴーストタウンという言葉がぴったり!
リアルお化け屋敷風でちょっぴり怖かった・・・。
★
★
スリナム川に面した歴史地区。
遠くに立派な橋がかかっています。
あの橋を越えて、国境からやってきたのです。
ウォーターカント通りと呼ばれる川沿いの道は美しいオランダ様式の建物が並びます。
その道を挟んだ向かい側、川べりにはお土産屋さんと食堂が入った小屋が立ち、
★
★
格安でインドネシアご飯が食べられて、キンキンに冷えたビールも飲めるナイススポットなのです。
月の光を浴びながら、川を眺めながらパルボビアの夜♪
パラマリボは、フランス領ギアナのカイエンヌに比べてだいぶ居心地がいいみたい!
物価もグンと下がったし。
ここには、ちょっぴり長めに滞在する事に決めました。
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パラマリボ,おすすめ,安宿,ホステル,カイエンヌ,シェアタクシー,国境,ボート,イミグレ,行き方,移動,世界遺産,スリナム,世界一周
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小船の代金の相場は分からなかったけれど、
こちらから値段を聞くとぼったくられそうだなと思い、
手元にあった全ての小銭、4ユーロを船頭さんに渡しました。
(もしかしたら、逆に多く払い過ぎたかなぁ!?)
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岸に降りるとまたもや客引きがワラワラと近寄ってきて、
やっぱり有無を言わさず、私のオスプレーがおとりになるわけです。
コロコロを肩にかついで勝手に運んで歩く黒人のお兄さんの後を慌てて追いかけて行きました。
彼は乗り合いタクシーの運転手さんでした。
ここから首都パラマリボまで車で約3時間。
どちらにしろ移動手段が必要です。
「いくらなの?」
と聞くと、
「80スリナムドル。」
(約1,100円)
あら、
フランス領ギアナよりはだいぶ物価が下がったみたい?
値段交渉のために他の車を探すのももうめんどくさいし、
草吸い過ぎてちょっとラリッてる風な!?
白目が黄ばんじゃってちょっぴり怪しげな、レゲエ風味のこのお兄さんの車でパラマリボへ移動する事にしました。
するとお兄さん、
「後3人客が必要だから、集まるまで待って。」と。
そっか。
そうだよね。
私一人を乗せて3時間車を走らせるのは効率悪いもんね。
「OK。ところでパスポートにスタンプを押さなくちゃ。イミグレはどこ?」
「連れて行ってあげるよ。」
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ボート乗り場から少し離れた場所にあるイミグレへ車を出してくれました。
スリナムの入国スタンプもしっかりもらって、よし、これで不法入国にはならない★
ついでに、いくらかのユーロをスリナムドルに両替して。
再びボート乗り場へ戻り、お兄さんは客引きのお仕事再開。
でも、ご新規客を乗せた小船は全然やってこなくて、
ただただ時間が過ぎるばかり。
結局、
車の中で1時間半も待ちぼうけを食らっちゃいました!
なかなか苦戦したようですが、なんとか3人のお客さんをGETしてきたレゲエ兄さん。
ようやくパラマリボに向けて出発です!
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それにしても。
なかなか強烈な越境だったなぁ。
南米って、なんだかんだで交通手段は発達しているし、きっちり時間通りだし、
結構楽チンなんですよね。
主要都市の治安の悪さ以外は、旅難度はそんなに高くないと思う。
南米でずっとヌクヌク旅していたから、
アフリカ以来!?強引すぎる客引きたちに若干ビビってしまったわ。
でも、
戸惑いながらも、
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本当に、ギアナ三国は南米の国々とは全然雰囲気が違うのです!
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さて、
フランス領ギアナの次にやってきたスリナムは、
元オランダ領で、公用語は今でもオランダ語。
この国の成り立ちを簡単にメモメモ。
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もともとは、1650年にイギリス人がこの地にやってきて植民地にしたそうですが、
第二次英蘭戦争後にオランダ領に。
オランダ人は劣悪な環境のもと、黒人奴隷を使ってコーヒー、カカオ、サトウキビ、綿などの栽培を行っていたけれど、
奴隷制度廃止以降、労働力不足に陥り、
中国、インド、インドネシアなどから契約労働者を受け入れたそうです。
その流れで、現在も多様な民族、文化、宗教が見事に共存する類い稀な地域となっているのです。
ちなみに、オランダからは1975年に独立し、スリナム共和国が誕生しました。
そんな多民族国家なので、
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国境の川岸から車を走らせる事約3時間、
最後に大きな橋を越えて、首都パラマリボの町に到着しました!
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でも、
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なかなかのボロボロ具合。
人通りも少なく閑散としている歴史地区はまるで映画のセットに迷い込んだようで、ゴーストタウンという言葉がぴったり!
リアルお化け屋敷風でちょっぴり怖かった・・・。
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スリナム川に面した歴史地区。
遠くに立派な橋がかかっています。
あの橋を越えて、国境からやってきたのです。
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その道を挟んだ向かい側、川べりにはお土産屋さんと食堂が入った小屋が立ち、
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