虹色に輝く教会

中米の国、あなたはいくつの国名を正確に言えますか？
恥ずかしながら私、中米に足を踏み入れるまで国の名前も位置関係も把握しておらず、
（これ、別の地域で前にも言ったけど★）
ましてやこの国、いまだに、一発でちゃんと名前を言える自信がありません。

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その国の名は、

 

エルサルバドル。

 

目指すは首都のサン・サルバドル！

 

て、ややこしーーー！！！
エルサルバドルのサンサルバドル。
どっちが国名でどっちが都市名やら、もうゴチャゴチャ。

 

そんなエルサルバドル。
グアテマラとホンジュラスに挟まれた小国で、中米で唯一カリブ海に面していない国。
火山の噴火や地震の自然災害や、また、1980年から12年間も内戦が続き、
復興を遂げた現在は大きな貧富の差が生じ、
首都サン・サルバドルは、中米に数ある治安の悪い都市のひとつとも言われています。

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グアテマラのパナハッチェルからエルサルバドルに入国するのに、
当初はローカルチキンバスを乗り継いで移動してくるつもりだったのですが、
予想外の体調不良により足止めを食らい一週間のタイムロスが出てしまったのと、
病み上がりの体に移動の負担をかけるのも良くないなと思い、
中米の各国都市間を網羅する、安心、安全、快適！そして高額！な、TICAバスという国際バスを利用する事にしました。

 

パナハッチェルの宿からお迎え付きのシャトルバスに乗って、
door to doorでグアテマラシティのTICAバスターミナルへ。
そこから大型バスで約8時間。
国境を越えて、その日の夜、エルサルバドルの首都サン・サルバドルに到着。

タクシーを拾い、予約していたHostal Cumbres del Volcan Flor Blancaへ直行しました。

 

ホステルは閑静な住宅街の一角にあり、目の前はバス停でどこへ出るにも便利。

 

清潔なキッチンに、
広々としたパブリックスペースも心地よく、

 

ワンコも可愛い、
そんな宿でした。

 

徒歩圏内にチラホラとバーやレストランもあって、複数行動であればこの辺りは夜出歩いても大丈夫。
人通りの少ない暗めな通りなので注意は必要ですが。

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翌日、
ローカルバスに乗って、街中を散策してみました。

 

比較的裕福な層の住む街の西側のエリアは（宿の場所も多分こちら側）、
大きな公園やショッピングモールなんかもあって平和な空気。
ここでは安定のスタバでお茶したり。

 

かたやセントロは、お世辞にも綺麗とは言い難い小道に市場や露店がひしめき合い、
地元民の生活感が溢れています。
やはり治安のいい雰囲気ではないので、荷物はしっかりと前に抱え込んで、注意を払いながら歩きました。

 

そんな、小国の一都市。
とりたてて見所のなさそうなサン・サルバドルをあえてスルーせずに滞在したのには、理由がありました。

 

奥に見える、アーチ型の石の建物。

 

外観からはとてもそうは見えませんが、これ、教会なんです。
ロサリオ教会。

灰色一色のコンクリートの建物からは想像も付かない極彩色の世界が、
この中には広がっているのです。

 

ロサリオ教会に辿り着いた時はちょうどお昼休みで、
20分ほど待って、確か14時半頃だったかな？
午後の開場と共に中へ入ったのですが、

 

体育館？地方の講堂？
一見公共施設のような煉瓦の壁の正面。

 

この、
半円のカーブに添って頭上を覆う天井が一面、
なんと、
なんと！

 

レインボーカラーのステンドグラスなのです！

 

反対側は、このようなアーティスティックなデザイン。

 

ほとんど人の来ない静寂の教会の中、
虹の光を浴びながら、
多分二時間くらい、ずーっとここで、一人過ごしていました。

 

夕方に近付くにつれ、
太陽の傾きとともに伸びていく七色の光の筋。

 

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グラスの光に包まれる教会と言えば、ブラジリアにある海底のような青の教会を思い出すけれど、
ここも負けず劣らず素敵！

 

ゴミゴミとしたサン・サルバドルの喧噪の真ん中に、
ぽっかりと佇む虹のオアシス。

そう、これが見たかったの。
そのためだけに、サン・サルバドルに立ち寄ったの。

 

エルサルバドルの隠れた名スポット。
虹色に輝くロサリオ教会をお送りしました！

 

この教会さえ見られれば、もう満足。

 

本当は、エルサルバドルはあともう一都市訪れる予定だったのですが、
グアテマラのダウンの一週間で計画練り直し。
切り捨てるところは切り捨ててガシガシ移動していかないと、
リミットである中米アウトの飛行機に間に合わなくなりますから。

 

とは言え、
中米南下は全ての国をなぞるのが目的のひとつでもあるので、
中米内を飛行機でひとっとび、という選択肢はありません。

 

体調は、ほぼ全快！
ですので、これ以降、快適TICAバスも使いません。

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ローカルバスを乗り継ぎチマチマと刻みながら、
でもサクサクッと、

 

次の国境を目指します。

 

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