September 10, 2016  Categoyr: └ PERU ( ペルー )

ツーリスティックじゃイヤですか?

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー ペルー

標高3890m地点。
富士山よりも高い位置に豊かな水をたたえ悠々と広がるティティカカ湖。
初代皇帝が太陽の島に降り立ちここからインカ帝国が始まったと伝説で言い伝えられています。

この湖にはいくつかの島が点在し、
プーノの港は各島々へ渡るボートの拠点にもなっています。

主にここから訪れる事のできる島は、ウロス島、タキーレ島、アマンタニ島の三つ。
私はこれらを二回に分けて回る事にしました。
一度目はウロス島とタキーレ島を組み合わせたワンデーツアー。
二度目は三島周遊、アマンタニ島でホームステイをさせてもらう一泊二日のツアー。

ブログでは時系列ではなく、
島ごとに記事を分けてお送りしたいと思います!


というわけで、

 

第一回目はウロス島!


宿までお迎えに来た車で港へ。
そこからボートに乗り換えて揺られる事約40分。

遠く湖の向こうに姿を現すのは、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー ペルー

黄金に輝く島!

ウロス島はトトラと呼ばれる水生植物を積み重ねて出来た人口島、言わば湖に浮かぶ藁の島なのです!

スペインに占領されプーノを追いやられたウル族が、
住処を求めて湖を渡りトトラを積み重ねて住み始めたのが最初!

今もなお約700人ものウル族が生活し、島には学校や教会などもあるそうです。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー ペルー


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

数ある浮き島のひとつ、TITIMARKAというところに上陸しました。

 

島に着くとまずはガイドさんの説明タイム。

ウロス島は現在95の島からなり、
一つの浮き島には4から10の家族が住んでいるとの事。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

上陸したTITIMARKA、TITIはプーマを意味します。
MARKAは・・・なんだっけ?忘れちゃった!
(そして写真はライオンだけど★)

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

ミニチュアの模型を使って島の構造と作り方を説明してくれました。

土台も家も屋根も、自家用船もぜーんぶトトラ製!
水に浸かった土台部分が腐ると、また上にトトラを重ねていくだけ。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

トトラはなんとフルーツとしても食べられているのです!
先っぽをむくと白い中身が。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

配られたトトラを齧ってみるとみずみずしい繊維の食感が口の中に広がりました。
味は特にありません。
歯磨きの習慣がないウロス島では毎日これを食べて虫歯予防に!
先っぽのお花の部分はなんとお薬にもなるそうです。

さらに、畑、火種、家畜の餌にも使われ、
ウロス島の人々の暮らしを丸ごと支える貴重な貴重なトトラ!

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

あちこちにワサーッと生えているトトラですが、
こんなにも使われ続けて尽きる事はないのでしょうか!?
すぐにニョキニョキッと生えてくるのかな?

 

解説が一通り終わりしばしのフリータイム。
小さな敷地内を散策してみると、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

職人ばりの手付きで物作りに勤しむ人たちがいて、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

売り物である手作りの作品があちこちに並びます。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

貴重な観光資源である島のお土産。
営業に熱が入る奥様たち。

 

どの商品もなかなか素敵だったけれど、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

特に気になったのがこの刺繍のタペストリー!

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

島の生活や動植物が緻密に鮮やかに描かれていてます。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

このトトラと鳥のモチーフが可愛過ぎて何度も財布の紐が緩みそうになったけど、
躊躇するたびにグングンと言い値も下がったのだけど、

旅の途中を考えるとやはり買うのをやめてしまいました。
おばちゃん、その気にさせてゴメンナサイ!
(やっぱり買っておけば良かったかなあ)



ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

これは島のキッチンで、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

トトラのお家の中はこんな感じ。
実際に使われているかは不明。もしかしたら見せる用!?

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

けれども、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

ふと奥に目を向けると、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

そこにはやっぱり生活があって、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

ウロス島で生まれた子どもたちの笑顔があるのです。

 

若者たちは島を出て都会の大学や出稼ぎに行ってしまうので過疎化が深刻みたい。
でも、そりゃそうだよな~。
ここには娯楽がないもんな。
私がもしここに生まれてもきっとそうするもの。



一つ目の島の滞在時間は40分くらい。
ここからトトラ製の船(別料金)に乗って、二つ目の島へ移動します。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

プーマの頭が付いたトトラ製の船。この島のメルセデスベンツ、らしい。
なんと一度に30人乗る事ができるそう!

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

島を出る時には女性たちが集まって歌を披露してくれました。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

みんなに見送られ出航!

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

どんぶらこどんぶらこ。
船の上では子どもたちが歌を歌ってくれます。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

これは別日にウロス島を訪れた時なんだけど、
船漕ぎのおじさまはジャックで、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

こちらの女性はローズなんだって!(笑)

満面の笑みを浮かべる親しみのあるジャックを見ていると、このタイタニックは沈まないなと確信。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

オレンジの建物、あれはウロス島の小学校らしい。


ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

二つ目に停泊するのは売店やカフェがある島。
この流れが定番の観光ルートのようです。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

カフェでキヌアドーナツを食べてみたり、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

またまたお土産を眺めたりして、

 

束の間のウロス島観光はこれにて終わり。
またボートに乗ってプーノへ帰ります。

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

ウロス島はまるで映画のセットのようでどことなく浮世離れしている。

青い湖に浮かぶ黄金色の藁の島なんて、世界中どこを探してもきっとここだけですよね!?
異世界に迷い込んだような不思議な景観を堪能しました。


ところで。

 

少し話しは変わりますが、

実は、
この島を訪れる前に情報を集めていた時、旅人からのウロス島の評価がかなりイマイチで。

 

がっかりした。
ツーリスティックすぎる。
ビジネス。
もっと現地の人の生活が見られるかと思った。
行く価値はない。

 

などなど。

これは、アフリカのムルシ族を訪れた時にもよーく耳にした言葉なんだけど。

 

ウロス島のお土産売りの声かけや、女性たちの歌のおもてなし。
私たちが勝手に抱く、湖の上で営まれる素朴な島の生活とはかけ離れているような気にさせられる観光客のための演出。

 

ツーリスティックすぎる街やビジネスが明らかに透けて見える観光地、民族などにげんなりする気持ちももちろん理解できるのです。
訪れた場所のローカル色が濃ければ濃いほど旅心が掻き立てられるのも事実だし。

 

けれども。

 

これを忘れちゃいけない。
自分はまぎれもなくツーリスト。
その地に足を踏み入れほんの一瞬滞在して去ってしまうだけの一介の旅行者。
ほとんどが二度と戻って来ない場所ばかり。


例えば日本に置き換えてみると、

外国人に人気の王道観光地である京都や奈良、広島だったり、
彼らだけでなくとも日本人が大好きな温泉地にしたって、
それはどこも大なり小なりツーリスティックに色付けされた部分があって。

 

善し悪しはもちろんあるだろうけど、いい事もたくさんある。
遺跡、文化、街、自然スポットなど観光地化する事で注目を集め、広く伝える手段にもなり、
整備する事で入場者を制限したり有料化して保護する事だってできる。

 

そもそも。

 

こうしてツアーに参加する以上、
決められたコースを辿り、
限られた時間の中で、氷山の一角ほどのほんの一面を目にする事しかできないのは当然で、
自分が一ツーリストである事を忘れ、ツーリスティックな演出に過剰に拒否反応するのはいかがなものか。

 

ウロス島に関しては、
皆が判を押したように似たようなネガティブな評価がよく耳に入り、
私は逆にそっちの方がげんなりしてしまったのでした。
その評価さえも、先入観や、知らず知らずのうちに刷り込まれた誰かの受け売りになっていたりするのでは、
などと穿った見方をしてしまったり。



参加したティティカカ島巡りツアーのボートで、
ある一人の日本人男性と一緒になりました。

彼は三年ほど旅を続けている人で、
二年もの長い月日を南米滞在に費やしたそう。
うち8ヶ月間は、名前も知られていない、ガイドブックにももちろん載っていないチリの漁村の民家にお世話になって暮らし、
3ヶ月間をエクアドルの原住民のお宅で過ごしたというなかなかのディープな旅人。
それらの長期滞在を通して、今は南米の民族や文化に強く興味を持つようになったと言いました。
(旅の間に会得したスペイン語もペラペラ!)

 

その彼によると、
約10年前、このウロス島で一年間暮らした日本人がいた、と!

 

島の人々の暮らしぶりを見て、島の生活に触れたければ、
たった数時間のツアーに参加するのでなく、
一年とは言わない。
一週間でも3日間でも、この島に滞在してみるとか、お宅にお邪魔するとか、
彼がそうしたように、強い思いがあればいくらでも方法はあるはずで。
表面的なものでなくてもっと突っ込んだ体験がしたいと言うのならば、
ガイドブックを捨て、パソコンの前でブログや口コミを検索するのもやめて、
自分の直感の赴くまま、現地の人の声を拾いながら地図を片手に旅してみればいい。

 

トータルたった2時間ほどのウロス島の滞在では、
島の生活を体感するどころか、連れられた場所でガイドさんのお話を聞いて、写真をパシャパシャ撮るくらいが関の山では?
ほんの束の間のツアー参加で、ツーリスティックすぎて興ざめだと嘆くのはいかがなものかと。

あくまで私は、ですが、
そう思ったのです。

 

だって、

 

どんなにツーリスティックであっても、
ここはテーマパークのために作られたわけじゃない。

その成り立ちには歴史があり、

確かに今も、ここで生活する人たちがいて、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

ひとつひとつ時間をかけて手作業で作られた色鮮やかな工芸品が溢れていて、

 

ウロス島 プーノ 藁の島 ツアー titimarka

こんなにも美しい藁の島が湖に浮かんでいる。
このオンリーワンな景色を見るだけでも価値があるじゃないですか!

 

観光地の過度な演出やおもてなし、鬱陶しいくらいの物売りの声かけなども含めて、
フフッと楽しめみつつ、
「ちょっとお邪魔します」
そんな謙虚な気持ちで、
心の余裕を持ったツーリストでありたい、と、
改めて我が身を振り返るのでした。

 

しかもさ。

彼らにしてみれば異国から来た観光客なんてネギ背負ったカモに見えるだろうし。
さ、今日も稼ぐよ〜!って、
彼らにとっては観光業、ビジネスである事は間違いない!
毎日毎日見知らぬ人に土足で踏み込まれてカメラを向けられて、その度にニコッと微笑むのも、
お仕事と割り切れども時には疲れるだろうし!


最後にもう一つ。

 

言っときますけど、

 

このウロス島のみのツアーなんて、

 

宿までの送迎含め、ボートも込みで、お代はたったの約30soles(約1000円)なんですから!

どこに儲けがあるの!?
そりゃあお土産代で稼がなきゃ〜島民は割に合わない★
コスパ良すぎ!!!
文句なんて言わずに楽しんじゃいましょうよ♪


ちょっとトゲトゲした記事になっちゃいましたねw

 

気を取り直して!?

 

まだまだティティカカ湖の島日記、続きますよ~!

 

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