【カミーノ20】かんぱーい!
<カミーノ22日目>
1日休んだら体力も回復するだろうと思っていたのですが、
逆でした。
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2泊したブルゴスの出発の朝、見事に寝坊!
快適な個室で熟睡したこの日、目が覚めて時計を見ると7時10分!
早起きが苦手な私も、アルベルゲのドミトリーでは支度を始める巡礼者の気配や物音で6時頃には起きるのですが、
目覚ましはかけたつもりだけどすっかり油断した。
しかも、なんとなく体がダル重い。
やはり、スイッチを入れ続けていた気力を突然OFFにしてしまうと、元に戻すのに少し時間がかかるのかもしれません。
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完全に出遅れスタート。
8時前に無人チェックアウトをして(お部屋の鍵を指定BOXに入れるだけ)、建物を出た瞬間に気付きました。
ポールを忘れた!
取りに戻りたいけれど、ビルのオートロック、宿のフロアの扉、お部屋、と3つの鍵を突破しなければならず、
スタッフは何時頃出勤してくるかも分からないし、
インターホンの宿の番号を呼び出してみたところでもちろん応答はありません。
気を抜いた途端にこれだもんな。
ブルゴスを出たらまたしばらくは田舎道が続くのでそう簡単に新しいポールは手に入らないだろうし、
安物だけど、ここまで連れ立ってすっかり愛着の湧いた真っ赤なトレッキングポールをブルゴスに置き去りにしていくのも気が引ける。
建物の前で途方に暮れて立ち往生していると、
ちょうどタイミング良く、アパートメントの別フロアの住人がビルから出てきて、
ドアが開いた瞬間にスルリと侵入し、第一関門はなんとか突破!
宿のフロアまで階段を上がり、次は第二関門、宿の扉。
この時間レセプションは無人で、ドアをノックしてもExcuse me!と声をかけても当然無反応です。
時間ばかりが無駄に過ぎていき、半ば絶望的な気持ちになりながら固く閉ざされた扉を見つめていると、
上階から美女が下りてきて、立ちすくむ私の姿を見て救いの一声。
「My dad is coming! 」
どうやらオーナーの娘さんだったようで、
彼女の言う通り、それからものの数分でオーナーさんが現れて、無事に忘れ物のポールを取り戻せたのでした!
助かったぁ。
寝坊した上に不注意でタイムロス。
時計は既に8時半を回ろうとしています。
すっかり日も高くなった空は真っ青に広がり、珍しく、朝から強い日差しが街を照らしています。
「早く行かなくちゃ!」
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厳かに、天高くそびえるカテドラルの脇を通り、
郊外の並木道へ。
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ブルゴスの街が終わる頃には、いつもの麦畑の景色が待っていました。
相変わらずの鮮やかなポピー!
この道でtakashiさんに遭遇!
普段は早起きなのに、彼も私と同じ、ブルゴスの個室宿に2泊して今朝見事に寝坊をしたそうです。
やっぱりみんな同じ!電池が切れるとこうなるよね。
いつも歩く時は別々だったのだけど、この日初めてtakashiさんと一緒に歩くことに!
日の丸を背負って歩くtakashiさん。
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「大草原の小さな家」というタイトルのテレビがあったような。
こんなイメージ?
別角度からも。
絵になるなぁ。
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しばらく歩くと道の端にバルを発見。
気持ち良さそうなテラス席があります。
今日のブランチは安定のトルティージャ!
ぺちゃくちゃお喋りをしていると、3人の青年がテラスへ入ってきました。
お、もしや!?
「日本人ですか?」
すかさず問いかけるtakashiさん。
「はい!」
ビンゴ♪
相席して一緒に休憩を取ることに。
彼らは22、3歳の若者たち。
女子大で大学教授をしているtakashiさんは教え子と同じ年くらいの男の子に出会えたことが嬉しくて、
太っ腹にも3人にビールをご馳走していました。
改めて、5人で乾杯!
彼らはSJPPを出発してから毎日3〜40kmの長距離をコンスタントに歩いているそうで、
ブルゴスからレオンまでの約160kmの道のりも、4、5日で目指す予定らしい!
さすが、若さか!?
今のところ、カミーノで最長23kmしか歩いたことのない私には想像も付きません!
彼らは、大学を一年間休学してこれから英語留学が控えている子、
現在フランスに留学をしている子、1年間のメキシコ留学を終えたばかりの子とバラエティ豊か。
3人に共通しているのは、目的と夢を持って、専門分野の勉強にしろカミーノにしろ取り組んでいて、
話を聞けば聞くほど関心することばかりです。
海外で出会う若い子や学生組って大半がしっかりしていて賢く、すごく頼もしい!
私が20歳そこそこの時なんて何も考えずパッパラパーだったよ〜と不甲斐ない過去の(今もですw)自分と比較したりして。
もちろん大人なtakashiさんも美術を生業とし、その感性や作品に向き合う姿勢には心から尊敬するし、
日本では接点のないような老若男女の旅の出会いは総じて素晴らしいものだと、改めて実感するのです。
ところで。
三人組の一人、メキシコで一年間勉強をしスペイン語ペラペラのsetsuo君の体調に異変が起こっていました。
メキシコから帰国を挟まずそのままの足でスペインにやってきた彼の荷物は、バックパックだけで18kgを超えていて、
さらに、カメラが好きな彼は大きな一眼レフまで連れている!
カミーノを歩く巡礼者イチ重たいんじゃないかと思う岩のごとき大荷物と、
道中でこさえた足のマメをかばうように歩いてきたツケがここにきて回り、
ハムストリングだかなんだかの足の筋肉が痛み始めたようなのです。
今までは超絶ハイペースで歩いてきた彼らですが、ここからは安静を取ってsetsuo君だけ速度を落とし、
3人それぞれのペースで歩いて今日のゴール地点で合流することになったみたい。
というわけで、ここからは比較的のんびり組の私とtakashiさん、setsuo君の新三人組で歩くことに。
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通り過ぎた集落の教会の屋根には、
縁起良く、コウノトリが巣を作っていました。
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今日の可愛い草花。
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矢印いっぱい。
どっち?どっち?
道の途中にポツンと現れた、素朴な教会の中へ入ってみました。
Mr.スタンパー。
もらえるスタンプは絶対に取りこぼさない!
クレデンシャルもスタンプでいっぱいでした。
(どこかの街の巡礼事務所で新しくもらわないとだね!)
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運命の分かれ道!
いいお天気で、最高に気持ちが良い!
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写真が好きなsetsuo君は、大きな一眼レフを構えて私以上にシャッターを切っていました。
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確かに、どこ切り取ってもフォトジェニックだし、
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青空だと、やっぱり色が生き生きしてる!
そりゃぁ、誰がどう見ても荷物でかすぎだよねw(18kg)
むしろ、それ背負ってよくここまでぶっ飛ばして歩いて来れたよね!
起伏のあったこれまでの道とは一転、ブルゴスからレオンまでは広大なセメタの台地。
takashiさんが、
SJPPからブルゴスまでは体の道。
つまり歩く体を作り上げていく期間で、
ブルゴスからレオンまでは知の道だと言っていた。
(あれ。だとすると、レオンからコンポステーラまではなんの道だったっけ?)
ブルゴスまでが第1章で、
これからレオンまでの道のりは、カミーノ物語の第二章と言えるのかもしれないな。
これからどんな気付きと知を得られるのか。
まだまだ道は続くし、
楽しみも続きます!
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本日のラストスパートを経て、
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ブルゴスから21km。HORNILLOS del CAMINOが本日のゴール。
アルベルゲにチェックインすると、一足先に3人組の一人、tomoki君がsetsuo君の到着を待っていました。
もう一人、shinpei君とは意思の疎通がうまく取れていなかったみたいで、彼一人たいぶ先へ行ってしまったみたい。
そのうちまた合流できるだろうということで。
各自シャワーやお洗濯など諸々を済ませ、
4人で近くのレストランへ。
改めまして、セルベッサでサル〜♪(かんぱーい!)
スペインのホワイトアスパラ美味しすぎ!
日本ではあまり馴染みのなかった食材ですがカミーノでハマりました。
もちろん肉もね!
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寝坊、忘れ物のハプニングで始まった一日の締めもまたハプニング。
レストランの、プラスチックテーブルの隅にiphoneを何気なく置いたら、
角が少し斜めになっていたんですよね。
スルリと滑り落ちたiphoneは容赦なく地面に叩きつけられて、画面に蜘蛛の巣が張ってしまいました(泣)
スマホにカバーをしない派の私も悪いのですが、
なんでテーブルの四隅が意味もなく?斜めになってるのよーーー!キーーーーッ!!!
(これも気付かずに置いた自分が悪い)
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ま、でも。
全て引っくるめて、
カミーノは今日も素晴らしかった!
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■カミーノ22日目
2017/6/8 (木)
BURGOS – HORNILLOS del CAMINO <21km>
アルベルゲ / Meeting Point ドミ10ユーロ Wifi ◎
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