雨と星の降るサハラ
フェズからメルズーガ行きの夜行バスに乗るべく、
モロッコのバス会社spur tourの乗り場へやって来ました。
そこで、クリッと大きな瞳の、ウサギみたいな日本人の女の子を発見!
おっとりほんわかな関西弁が可愛いyukiちゃん。
どうやら、同じバスに乗り、同じ宿に泊まるらしい事が発覚。
心強い旅の道連れをGETして、メルズーガへ向かいます。
夜行バスに揺られて約9時間。
まだ真っ暗な早朝のメルズーガに着きました。
宿が手配していたタクシーに乗って、そこからまたさらに30分。
ようやく、砂漠の麓の村に到着です!
ここにやって来た、目的はただひとつ。
そう!もちろん、サハラ砂漠のラクダツアーに参加すること!!!
砂漠ツアーと言えば、3年半前にインドのジャイサルメールで行った以来。
優しい目をした穏やかなラクダに癒されたのを覚えています。
ものすごく感動したインドの砂漠ですが、360度どこを見回しても砂丘!という風景ではなかった。
今回はなんてたって、サハラ!!砂漠と言えばサハラでしょ!!!
子どもの頃に教科書で目にした名前。
この響きだけで、もう憧れちゃいます。
誰もがイメージする「ザ・砂漠」の風景を、この目で見る事ができるはず!?
期待に胸がときめきます!!!
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フェズのホテルアガディールで予約してもらっていた宿とツアーは、Wilderness Lodge。
モロッコで一番有名な日本人の、のりこさんが働いていた宿。
その後も日本人スタッフがいたみたい。
オアシスの方が日本人旅行者には断然人気みたいだし、Wildernessの方はちょっぴり評判が悪いという話も聞きますが、
こちらの方がツアー代が安かったので、単純に金額だけで決めちゃいました★
宿にチェックインした日の夕方、早速、一泊の砂漠ツアーに参加する事になりました。
お客さんは私とyukiちゃん二人だけ!
yukiちゃんは、宿で貸し出しているジュラバとターバンを身につけて。
キャメルドライバーはカルロスです。
それでは、いざ、出発ーーーO(≧∇≦)O
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ハイ、到着ーーーO(≧∇≦)O
あら?砂漠の真ん中のテントにワープ!?
村からテントまで、おおよそ1時間半のラクダの旅。
あれ?砂漠の写真は・・・??
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実は、
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道中3度も雨に降られたんです(ノД`)
旅に出て約半年、これまでほぼ無敵の晴れ女を発揮していた私ですが、
まさかモロッコのハイライト、サハラ砂漠ツアーで雨を呼んでしまうなんて。
砂漠で雨に降られると逃げ場がない。
雨宿りする木陰なんてないし、ただただ降られるがまま。
ラクダも、人も、荷物も、ぜーんぶ雨風にさらされて濡れてしまいます。
カメラを取り出すなんてもってのほか!!
レインカバーとビニール袋を持参していたので、なんとか雨水からカメラを守る事ができたのですが、
よって、写真が一枚もない状態。
私たちの2日前に、フェズの宿アガディールからメルズーガを目指して行き、
砂漠ツアーに参加したharunaちゃんとdaisuke君は、
ピンクに染まる夕焼けを見たと言っていたのに。
残念だけど、お天気は神様の領域。こればっかりはどうしようもない。
気を取り直して。
ディナーターイム!
カルロスが作ってくれた、出来立て熱々のタジン鍋をいただきます。
冷えた体に染みる、野菜たっぷりチキンのタジン鍋。
ロウソクの灯りを囲んで、砂漠の真ん中でいただく食事は格別です!
お腹がいっぱいになった頃には、雨雲が晴れて、星空が顔を出し始めました!
yukiちゃんはテントの外にマットレスを移動させて、寝っ転がって、星を見ながらくつろいでいます。
Wilderness Lodgeのオーナー、オマル君が、宿からバギーを走らせて、テントまでやってきました。
星空がもっと見られる、とっておきのポイントに連れて行ってくれるとの事!
オマル君の背中を見失わないように、真っ暗闇の砂漠をズンズン歩きます。
慣れない砂漠ウォーキング、急斜面になると砂に足が取られてうまく歩けません。
もっと、もっと、満天の星空が見たい!!!
その一心で、必死でオマル君の後を付いてゆきます。
サラサラと細かい砂の粒子が、まるでパウダースノウのよう。
ひんやりとなめらかな砂を裸足で感じながら、いくつもの砂丘を超えてゆきます。
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ポイントに辿り着くと、オマル君が、抱えてきたブランケットを、おもむろに砂の上に敷きました。
ゴロリと横になって、天を仰ぎます。
日本で、こんなに広い空を見る事はない。
まるで、星が落ちてくるみたい!
砂丘から半分顔を出した北斗七星、カシオペア座、濃紺の空に淡く白いもやをかける天の川。
短く鋭い線を描いて消える星。
願い事を3回唱えられそうな、長くゆるやかに落ちる星。
たくさんの流れ星を見ました。
音と光のない世界で、砂漠と星空に抱かれているような感覚に包まれて。
ああ、私、サハラ砂漠までやってきたんだなって、
感動が込み上げるのを押さえきれません。
うとうととまどろみ、寒さでハッと目を覚ますと、どっちが夢か分からなくなるくらい、視線の先に満天の星屑。
ちなみに、初の星空写真をトライしてみたのですが、設定がイマイチだったのか、何度やってもなかなかうまく撮れな~い!
すぐに諦めて、鑑賞に切り替えました(笑)
なので、星空写真は残念ながらなし★
その分、記憶にしっかりと焼き付けました♪
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変わりやすい砂漠のお天気。
いつの間にか薄雲が流れてきて、気付いたらパラパラと小雨が降り始めました。
ブランケットをまとめて、慌ててオマル君と退散。
急ぎ足でテントへ戻ります。
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翌朝は日の出前に起きて、砂丘に上りました。
真っ赤な朝焼け、とはいかなかったけれど、朝もやのかかる青い砂漠も幻想的で素敵。
陽はみるみる高度を上げてゆき、
黄金に輝き始める砂漠。
青いジュラバを纏ったyukiちゃんは、まるでナウシカみたい★
稜線と風紋。
ちなみに、こちらが私たちの泊まったテント。
中は快適です♪
昨日の雨で水分を含んだ砂漠は、ほのかに赤みを帯びています。
ラクダ君たち、スタンバイOK!
さあ、村まで帰ろう!
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優雅に砂漠をキャメルライディング!
・・・のつもりなんですが、
今回乗ったラクダ君は、振動が激しくて乗り心地がイマイチ。
インドの時は余裕だったから、ちょっぴり甘く見ていた!
股関節が痛~い(TωT)
お尻の骨の痛みが限界に近付いていた頃、ようやく村が見えてきました!
宿の近くでラクダを降りて、一泊のサハラ砂漠ツアー、これにて終了です。
砂漠で生まれ育ったカルロス。
こうやって毎日毎日、お客さんを砂漠へ運んでゆく彼は、正真正銘砂漠の民。
オマル君もそう。
真っ暗闇の中、灯りも持たずに、星空ポイントへ私を連れて行ってくれた。
サハラ砂漠の事は、方向も、距離感も、場所も、全て知り尽くしているって。
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私、今回改めて気付いた。
やっぱり、砂漠が好き!
インドの砂漠も、去年旅行した鳥取砂丘も。だけど、
サハラ砂漠は別格!!
今回のツアーはちょっぴりお天気に恵まれなかったし、
フォトたびとは言えないくらい写真も少なめですが・・・!
雨の砂漠を見て、星空の砂漠を見て、翌日には晴れの砂漠も見る事ができて!
それだけで、ラッキー♪
でも、正直に言うと、
もっともっと砂漠に浸りたい、色んな表情のサハラ砂漠を見たい、という欲が出てきてしまったのも事実!
真っ赤な夕焼けや、抜けるような青い空をここで見てみたい。
yukiちゃんと、この景色、いつまでも見ていられるねって話していました。
そんなわけで延泊する気満々になっていた私ですが、
砂漠の村はおろか、メルズーガにもATMがないらしい事が発覚!
手持ちの現金が、2泊分と次の移動で底を付いてしまうため、残念ながら無理みたいです・・・(´Д`。)
ま、仕方ない。
またいつか、サハラ砂漠に帰って来よう!
教科書で見た憧れのサハラ砂漠は、雄大で包容力があって神がかっていて、
やっぱりとても素敵でした。
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エルサレムの宿では後半3日間全くWi-Fiが使えなくなって、
いっぱいブログ更新する予定だったのにできず(泣)
まだまだモロッコ記事、続きますよ〜!お楽しみに〜♪♪
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