【カミーノ7】出口の見えないトンネル
<カミーノ6日目~>
巡礼者たちをコンポステーラへと導く。
ホタテ貝のマークとこの黄色い手書きの矢印。
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無理をしてさらに膝を悪化させたらいけないし、
そもそもこんな状態で長距離は歩けない。
ここは焦る気持ちをグッと抑え、sakiちゃんの教えに従います。
RICEのR、Rest!
療養の安静期間を取るために、しばらくパンプローナに留まることにしました。
この街で宿泊しているアルベルゲは普通にホステルとしても営業している宿。
MIXドミトリーだけどカプセルタイプのベッドは独立していて、入り口にはカーテンが付いているので個室状態。
誰の目を気にすることなくぐっすり眠りに付くことができます。
宿のスタッフのママンたちはとても明るくて優しくて!
膝を悪くして病院に行ったことを告げると連泊を許可してくれました。
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パンプローナに着いた日の夜からは早速、
RICEのI、Icing!
キッチンの冷蔵庫でキンキンに冷やした水入りビニール袋で膝のアイシングを実行。
それから、
RICEのC、Compression!
翌日は薬局へサポーターを買いに。
後日病院代と一緒に保険請求ができるようなので、ちゃっかり一番高いものをチョイス!
これからしばらくは日常生活も歩行時にもサポーターを着用し、患部を圧迫させて炎症を抑えます。
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睡眠時には、
RICEのE、Elevation!
夜は枕を足の下に敷き、膝を心臓より高い位置に置いて横になる。
寝ている間に寝返りを打っちゃうので、Elevationの態勢を維持するのは困難なのですが。
sakiちゃんのアドバイスをできるだけきちんと守って、一日も早くこの膝の痛みを治さなきゃ。
ただ、
「ビタミンCやミネラルを摂ること。」
これだけは守れなかった!
パンプローナで食べたものと言えば、
パスタ
withワイン
中華
withワイン
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中華again
withセルベッサ
ケバブ
withコーラ
(旅人の味方、お財布に優しいジャンクフードケバビー)
アイス♪
ごめんなさいsaki先生。
栄養度外視のラインナップ。
炭水化物、糖分、アルコール。
中華料理なんてこれから先いつ食べられるかも分からないので、ついついリピートしてしまいました。
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そんなパンプローナと言えば。
かの牛追い祭で有名な街!
興奮した闘牛の大群と人々が狭い小道を大爆走する映像を、テレビで見た事がある方もいるのでは。
このパンプローナの牛追い祭は正式名称をサン・フェルミン祭と言って、スペインの三大祭にも数えられるそうです。
アーネスト・ヘミングウェイがこのお祭を題材にした小説「日はまた昇る」を発表して世界的に有名になったとか。
当ブログのキューバ編でよく登場したアメリカ人の小説家、ヘミングウェイおじさん。
まさかこんなところにも出没していたとは!
闘牛場の近くにはヘミングウェイの胸像があるらしく、
彼の愛したカフェも街のどこかにあるらしい。
キューバでも、いたるところにゆかりの地や銅像がありました。
改めて、すごい人なんだなあ、と。
ちなみに、
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ヘミングウェイ、こんなおじさまです。in Cuba
牛追い祭は毎年7月に行われるそうで、
その迫力を一度は生で見てみたいな、なんて思いながら。
観光モードにもならず、膝も痛いので基本引きこもっていたパンプローナの日々だったのですが、
本来の目的であるスペイン巡礼の再開の目処が立たず、
焦る気持ちとどうにもならない現状に考え込むと鬱々としてしまうので、
時には気晴らしにと街をノタノタ、ウロウロ。
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路地にはおしゃれなショップが並び、色々と目移りしてしまいます。
素敵なアクセサリーパーツのお店、雑貨、可愛い服屋さん。
ユーロ圏のお買い物は高いからポンポン買えないけど。
て、カミーノ中だからそもそも不要でしたね!
なんでこんなに人がたむろしているんだ?
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パンプローナに滞在して3日目。
今日は、大事な用事を済ませます。
街に繰り出し、小道にひっそりと佇む小さなスポーツ洋品店へ。
「あのー、靴のインソールを探しているのですが。
カミーノ三日目で膝を痛めてしまって。」
一目惚れしたPALLADIUMのハイカット。
カミーノ初日の大雨でも浸水を許さなかった程の完全防水。
お気に入りのこの靴でここまで歩いてきたけれど、クッション性のないラバーソールが歩行の衝撃を吸収できず、
ピレネー越えの下り道で駆け下りるように歩いた時の膝にかかる負担が大きかったのも、痛めた要因かもしれないな、と。
ショップのお兄さんは私の足元を見て一言。
「その靴では残りのカミーノは歩けないよ。」
え!?
予想外の返答に言葉を失う私。
「クッションがあって通気性があるのがいいよ。
ちょっと待ってて。」
彼は店の奥から箱をひとつ取り出してきました。
それは、まさに巡礼者のために作られたウォーキングシューズ。
足を通すと、うん、ぴったり。
フィット感、サイズ感は上々のようです。
でも、履き慣れない靴でいきなりカミーノを歩くのは、靴擦れの心配があるからできれば避けたいのだけど。
「こっちの方が絶対にいいから。
その靴で歩くとまた足を痛めてしまうよ。」
そうか。PALLADIUMにインソールを敷くだけでは不十分なのね。
まあ、このタイミングで買っておかないと、次の大きな街はまたもう少し先だろうから。
でも、一つ不満が。
デザインが気に入らな〜い!!!
せめて、もっといけてる配色とか、ないのー!?
「他の色はある?」
「これしかないんだよ。」
くすんだブルーがイマイチで足元を見てもテンションが上がらない。
でも、膝を痛めている私が靴のデザインやら色にあーだこーだ言える立場ではないですよね。
見た目より機能重視で選ばないと。
「じゃあ、それ買います。」
お値段、15,000円くらい。
さすがにこれは保険請求できません。
思わぬ出費がかさんでしまいました。
あとで分かったことだけど、
巡礼者が訪れる街ゆえに、パンプローナにはカミーノグッズのショップやスポーツ洋品店が他にも多数あって、
比較したり探してからお気に入りの一足を買えば良かったかな、と。
ま、これも出会いですからね。
この靴が新たなる足元のパートナーになる運命だったのでしょう。
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というわけで、この街から靴の相棒がチェンジする事になるわけですが、
日本から履いてきたPALLADIUMのハイカットは超お気に入りで、これも絶対に手放したくない。
しかしこれ以上荷物は増やせない。
なので、郵便局からマドリードの宿アルボルへ郵送して、置き去りの荷物たちと一緒に中西さんにキープしてもらい、
カミーノを終えてから旅靴としてまた活躍してもらう事にしました。
それまではしばらくスタメン交代ね!
パンプローナの郵便局からマドリードへ、無事郵送。
(専用BOXと送料で10ユーロちょい)
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その日の夜。
見えない暗闇のトンネルの、出口へと導いてくれたのは、あの人でした。
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■カミーノ6~8日目
2017/5/23 (火)
2017/5/24 (水)
2017/5/25 (木)
PAMPLONA
アルベルゲ/Irunako カプセルタイプ15ユーロ Wifi◎
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