ウクライナの片隅で、ひっそりと静かに佇む町
チェルニウツィからバスで2時間半。
やってきたのは、カームヤネツィ=ポジーリシクィイ?
カミャネツ・ポジーリスキー?
日本語訳の正式名称がイマイチどれだか分からないけれど、Kamieniec Podolskiというところ。
以降「カミャネツ」という事にしますね★
この場所は、アルメニアでゲガルド修道院に一緒に行った大学生のhiroki君に
(彼はトータル1ヶ月ウクライナを旅しているのです。)
ウクライナのオススメの場所を聞いたところ、ここの画像を送ってくれて。
あ、行ってみたいな、と。
急遽ルートに組み込んでみました。
予約していた宿は、前回の記事に書いたのですが、
チェルニウツィで宿泊したTIU Hostelsのオーナー、マーカスが以前経営していたところで、
今は手放して、アメリカ人のジョーがオーナーをしているというLubas Home Hostel。
宿は旧市街の中、チェルニウツィからやって来たバスのターミナルは新市街にあるので、
マルシュルートカ(ミニバス)で向かわなければなりません。
道行く人に乗り場を聞きながらテクテク歩いていると、青空市場の通りに。
野菜が美味しそうだな~♪
土の付いた人参やポテト、不揃いのトマトっていいな。
スーパーで売っているような、虫ひとつ付いていないものや、
いびつだったら売り物にならないから、大きさ、形を綺麗に揃えて箱詰めされた野菜よりも、
私のおばあちゃんが家庭菜園で作る、収穫したばかりの泥だらけの野菜、虫食いの野菜、不揃いの野菜は、
見た目はイマイチかもしれないけれど、うまみも栄養もギュッと詰まって、野菜がイキイキしている感じ!
こっちの方が、絶対美味しいよなぁ。
なーんて、どうしてこんな事を急に思ったのかは不明ですが(笑)
おばあちゃんの野菜を懐かしく思い出しながらボーッと眺めていると、
おばちゃんたちが話しかけてくれて、
八百屋のおじちゃんが車を出して、旧市街の宿まで送ってくれました♪
ありがとう~~!!!
やっぱりウクライナ人、優しいよー(*^▽^*)
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早速、宿にチェックイン。
ここを紹介してくれたチェルニウツィのホステルのマーカスが、
Lubas Hostelのオーナーのジョーは、アジアに長ーくいた、マリファナ好きのヒッピーのアメリカンさ!
と話していたので、
私の頭の中では、完全にドレッドヘアーの若者を想像していました。←安直なイメージ?(笑)
ところが!
実際のジョーは、私の想像とはぜーんぜん違う、46歳の穏やかでもの静かなオジサマ!!!
(ジョーの写真を撮り忘れた~)
アジア中、世界中を旅していて、韓国の釜山で3年ほど英語教師をしていて、
ビザランで博多にも何度か来た事があるって。
Kamieniec Podolskiくんだりで、まさかHAKATAの名前を聞くとは!!
いっきに親近感が湧いちゃいました(≧∇≦)
この日のゲストは私一人。
ジョーも時間を持て余している風だったので、二人でお散歩に行く事に。
川と緑に囲まれた旧市街、自然豊かなカミャネツ。
この、のどか~な町の空気を、写真でお伝えできればいいなと思います♪
最初にやって来たのは、カミャネツの顔とも言える、長い間支配下にあったポーランド時代のお城!
お城を見下ろせるこのビューポイントは、観光客がやって来ない秘密の場所★
私の大砲のような大きなカメラを見て、
「いい写真が撮れる所を教えてあげる!」と、ジョーが連れて来てくれたのです。
右手の丘の上には、こんなオモチャのお城みたいな教会も見えます。
ウクライナ正教会かしら??
旧市街を出て、川沿いへ下りてみます。
水車がゆっくりと回っていました。日本の田舎の風景みたい!
川沿いには、石造りの素朴な教会がチラホラ。
アヒルの群れ!
将来有望なみにくいアヒルの子が一匹紛れています。
またまた鳥軍団。
「ターキーだ!この町でターキーは初めて見た!!」
何故かジョーがはしゃぎ出しました。ジョーの興奮ポイント謎・・・(´・ω・`)
人に会うよりも動物に遭遇する確率の方が高いかもしれない旧市街の城壁の外!
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川べりを離れゆるやかな坂道を上ると、旧市街へ繋がるウィンディゲート。
この門をくぐった王様の帽子が風で飛ばされたため、こう呼ばれるようになったそう。
旧市街のメイン通りもとても静か。
黄色い塔は、アルメニア教会の鐘楼。
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こちらは女子修道院。
クロスの下に斜めの線がある十字架は、ロシア正教・ウクライナ正教などで使われるものらしい。
※ちなみに、全てジョーからの情報です!ガイドブックを持っていないので★
カミャネツは、入れ替わり立ち代わり支配する国が変わった地域のようで、
だから、ポーランドのお城、ウクライナ、ロシア正教の教会、アルメニアの教会など、
小さな町なのに、この統一感のなさも魅力のひとつなのかも。
まだまだ町歩き、続きます。
立派な門の前を通りました。でも、中は廃墟。
ウクライナにも、少しずつ秋の気配が訪れているようです。
民家の通りへ入ります。
まあるくて美しいお宅猫ちゃん
子猫を抱える女の子。
お散歩を切り上げ、ジョーに教えてもらった新市街のレストランで夕ご飯を済ませた後、
お店を出ると、あまりにも強烈に真っ赤な、美しい夕焼け!
慌ててジョーの教えてくれたお城のビュースポットに走りました。
新市街と旧市街は結構離れていて、猛ダッシュしたけれどちょっぴり遅かった。
もう日が沈んでしまった後だったけれど。
ピンクに染まる雲とお城のシルエットもなかなか素敵!
楽しみに待っていた夜のライトアップは、予想外の赤と白!
急に、チープなテーマパークっぽくなっちゃった★
まあ、これはこれで可愛いけど!
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ところで、イランで購入した2代目サンダル、
ヨーロッパに入って前底が両足とも取れたりヒビが入り出して、徐々に壊れかけてはいたのですが、
さっきの駆け足で右足が完全に真っ二つに割れた!!
サンダルってこんなに潔く割れちゃうものんだんだ!?(笑)
見るも無惨な姿に・・・(;´Д`)
それでも、このサンダルで山も丘も登ったしトレッキングもした。
歩くのが仕事の旅人。私の足として、十分すぎるほど活躍してくれました。
天命を全うしたサンダル、今までありがとね!
しばらくはビーサンで乗り切って、キエフでは3代目の新しい靴を新調する予定♪
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夜は、寝るまでジョーの旅の写真を見せてもらったり、
翌日はチェックインまでおしゃべりして、彼お手製のスープをいただいたり。
マリファナヒッピーって!?と若干びびっていたジョー、すごくいい人で良かったぁ(*´∀`)
お客さんが来る気配の全くなかった二日間。
ただでさえマニアックなカミャネツ、今は内戦の影響でさらに観光客の足が遠のいていると思われます。
ジョーも、何故ウクライナを選んだのかはよく分からなかったけれど、(なんとなく!?)
こんな状態じゃビジネスにもならないだろうし、ちょっぴり退屈なんじゃないかな。
今すぐにでもこの宿を手放したいって言ってたし、もう後任者選びを進めていたし、
またアジアに住みたいからって必死で仕事を探していた。
本当に、自由に生きている人なんだなぁ。
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この旅に出なければ、知る事のなかったであろう町。
ウクライナの片隅で、ひっそりと静かに、平和の訪れを待っているかのような、
のどかな町、Kamieniec Podolski。
ちなみに私は、この小さな町、好きでした!
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