マチュピチュを越える絶景!?虹の山
私の絶景ランキングがまたもや更新されてしまった・・・!
それぞれジャンルが異なる景色に順位付けをするのはとても難しいのだけど、
それでも私の中でゆるがない不動の上位というものがありまして。
今回ここペルーで、新たにベスト5に食い込んできた奇跡の絶景に遭遇してしまいました!
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クスコでは、南米各地で出会ったたくさんの旅人に再会する事ができました。
その中の一人、
今回の旅が始まった当初から幾度となくルートが重なり、南米で一番お世話になっていると言っても過言ではない旅友、
ボリビアのラパス以来3ヶ月半ぶりに再会したhiro君!
ラパスから、
私はウユニへ抜けてアルゼンチンへ、そしてパラグアイ、ブラジルを経て日本へ弾丸一時帰国。
日本からブラジルに帰り、ボリビアに戻って、そしてペルー。
一方hiro君は、日本からやってきて合流した友人takeちゃんと共にラパスからペルー、エクアドルへといっきに北上し、
ガラパゴス諸島に寄った後コロンビアでtakeちゃんと別れ、長期ベネズエラ、そして弾丸ブラジル南下。
ワイナポトシ登山のためにボリビアへ戻り再びペルーへ。
これがお互いの3ヶ月半のルート。
そして、
南米で5度目の再会をクスコで果たすという、超仲良しの旅友hiro君なのでした♪
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そんなhiro君がポツリと、「レインボーマウンテンに行きたい」と。
レインボーマウンテン!?
なにそれ?
ある日hiro君とカフェでお茶をしている時に日本人二人組に会いました。
一人はクスコに留学に来ている大学生、もう一人はペルーで働くJICAの方。
彼ら曰く、レインボーマウンテンはここ半年ほど前に開拓されたばかりの新しい観光地だそうで。
標高5,000m超えのトレッキングの末に、カラフルな虹の山が見られると言う。
しかも、今年からツアーが始まったばかりだなんて、まだまだ訪れた人も少ないはず!
「レインボーマウンテン、私も行きたい!!!」
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クスコに数あるツアーオフィスには、
たいてい店頭に看板を掲げてレインボーマウンテンのツアーを取り扱っています。
(クスコにこんなにも長くいたのに、あまりにも現実感のない看板を絵だと思い込んで気にもとめていなかった!)
朝昼のご飯とトランスポーテーション、ガイド込みでだいたい100solesが相場。
早速ツアーを申し込み、hiro君とレインボーマウンテンへ行く事になりました。
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ツアー当日。
各宿にミニバスがピックアップに来るのが深夜3時から4時!
ものすごい出発時間です。
夜型人間の私はまともに眠れないまま、迎えに来たバスに乗り込みました。
クスコからバスで3、4時間。
山の麓までも結構遠いのです。
手前の村のレストランで朝食を取って、
朝8時過ぎ、
標高4,300m地点から5,100mの頂上を目指し、
約3時間のトレッキングがスタートしました!
空は快晴なのに早朝の高所は底冷えするほど寒く、
歩き始めてすぐは友達に借りたダウンジャケットを着込んでしっかり防寒。
けれども日が高まるにつれて寒さは和らぎ、また歩き出すと体も自然と温まるので、
すぐにダウンを脱いでバックパックへしまいました。
こんなに標高が高いところでのトレッキングは初体験の私。
平坦な道は大丈夫なのですが、ちょっとでも上り坂になると、自分の体じゃないみたいに重力がずっしりとのしかかり、
すぐに息も上がってしまいます。
無理せずゆっくり、ゆっくり。
hiro君も私のペースに付き合ってくれます。
序盤に馬乗り場ポイント!
お金を払ってお馬さんを雇う事もできるのですが、誘惑を振り払いここはグッと我慢しました。
この小屋がエントランスゲート。
入山料の10solesを払って、
駐車場からもうだいぶ歩いた気がするのですが、まだまだ出発地点。
ここからが長いのです。
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緩やかな坂道がジワジワと体力を奪ってゆきます。
高山病は今の所大丈夫みたいだけど、とにかく歩くのがしんどくてしんどくて。
一歩を踏み出すその足が鉛のように重たい。←これも高山病の一種?
登っても登っても、上り坂は延々と続いて嫌になります!
そこへ、なんとナイスなタイミング、第二の馬乗り場ポイント現る!
馬が数頭待機しているのが目に入りました。
ところが、先を歩いている人たちに次々と馬が売れていき、あっという間に残るは一頭だけに。
もう意地もプライドもかなぐり捨てて、馬さんに頼る気満々の私です!
私の10mほど先を歩く欧米人三人組。
彼らにラスト一頭を取られたら一巻の終わりだ!!!
私のどこにそんな力が残っていたのか、坂道をいっきに駆け上がり、
「ヘイタクシー!」
とばかりに片手を上げて馬使いにアピール!
「カバージョカバージョ〜!!!」と叫びながら、
ふらふらの足取りで馬に向かって一直線です!
(スペイン語で馬をcaballoと言う)
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危惧された前方の三名は馬地点をスルリと通り過ぎてくれて、
めでたく私の馬タクをGETしました♪
は~助かった!
死ぬかと思った。
(馬タクに屈しなかった目の前の三人ブラボー!w)
カポッカポッと軽快な足取りで優雅にホーストレッキング。
極楽極楽!
(もちろんhiro君は馬には乗りません。私だけお先に★)
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馬に乗って10分ほどが経った頃でしょうか。
「ここから先は追加料金を払ってもらうよ」
と馬使い。
「えええ!?」
聞いてないよ~!
最後まで乗せてってくれるんじゃなかったの?
追加で支払うのもなにか癪だったので、ここで渋々馬を下りました。
ま、でも、
ちょっぴり限界を感じていたところだったから、少しの間だけでも休息を取れて良かった。
馬っこ、おじさんも、ありがとね~!!!
さあ、ここから先は自力で山登りです。
歩き始めてすぐに馬さんの追加料金を支払わなかった事を後悔しました。
酸素が足りないよ〜。
しんどいよ〜きつすぎるよ〜!(大袈裟?)
しかも、
最後の最後には馬も立ち入る事のできない心臓破りの坂が待っていたのです!
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ゲーと吐いてしまう人、
座り込んでうずくまっている人、
一人では歩けずに始終ガイドさんに捕まって、フラフラになりながらなんとか歩みを進めている人。
みんな高山病の仕業です。
標高5,000mを越える世界で、人体に及ぼす影響は少なくありません。
幸いにも症状の出ない私は、最後の上り坂を無心になって一歩一歩這い上がりました。
とにかく足元だけに視線を落とし、無我夢中で登り切った標高5,100m。
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振り返ると、
そこには素晴らしいギフトが待っていました!
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Rainbow Mountain
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うわぁ。
なにこれ、
すごすぎる。
目の前の山には大きな虹がかかっています。
息を飲むほど美しいとはまさにこの事。
これが自然の造形物だとは思えない!
「これさ、ペルーに観光地を増やすために現地の人が山をペンキで塗ったのかな?中国みたいに!」
(緑化計画と称してはげ山に緑のペンキを塗った中国の画像を思い出したw)
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嘘みたいだけどリアル。
絵みたいな虹のアーチ。
アルゼンチンで見たオルノカルともまた違ったレインボーマウンテン。
世の絶景特集なる本の写真は過度な加工が施され、実物とはかけ離れていて写真の方が数倍綺麗だった。
なんてのはよくある話なのですが、
レインボーマウンテンは、逆に写真では伝わらないのが悔しいくらい。
どんなに加工しても、彩度を上げてみても、実物には遠く及ばない。
それくらい、
この目で、生で見たレインボーマウンテンは、奇跡的に美しかったのです!
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頂上からは360度が見渡せ、どこを切り取ってもため息が漏れるほどに素晴らしい景色。
そこへ、お土産の売り子さんでしょうか、
民族衣装を纏った少女二人が山を登ってきました。
はにかむ笑顔が可愛い彼女たち。
あまりにも絵になるので数枚撮らせてもらいました!
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二人とも、とっても素敵な表情とポーズで写真に収まってくれました。
十分満足できるくらい、ゆっくり時間をかけて滞在できた頂上。
そろそろ下山を始めなければいけません。
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帰りも馬を雇いたかったくらい体が疲れていたけれど、なんとか堪えました。
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元来た道を歩いているはずなのに、光の指す方向も色も違うせいか、
景色が全然違って見えるのが面白い。
一度で二度お得な気分です。
道すがらの景色が既に絶景続きなので、
例えレインボーマウンテンを見る事が叶わなくても、このトレッキングには価値があるように思いました。
ようやくバスが見えてきた!
想像よりも遥かにきついトレッキングでしたが、
想像を何倍も上回る見事なレインボーマウンテン、そして山々の景色の美しさに、
ここに来られて良かったとしか言いようがありません。
hiro君、誘ってくれてありがとね!
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帰りがけの遅めのランチも美味しかった♪
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クスコに戻ったのは、もうすっかり暗くなった夜7時。
一日がかりのツアーで疲れた体には甘い物のご褒美を!
近所のお気に入りカフェにて、すっかり定番のジェラートでこの日を締めくくりました。
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以上、
大沈没したフォトたびクスコ編はおしまいです。
マチュピチュだけじゃない、
マラスの塩田やレインボーマウンテン、遺跡の数々など見所満載のクスコ!
長くいた分だけ愛着もひとしおの街となりました。
重い腰を上げて、次の場所へ移動しなければいけません。
地図を埋めていくように、
果てしなく移動移動を繰り返してゆく日々。
それが旅。
私の絶景ランキング上位が変動するような景色を求めて、
まだまだ凝りもせず、
地球を彷徨い続けたいと思います。
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