コスパ抜群グルメ！サラエボおすすめレストラン情報

August 14, 2014 Categoyr: └ BOSNIA-H ( ボスニア・ヘルツェゴビナ )

多様性が共存する街サラエボ

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボにやって来ました。
クロアチア、ザグレブへの通過地点と捉えていたのですが、
わけあって3泊もする事になった、ある意味思い出深い場所となりました。

サラエボは多種多様な民族・宗教・文化がギュッと詰まった、
予想以上に興味深く魅力的なコスモポリタン都市でした。
他に類を見ないのでは？と思うくらいのチャンプルー感！

旧市街の中心地にある、職人街のバシチャルシァ広場。
ここが観光の拠点となります。

オスマン朝時代の雰囲気が残るこの広場から伸びる小道は、
お土産屋さん、レストラン、カフェ、トルコ風の小物や貴金属のお店が並び、
ただただ歩くだけで楽しいエリア。

旧市街のど真ん中にはイスラムのモスク。

ヒジャブ（頭のスカーフ）を着けた女性も多く見かけます。

旧市街を少し外れ、モダンで賑やかな繁華街の通りを抜けると、
カトリック大聖堂がドドーンと現れ、

その近くに、天高くそびえる建物は、セルビア正教会。
そこからさらに川を挟んだ向こう側は、ユダヤ教のシナゴーグ。

ここまでの写真全てが、ひとつの同じ街だとは思えないほど雰囲気バラバラ★
なんと4つの異なる宗教施設が、
端から端まで歩いて15分くらいの距離に、こんなにも密集しているのです！
独特の共存、MIX感が、他に類を見ないサラエヴォの魅力だと思います。
この多様性こそが紛争を引き起こすのですが。

紛争以前は民族も宗教も関係なく調和し、結婚し、仲良く暮らしていたそうです。
それが一部の政府のせいで殺し合わなければならなくなった。
親戚や兄弟さえも。

トップが自らの手を汚さずに操り、判断を下し、
戦前で戦う人たちとその家族、戦地で無差別に命を奪われる人たち、
親を、家を、全てを失う子どもたち。
善良な罪なき人々が傷付くもの。
それが戦争なんじゃないかな。

写真を撮っていないのですが、メイン通りの一部に、スナイパー通りと呼ばれているところがあります。
ボスニア紛争当時、この通りでは、動くもの全て容赦なく、
高層ビルに潜むセルビア人兵士の狙撃の対象となったそうです。
たった20年前、私が12歳の時。
ここでどんなにか恐ろしい大惨事が繰り広げられていたのか、
想像するだけで身震いするような、残酷なスナイパー通り。

今はトラムが走る主要道路。
復興とともに人々の心にも平和を取り戻しつつあるのでしょうか。