January 12, 2016  Categoyr: └ ARGENTINA ( アルゼンチン )

北川景子とタンゴとオペラの夜

国会議事堂 ブエノスアイレス

ブエノスアイレスの夜のはじまりは遅い。
ポルテーニョたちがディナーの外食を楽しむのはだいたい22時から。
この時期は20時を過ぎてもまだ明るいし!



夜の外出、ましてや一人で出歩くなんて、この治安の悪い街ではとてもじゃないけれどできるはずもない!

ブエノスアイレスに来る前まではそう思っていたけれど、

大通りや繁華街は賑わっていて明るいし、
地下鉄やタクシーを利用しつつ、貴重品を持ち歩かない、暗く人通りの少ない道には入らない、なんて基本的な事を徹底すれば、
案外と夜の街も大丈夫でしたよ!


この街の夜景を撮りたいな。
どこかいい夜景スポットはないかなぁ。
と、何気なくネットで調べていると、ふと見つけた興味深いツアー。

 

Palacio Barolo(バロロ宮殿)ナイトツアー!

 

ブエノスアイレスの街中にひっそりと佇むコロニアル調の美しい建物。
高さ100mもあるその屋上からは街が一望できて夜景を楽しめるのはもちろん、
アルゼンチンタンゴのショウとワインテイスティングも付いているという盛りだくさんの内容。

アルゼンチンタンゴは絶対に見たかったし、何より夜景が撮れるのはオイシイ!

 

ホームページからメールを送り、早速予約を取り付けました。

 

Palacio Barolo

ツアー当日。
こちらがPalacio Barolo外観です。
バロロ宮殿はイタリア人実業家により1923年にオフィスビルとして建てられ、
当時は南米一高い建築物だったそうです!
けれども、今では小さな通りに建物が身を寄せ合いひしめき合って、
何度かこの通りを通ったけれどバロロの存在にちっとも気付かなかった。


Palacio Barolo

ツアーは20時からスタート。
思ったよりも参加者は多く、女性率高し!

 

Palacio Barolo ナイトツアー

ガイドのお姉さん。
スペイン語と英語で解説をしながら案内してくれます。

 

地上からフロアが上がるにつれて地獄から天国へ、というデザインコンセプトがあったり、
クラシカルなエレベーターがなんちゃらかんちゃら←英語が聞き取れなくてよくわからない。

正直建物自体には興味がなかったので解説も耳に入ってこないし、
とりたてて見所があるようにも思えなかったかなぁ。

それより、

 

早く屋上に行きたい!!!

 

各階の案内が終わり、ついにハイライト!
屋上へ続く小さな入り口へ。
はやる気持ちを押さえ、一列に並んで狭い螺旋階段を上ります。
バルコニーに出るとそこには、

眼下に広がるブエノスアイレスの街!!!


って、


Palacio Barolo ナイトツアー

アングルが私の想像と全然違った~(>д<;)

天に向かって伸びる真っ白なオベリスクを中心とした、7月9日大通りを見下ろす夜景を撮りたかったのになぁ。
ま、確かに、この建物に辿り着いた時に嫌な予感はしたけどさ。
どう考えても、方向的に違うんじゃない?って。


ブエノスアイレス 夜景

オベリスクは先っぽが顔を出しているだけ(T∇T)

その代わりに、
こちら側はなかなか良かった!


ブエノスアイレス 夜景

茜色に染まる夕暮れの空とコングレッソ(国会議事堂)!

 

Palacio Barolo

実はこのスポット、
もっくんと北川景子が出演するアルファードのCMの撮影に使われた場所!
一瞬だけど、バルコニーに佇む北川景子が美しい♪(DAIGO羨ましすぎ)
世界で二番目に美しい本屋さんも出て来ましたよ!
↓今すぐ動画をチェック↓

【アルファード】ブエノスアイレス篇 WEBムービー

Palacio Barolo ナイトツアー


Palacio Barolo ナイトツアー

この塔の最上階は灯台になっていて、
ガイドさんが灯りを付けると、ゆっくりと360度回転しながら光の筋を放ち、夜の街を照らします。
バットマンのシルエットは遊び心!


これにて夜景タイムは終了。

 

次はお待ちかね、いよいよアルゼンチンタンゴのショウが始まるのかな!

どんなステージが用意されているんだろう。
人生初の生タンゴにドキドキワクワク!

 

心躍らせながらガイドさんに連れられて、
行き着いた先には・・・、

 

Palacio Barolo ナイトツアー

お!?
このムーディーな男女はなんぞや?

 

クラシカルな電話を手に伏し目がちな美女と、彼女を見つめる色男。

まるで映画のワンシーンを切り取ったような!

 

・・・てのは言い過ぎました。
なんとも茶番感漂うポージング。

 

その後全員脇の個室に通されると、そこに用意されていたのは、

 

Palacio Barolo ナイトツアー

赤ワイン!
ラベルにはPALACIO BAROLO。
ここのオリジナルワイン?

 

Palacio Barolo ナイトツアー

ガイドさんがグラスにワインを注ぎ始めます。

 

Palacio Barolo ナイトツアー

オリーブとスティックをおつまみに、アルゼンチンワイン試飲会。

 

そして、

 

音楽が流れ出し、

 

まさか、この狭い個室でやっちゃう!?


アルゼンチンタンゴ

先ほどの男女がおもむろに登場。
やはりそうか。
ここがタンゴショウのステージだったのね!


アルゼンチンタンゴ


アルゼンチンタンゴ


アルゼンチンタンゴ

小さな部屋の隅々までを使って巧みなステップを踏む二人。

哀愁たっぷりのバンドネオンの調べに合わせて、
体をグッと寄せ合い、顔を近付け見つめ合って、
官能的に身をこなす女性と、彼女をエスコートする色気たっぷりの男性。

 

もっと大きなステージで本格的なショウを見せてもらえるのかと思っていたけれど、

女性の網タイツが一カ所伝線していたのがちょっぴり気になったけれど、

 

初めて生で見るアルゼンチンタンゴ。
至近距離で迫力はあったし、ダンスも素敵だったので、まあ良しとするか!


アルゼンチンタンゴ

踊りの後は、お客さんとダンサーさんの撮影タイムでほのぼの。

 

私は女性ダンサーさんとちょっぴりお話し。
タンゴを始めたのは12歳の時からで、今はタンゴ教室なんかもやっているそう。
彼女はあまり重きを置いていないけれど、コンペもたくさん開催されているんだって!

若いうちからアルゼンチンタンゴに慣れ親しむポルテーニョ。
こんなにもセクシーな踊りを踊る12歳かぁ、私、完全に負けるわ。


約2時間半のツアーはこれにて終了。

やけに騒がしい窓の外を見下ろすと、通りは大にぎわい!


アルゼンチン 大統領

民衆が国旗を持って叫びながら大名行列。
ちょうどこの日は前大統領辞任の日。
翌日は12年ぶりのニュープレジデントの誕生という、アルゼンチン史上歴史的な現場に居合わせた私です。


全体的にゆるーいPALACIO BAROLOナイトツアー。
決して悪くはなかったんだけど、

これに400ペソ払うなら、


別日にリベンジしたタンゴショウの方が断然良かった!

 

masato君にすすめられて行ってみた、
フロリダ通りのショッピングモール「ガレリアパシフィコ」内にあるステージ。

こちらのショウは撮影禁止だったので写真はありませんが、
アルゼンチンタンゴには欠かせないバンドネオンを始め、
バイオリン、コントラバス、ピアノの生演奏をバックに、
女性シンガーの歌声に合わせて4組のダンサーたちが華麗に舞う1時間。
時にしっとりと艶やかに、時にアクロバティックに情熱的に踊りまくり、
衣装チェンジもあって目にも華やか、音楽とダンス、迫力のライブが会場を盛り上げ、
見応え抜群のショウでした!

このハイクオリティでたった120ペソ。
コスパもよし!

アルゼンチンタンゴにすっかり魅了された夜。



ブエノスアイレス夜のお出かけラストは、
タンゴ、ではなくて、

 

ブエノスアイレス コロン劇場

コロン劇場!

 

イタリア・ミラノのスカラ座に次ぐ世界で二番目に大きな劇場で、
フランス・パリのオペラ座と合わせて世界三大劇場の一つでもあるという!

世界三大の一つがアルゼンチンに・・・これは、行っとかなきゃでしょ♪

 

劇場に足を運んでみると、ちょうどいい日程で見られそうなのがヴァーグナーのオペラ「パルジファル」。
直前なので立ち見か最上階隅っこの席しか空いてなくて。
上演時間なんと5時間!
立ち見はさすがにキツイだろうと、
舞台の奥は死角になって見えなくなってしまうけれど隅っこの座席を購入してみました。

 

オペラを観るのはアルメニアのアイーダ以来二度目。
日本では敷居が高いイメージだし、そもそも馴染みもなかったし、オペラを観に行くなんて発想すらありませんでしたが、

やっぱりライブはいいですね♪
この旅で生まれて初めて触れた生のオペラやバレエ。
素人なりに毎回ものすごく感動をいただきます!

 

ただし、ストーリーが分からないと絶対つまらない。
特にオペラ!バレエやミュージカルほど動きはないし、歌詞はもちろんチンプンカンプンだし。

あらかじめネットで予習して、あらすじと見所がまとめられた二つのサイトをiPhoneに保存。
(本当に便利な世の中だ〜)

ドイツの音楽家ヴァーグナーの最後の作品であり、彼が自作の中で最も気に入っているという渾身の「パルジファル」
楽しみです!!



オペラの日がやってきました。

開演の20時前。
先日購入したワンピースを着ていざ出陣!

会場に足を踏み入れると、


ブエノスアイレス コロン劇場

なんと美しい!!!
想像以上。
さすが世界三大劇場!


ブエノスアイレス コロン劇場

ダイアモンドみたいにまばゆく輝くシャンデリア。
淡いブルーとパステルな色遣いがメルヘンチックな天井画。
黄金に輝くインテリア、座席はルビー色のベルベッド。

贅の限りを尽くした豪華絢爛なこの劇場を、一目見る事ができただけでもここに来た価値があった!

 

ブエノスアイレス コロン劇場

お客さんもみんなお洒落をして華やか。
こういった非日常の場に意識的に触れるのはいいですよね!
心が潤う。

 

ちなみに私の席は、

 

ブエノスアイレス コロン劇場

最上階の一番端っこ!
本当に、容赦なく端の端だった~(笑)
安チケットだもん、仕方ないけどさ。

奥行きのあるステージの前の方しか見えません・・・。

 

けれども、だいたい主役陣は前方で演じていたのでほぼ問題なし!
それに、上から優雅に見下ろせるオーケストラの風景がまたいい。
楽譜をめくったり休憩したり楽器を持ち替えたりする様子、
指揮者のダイナミックな動きなど、眺めているだけで楽しい!

 

肝心の内容はというと・・・

 

んんん〜〜〜、難解っ!

 

世界に入り込めない。
脱キリスト教を目指していたはずのヴァーグナーが、
なぜかどっぷりキリスト教をコンセプトに作ったという物語。
宗教要素が強いからか全く馴染みがなく、単純明快な分かりやすさなんてのは皆無。
しかも、
なんで急にそうなる!?
っていうストーリーの展開が色々疑問。

しかも第二幕がエロい。
やたらエロい。
パルジファルが性的誘惑をはねのける、というのが第二幕のテーマなのですが、
スクリーンには裸の男女が抱き合う絵が映し出されるし、
パルジファル、ハーレム状態の1時間。
タケモトピアノのCMに出てくるあの変な女性たちww
あれにそっくりなピチピチ衣装ガールズに囲まれ、
延々続く誘惑攻撃に苦悩するパルジファル。
あまりにもくど過ぎて、見ていてちょっとバカバカしくなってしまった〜(笑)

 

この日は早朝から丸一日動いていたので、
クライマックスの第三幕は強烈な睡魔に襲われウトウト。

 

残念ながら最後まで感情移入できないまま5時間が過ぎてしまいました。

 

そうそう、この劇場、ものすごくハイテクだった!
透過スクリーン?みたいなものが使用されていて、
ステージ前面のスクリーンにはシーンに応じた絵や効果が映し出され、
舞台で演じる役者さんたちはくっきり透けてみえるという摩訶不思議な構造。
しかもスクリーン上部には、彼らの歌い上げる歌詞が表示されて。

これなら歌が耳に入ってくるし、内容も理解できて素人さんも楽しめるに違いない!

 

音楽の方は、こちらもまたまた複雑怪奇。
予めダウンロードしておいた解説によると、
変調変調の連続で、まるで船に揺られているかのようと書かれていましたが、
確かにそんな感じ。
つかみどころのないメロディ。
けれども、歌もオーケストラもすごく綺麗で聞き惚れました!
会場のサイドや後方上段にコーラス隊が配置され、
オペラの歌とコーラスが会場中から響き渡って調和し、不思議な世界に包まれて。

名脇役?的な老騎士グルマネンツの歌声がなぜだか一番印象に残ったな~。

 

ブエノスアイレス コロン劇場

実は私が行ったこの日は千秋楽!
最後のカーテンコールはとびきり会場が湧いてスタンディングオベーションと指笛の嵐。
大盛り上がりの中オペラは幕を閉じました。

 

分からないなりにも雰囲気を存分に楽しんだ二度目のオペラ。

機会があれば是非また行こうと思います。
でも今度はもうちょっと分かりやすいのがいいな〜!

 

オペラが終わったのは深夜1時!

みんな一斉に帰るからなかなかタクシーが捕まらず、粘って粘って1時間。
2時頃ようやくタクシーを拾い、ホステルまで無事辿り着きましたとさ!


ブエノスアイレスの文化にほんのちょびっとでも触れた気分にさせてくれた、
夜のお出かけ集、おわり。


次回はアルゼンチンを飛び出して弾丸トリップ!
どこの国へ?

 

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