理屈じゃなく、理由もなく
アルゼンチンワインの町メンドーサとチリの首都サンティアゴの間には、
南米を縦に、7カ国にも跨がるアンデス山脈が遮っています。
メンドーサに来た時は夜行バスを利用したので全く景色が見えなかったのですが、
この区間はバスの車窓から壮大なアンデスが拝めるという事で、逆戻りのサンティアゴ行きはお昼の便を選びました。
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この道からはアコンカグアの山も見られるという事だったのですが、
バスが出発した午前中はどんより曇り空で、
こんな天気だと見えるものも見えんわ〜とフテ寝★
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ぐーすか眠りこけてハタと目を覚ました時、
嘘でしょ!?
と目を疑うほど、真っ青な空が広がっていたのです。
ヤバ!
寝ちゃってた。
あれか?
あれだなきっと。
遠く谷の間にチョコンと顔を出している雪を被ったあの山。
あれがアコンカグアという事にしておこう。
南米最高峰のアコンカグア、見たぞーーー!?
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無駄に時間ばっかりかかるこの国境を越えてからは、しばらくアンデス越えの道が続きます。
荒々しく険しい岩山の上、優雅に曲線を描く、
自然と人工物の共演。
これは圧巻だわ。
お昼のバスを選んで良かった。
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10時にメンドーサを出発したバスは、18時にチリの首都サンティアゴに到着。
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で、
次の目的地。
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それは理屈ではなくて、理由もない。
見えない何かに、引き寄せられるように、導かれるように。
直感と、ご縁と、タイミングが、
奇跡のように重なってリンクした、青い石と旅のふしぎなお話。
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ひとつ、
私の石と旅の関係について、
ふと昔の事を思い出したのでお付き合いください★
数年前アジアを旅していた頃、インドのジャイプールという町に辿り着いた時。
風の宮殿と呼ばれる美しいハワー・マハルを眺めていると、
側の宝石屋さんに捕まって、(インドでよくある)
どうせ買うお金も持ち合わせていないんだし暇つぶしに付き合ってやるかぁと、客引きに促されるまま店内へ。
そこからあれよあれよとワンフロア下の系列?のルビー屋さんに連れていかれて、
そこである宝石商のおじさんと出会いました。
彼は私にしつこく売りつけてくる風でもなく、
ヨーロッパから来た常連のバイヤーさんや、ここでピアスを作ったというツーリストの接客をしていて、
私はそれをホケーと眺めていました。
だってそもそも宝石に全く関心がないのですから、
美しい石よりも、売り手と買い手の攻防の方がよっぽど興味深くて。
そんな出会いから、
宝石商のおじさんとは何故か仲良くなって、
バターチキンをご馳走してもらったり、姪っ子さんの結婚式に連れて行ってくれたり!
(二人はネットの出会い系サイトで知り合ったらしいw 今時のインドの若者!?)
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そして、私がジャイプールを去る前日。
彼は、
「君が日本で商売を始めてみて、
うまく行ったら取引をしよう」と、
通りすがりの見も知らぬ旅人の私に、
色んな種類のありったけのスタールビーとスターサファイヤをくれたのです!!!
本当にギッシリ、ズッシリと、袋いっぱいに。
無理矢理買わされたわけでもなければ脅されたわけでもなく、
大量の宝石を持たされて。
(しかもそのおじさん、私の連絡先を聞くのを忘れてたw)
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その後2ヶ月ほど続いた旅の間、私はその宝石たちを死守し無事日本に持ち帰って、
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商売を始めて見事一攫千金!!!
世界一周資金ザックザックΨ( ̄∀ ̄)Ψ♪
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とはもちろんならず(笑)
慌ただしい日々の中ですっかりスタールビーの存在を忘れてしまい、(オイ!)
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思い出したのは、
あれから数年経った、世界一周の直前!
あらこんなのあった、ラッキー!旅の資金にしちゃえ〜♪と、
手元に数個を残して、あとはぜーんぶヤフオクで売っぱらった次第であります(笑)
ごめんよジャイプールのおじさん。
ジャパニーズドリーム、叶えてあげられなかったよ。
そんな、宝石と旅の思い出話でした!
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あのジャイプールでの不思議な出来事から5年。
前置き長くてすみませんw
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年齢を重ねた今も相変わらず光り物に興味はなかった・・・。
はずなのですが!?
チリの旅を始めてすぐ、
ガイドブック「地球の歩き方」の中で何気なく目にしたのが最初のきっかけだったかと思います。
チリのお土産紹介ページに、
「ラピスラズリのアクセサリー」
ん?ラピス?
写真の下の簡単な説明書きのところには、
世界中でチリとアフガニスタンでしか採れない宝石、と。
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その時、私の中で何かのスイッチが入った!
チリでラピスのアクセサリー、絶対欲しい!!!
本当に、何故そう思ったのか分からないのです。
今までそんなこと、考えた事もなかったし、
旅先で宝石を購入したことなんて一度もありません。
ラピスについてなんの知識も持っていなければ興味を抱いた事もなかった。
しかもラピスって、誰もがイメージする細かいカッティングのキラキラ輝くクリアなジュエリーじゃなくて、
取り立てて華のある石でもないのです。
ただ、
ふと、思い出した。
私、あの色がとてつもなく好きだわ、と。
深い深い海の底みたいな青。
ラピュタの飛行石みたいな、青い石。
お守りとして、常に身につけられるラピスラズリのアクセサリーを買いたいな。
パワーストーンってやつでしょうか。
しかも、
どうせ買うならラピスのお膝元、
「ラピスラズリの町」みたいなところで出会いたい。
きっと、あるはずだよね。
チリのどこかにラピスの町。
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そうと決めたら早速リサーチスタートです。
ネットが繋がる時はせっせとパソコンで下調べ。
ところが、明確な情報がなかなか見つからない。
旅人のブログにもヒットしないし、英語で検索してみても、ん〜よく分からないな。
ガイドブックにももちろん載っていないし。
首都のサンティアゴにはたくさんのラピスショップがあるみたいだけど、
なーんか、ロマンがないんだよな〜。
だって、私を守ってくれるパートナーをこれから見つけようとしているのに、
物が溢れる大都会のラピスショップで運命の出会いを果たせるとは思えない。
さらに根気よくリサーチを続けます。
すると、思いがけず一つの道しるべに辿り着きました。
その答えは、
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Mina de Lapiz
ラピスの鉱山。
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世界で二つしかない、
ラピスが採れる場所のひとつ。
そうだ!
ラピスの鉱山の近くには、きっとラピスの町があるはず。
そしてさらに、
私を導いてくれる光にようやく辿り着いたのです!
自力で聞き込み調査をして、場所を突き止め、
ラピスの鉱山へ行ったという女性のブログ!
↓こちらです↓
シンガーソングライター石野田奈津代さん。
もともと宝石に興味のなかった彼女が、
ひょんなきっかけから、誕生石のダイヤモンドを自分で採りに行こう!と始めた旅。
やがて、12ヶ月すべての誕生石を採るために、世界中の鉱山を巡る大冒険が始まった!!!
概要だけ書いてもワクワクする、なんて素敵なテーマを持った旅!
実際に彼女は世界一周をしながら、自らの手で全ての誕生石採掘に成功しているのです♪
そんなnatsuyoさんのブログのチリ編に、ラピスの鉱山を目指し辿り着いた経緯が書いてあって。
私は貪るように彼女の記事を何度もチェックし、頭の中でシュミレーション。
けれども、そこに辿り着くのはそんなに容易ではなさそうです。
実際natsuyoさんは鉱山に行くまでに一週間足止めを喰らっているのです。
なぜならラピスの鉱山への道は固くゲートが閉ざされていて、
一般の人は中へ入る事ができない場所だから。
natsuyoさんはスケジュールが許すギリギリまで粘って、
最終日にかなり運良く鉱山へ連れて行ってもらう事ができたみたい。
例え私が鉱山の麓の町に行っても、
山の上の上にあるラピスの鉱山に辿り着ける保証は全くなく、
いや、むしろ可能性は限りなく低いと思う。
どのくらい日にちを費やす事になるか分からない。
もしかしたらかなりの長期戦になるかも。
時間ばかり無駄にして鉱山へ行けないかもしれない。
でも、
なぜだろう、
分からない。
その根源がなんのか全く分からないけれど、
何かが激しく私の心を突き動かす。
理屈じゃなく、理由もなく、
どんどんラピスに惹かれていく。
こんなにも第六感が刺激されているんだから、
もう、行かないという選択肢はないな。
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私のラピスに会いに行こう。
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というわけで、
次に目指す場所。
それは、
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Secret Mina
チリの山奥、ラピスラズリの鉱山。
<検索キーワード>
チリ,ラピス,鉱山,ラピスラズリ,宝石,パワーストーン,サンティアゴ,世界一周
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