福岡のスタバからワープ!
写真を撮らない時は全然撮らない。
テンションが上がらなければ、この道、このバス、この宿をブログ用に撮っとこう、という風にもならない。
だから、そんな時の日記の、トップイメージを選ぶ作業がしんどいです・・・。
(いつもブログ記事の最初の一枚は、一番イケテルかな?てやつを頑張って厳選しているのですw)
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世界最恐国のひとつとして名高いベネズエラの旅が終わりを迎えようとしています。
無事何事もトラブルもなく・・・
と思っていたけれど、そういえばすっかり忘れてた。
一度だけ警察の検問に当たってしまったんだった!
以前の記事で、
シウダー・ボリバルからメリダへ移動する際の、二日に渡る夜行バスの間は何もなかったと書いたけれど、
そういえば検問ありました。
ベネズエラの検問とは、
バス移動の際に警察に止められ、乗客全員下ろされて荷物などを抜き打ちチェックされる事なんだけど、
真の目的は強奪。
特に観光客から米ドル札を巻き上げる事で有名。
なぜなら、自国の通貨が日に日に価値が下がっていくから。
彼らは、外国人が両替をするためにたんまり米ドル札を持ち込んでいる事を知っています。
ひどい時だと男性は素っ裸にさせられる事もあるそうで、
そのために私たち観光客は検問対策として、知恵を絞り工夫をこらして米ドル札を荷物の隅々に隠すのです。
女性はさすがに全裸にされる事はないと聞いていたので、
私は、長距離移動の際はいつもお札を折り畳んでブラの左右に潜ませていました。
その、一度検問に当たった時の様子を。
真夜中、全員バスから降ろされて一列に並ばされ、
一人ずつ建物の中に入れられて、非常に効率の悪い荷物検査が始まりました。
私は列の最後の方。
眠りこけていたところを無理矢理起こされた上に、順番待ちで長い事並ばされてイライラ。
ようやく私の番。
建物内に入ると女性警察官の方に割り振られて、荷物チェックスタートです。
まずはビッグなコロコロ。
なんせ大量の荷物が入っているので、これを全部外に出されたらパッキングがしんどいぞ。
警察官は荷物をガサゴソ漁りながら、袋を見つけるたびに中身をチェック。
それ、下着です。それ靴下。それはジャパニーズ調味料ですから!
もはや荷物チェックというより、婦人警官明らかに好奇心の眼差し!
結局、そこまで荒らされずにコロコロ終了。
次はバックパック。
多分警察も、長い時間をかけて一人ずつの荷物を漁る果てしない作業に飽きてきていたのだと思います。
表情から疲れも見て取れる。
リュックの方は手をがさごそ突っ込んだくらいでほぼ確認もせず、
他にもショルダーバッグとカメラバッグがあったんだけど、それらは開けもせずに解放してくれました。
想像していたのとだいぶ違った検問。
緊張感もなかったし、厳しくもなかった。
まあ、ブラの中の米ドルは絶対に見つからないはずだからという心の余裕もあったからかな。
とにかく時間がかかって待ち疲れた、というだけの感想です。
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それ以外は、
一番検問による被害が多い区間と言われている、メリダとコロンビアの国境間も、一度も警察に止められる事なく難なくクリア。
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順調に国境を越えて、ついにコロンビア入国です!
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入国する前もしてからも多少気が張っていたベネズエラ。
緊張の糸がゆるんだ瞬間。
(まあ後半メリダあたりからゆるんでいたような気もするけど・・・)
ここまで来ればもう大丈夫!
(このゆるみが後々の大惨事を引き起こしたのかもしれない!?)
とりあえず、
暴動に巻き込まれる事もなく、盗難にも警察からの強奪にも遭わず、
無事にベネズエラの旅を終える事ができてホッとしました!
国全体が物資、食料不足のはずなのに、レストランではちゃんとご飯が食べられたり、
日に日に物の値段が上がる惨状を肌身に感じたり、
タダ同然のガソリンに驚いたり、
そんな中、当たり前だけど一見平和なベネズエラ人の日常、生活があって、
本当に謎だらけ。
この異常すぎるインフレと腐敗した政府に、ベネズエラはもう破綻寸前なのでは、という予感もして、
こうやって旅ができたのもギリギリだったかもしれないな、と。
実際、年末年始はブラジルとコロンビアの国境が閉鎖されたし。
つい最近では、新紙幣が出回る前に最高額紙幣の100ボリバルの使用を一切禁止されたと聞いたし。
お金は手元にあるのに使えない。もうむちゃくちゃ。
国の大混乱を招くのだけはうまい政府!?
(そのカオスの年末年始に果敢にベネズエラに乗り込んだ友人もいたけど!)
ちょっぴり心残りは、ベネズエラ人のAlfredにオススメされたロス・ロケス諸島。
もう少し米ドルを用意してきていたら是非訪れてみたかった場所。
まあ、忘れものがあるくらいの方が、また再訪する理由にもなりますし!(次は混乱収束後!?)
一回でコンプリートできる国なんてそうそうないから。
とにかく、無事に安全に楽しくベネズエラの旅を終えられたので、今回は大満足です!
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これからしばらくは、旅人に総じて評判のいいコロンビアの旅が始まります。
訪れた人みんな、好きっていうんだよな~。
どんな魅力が詰まっているのでしょう。
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実は私、この国に訪れたのは、厳密に言うと今回初めてではなく二度目。
三ヶ月前に、ペルーのイキトスからアマゾン川を渡ってブラジルに入国した時。
そこは、アマゾン川を境にペルー、ブラジル、コロンビア、三国の国境が交わる地点。
宿を探していて、出会った女性に連れられてやってきたホステルがなんとコロンビアのレティシア!
イミグレを通らず、パスポートに履歴も残らず、いつの間にかコロンビアに入国していたのです。
レティシアで2泊しちゃったし。
あれは、人生で初にして唯一の不法入国体験だった!?
今回はちゃーんとスタンプももらって、堂々とコロンビア上陸を宣言できます♪
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国境を越えた街で、まずは両替屋さんへ直行。
ロープウェイに乗るために余計に準備して無駄に余ったベネズエラ通貨。
日に日に価値がなくなるボリバルを、一刻も早く別の通貨に変えてしまわなければ。
案の定レートは非常に悪かったけれど、全てをここでコロンビアペソに変えてしまいました。
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ここからミニバスに乗ってククタという街へ。
そのままノンストップで夜行バスに乗り換えて、翌朝到着したのはコロンビアの首都ボゴタです。
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ボゴタのバスターミナルを出て、宿より先に向かうべき場所がありました。
ターミナルからも今夜泊まる旧市街からもだいぶ離れた場所。
タクシーを拾い、運転手さんに目的地の住所を告げました。
その行き先とは・・・!?
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時は遡る事1年以上前。
故郷福岡の、私の一番お気に入りのスタバにて。
そこは本屋さんが併設されていて、店内の本を読みながらコーヒーを飲む事ができて、
深夜2時まで開いているので使い勝手がよく、
福岡にいる時は一人夜な夜な車を出しては本当に頻繁に通う、行きつけのスタバなのです。
その日は、フラペチーノを飲みながら絶景特集の本を数冊テーブルに持って来て、
気になる場所をピックアップしてメモを取っていました。
本をペラペラとめくっていると、ある景色に手と目が止まります。
これは、何?ホントに?
釘付けになってしまったページ。
その景色は、ピンクの滝と、水の中を彩る七色のお花畑!
ファンタジーの世界のようなその地名を記憶にとどめ、メモを追加!
その場所の名前とは、
キャノ・クリスタレス
説明書きには、
コロンビアのジャングルの奥地にあって、飛行機でしか辿り着けない。
9月から11月の間のたった三週間だけこの景色を見る事ができる。
ツアーは10万円。
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その後、コロンビアが近付くにつれパソコンで情報を集め始めるも、
なかなか有力な手がかりは掴めません。
長期旅行者でこの場所を実際に訪れた人はほとんどいないみたい。
そんな場所こそ攻めたくなる。
心に火が灯った瞬間です!
キャノ・クリスタレス、絶対に行ってみたい!!!
ベネズエラにいる間に、
改めてキャノ・クリスタレスの情報を、今度は英語サイトで収集し始めました。
そうして、一つの旅行会社のサイトに行き着いたのです。
キャノ・クリスタレスを扱っているコロンビアのツアー会社。
ボゴタかメデジンのいずれかの都市から、このツアーに参加できるようです。
一番気になっていたツアー代ですが、サイト上に載っていた値段は思っていたよりずっと安くて!
あとは、ここ一番重要!
お花の開花時期。
今は、10月末。
福岡のスタバで見た絶景本には、9月~11月のどこかの三週間と書いてあったけど。
思ったより安いと言っても大金です。
大枚はたいて現地に乗り込んで、果たして今お花畑は見れるのかどうか。
様々な疑問をぶつけるべく、早速サイトに載っていたアドレスにメールで問い合わせをしてみました。
Marianaという女性から返事がきて、そこからしばらくはメールでやり取りをするようになりました。
やがて、直接確認したい事項があったのと、日程を詰めたくて、
メリダの宿からツアー会社に電話をかけて、実際にMarianaとお話をして疑問点を全てクリアに!
彼女曰く、メデジン発のツアーよりもボゴタからの方が距離が近いから料金も少し安くなるとの事。
そして、肝心のお花は!?
まだ見れるわよ、と。
ん、まだ?(笑)
『まだ』が少し気になるけれど・・・。
でも、もう行く以外の選択肢は私の頭の中には一切ありません。
心は確実に決まりました。
福岡からコロンビアへ!
スタバで見た絶景を、実際にこの目で見てきます!
で、このツアー、催行日が決まっていまして。
なるべく早い日程のツアーに参加したい。
というのが、
ベネズエラにいる間に今後の予定を色々と模索しながらsky scannerとにらめっこ。←最安の航空券を見つけられるサイト
ざっくりなルートを決めて、衝動的に向こう4ヶ月先までの、4区間もの飛行機チケットを買ってしまったのです!
こんなにも先の予定が決まった旅は初めて。
なので、今までののんびり南米旅から一転、要所要所の飛行機移動に合わせてサクサクと動いていかなければいけません。
となると、キャノ・クリスタレスはコロンビアに入国してできればすぐに行ってしまいまたい。
ベネズエラを出て、ボゴタに着くのは土曜日。ちょうどその翌週月曜日に出発がある!
そこを逃したくない。
でも、その日に参加するためには、当たり前ですが事前にツアー代の入金を済ませなければいけなくて。
けれどもサイト上にはクレジットカード決済のボタンなどはない。
土曜日、ボゴタに着いてすぐオフィスへ向かって現金で支払いたい旨を伝え、
Marianaにお願いして、土曜日に事務所に出てきてもらう事にしました。
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やっと最初に話が繋がります!(長過ぎてスミマセン!)
こういう経緯があって、
ボゴタのバスターミナルに着いて、タクシーを拾って真っ先に向かったのは、
新市街にあるAwake Travelのオフィスだったのでったのです!
ターミナルから思ったよりも随分と遠く、
大都会の高層ビルを眺めていると、タクシーはいつのまにやら高級住宅街のような路地へ入り込んでいました。
運転手も正確な場所が分からないので、二人で番地を辿りながら探り探り。
お目当ての住所っぽいところへやってきたものの、そこはマンションのような建物があるだけで看板もなく、
本当にここで合っているのだろうかと不安になりながら入り口の閉じられたガラス戸を不安げに覗き込んでみました。
すると、セキュリティのおじさんが私に気付いてドアを開けてくれて!
事情を説明し、住所を見せながらツアー会社を尋ねてきた事を話すと、
セキュリティさんが奥の一室に呼びに行ってくれて、
出てきた女性が、
まさにベネズエラにいる時からずーっとやり取りをしていたMariana!
予想よりずっと若くて、黒髪ボブが個性的で可愛らしい女性。
コロンビアは美女が多いと聞いていたけれど、早速の美女登場です!
「ucaね!待っていたのよ!」
とハグでご挨拶。
土曜日は休みだろうに、きっと私のためにわざわざオフィスに出てきて待っていてくれたんだ。
事務所の中に入り、改めて一通りツアーの説明を聞いて。
明後日月曜日は私一人で直接空港に向かい、ツアーの団体さんたちと合流しなければいけません。
もしグループを見つけられなかった時はMarianaに電話できるように番号を聞いて。
それから本日の主目的、ツアー代金のお支払いです。
値段を改めて確認し、
近くのショッピングモールのATMでありったけの現金を下ろして、事務所に戻って手渡しでお支払い。
これにて、無事入金が完了です!
ああ、愛らしいMarianaの写真でも撮っておけば良かったのだけれど、振り返れば事務所の外観も含め一枚も写真なし。
もしこのツアーに興味がある方は、是非下記サイトからメールか電話をしてみてくださいね!
ちなみに、私が参加したツアーはボゴタ発4日間、飛行機込みです。
(私の時は550ドルだったのに、昨年からだいぶ値上がりしてる!)
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Marianaにお礼をたっぷり告げて、ハグしてお別れ。
事務所を出て、今度は予約していた旧市街の宿へ・・・、
向かう前に、ちょろっと寄り道したいところがありました。
ちょうどツアーオフィスから近そうだったので。
タクシーを再び拾って向かった先は、
スナック!
じゃなくて、日本食レストラン侍や!
定期的に食べたくなる日本の味を求めてやってきちゃいました。
オーナーの高橋さんは、ボゴタでお店を開いてなんと40年!
コロンビア人の美しい奥様がお料理を担当しているようです。
メニューがありすぎて何を食べようか迷ったけれど、おすすめされたカツ丼をオーダー。
お味噌汁付き♪
カツ丼がなぜかバター風味だったのは。。。ご愛嬌!w
ご飯を食べている間、高橋さんの若かりし頃の、ドラマのような世界放浪記を聞いて驚いたり感心したり!
50年以上前の世界旅と言えば、深夜特急のような、あんな時代?
もちろん今のようにネットや情報もなく、各国ATMからカードで簡単に現金が引き出せるわけでもなく、
そんな時代に旅をしていた人たちからしてみれば、現代の旅人はぬるすぎますよね!
情報なしでは旅できる自信ないもの。
本当に尊敬します。
彼は日本を飛び出して色んな国で仕事をしながらお金を稼いで10年間も旅を続け、
コロンビアに安住の地を見つけ、40年前にボゴタにレストランをオープンさせたそう!
とにかく本が大好きで、現在半生記を執筆中、いつか自費出版をしたいと言っていたので、
もし形になったら是非その本を読んでみたいものですが、
日本の本屋さんに並ぶわけではなさそうなので、手に取るのは難しいかもしれません。
もっとお話を聞きたい気持ちもあったのですが、
宿にチェックインをしたかったので、お会計をしてタクシーを呼んでもらいました。
雲行き怪しくちょっぴり小雨が降り出したので、今日は大盤振る舞いのタクシーデー。
ま、コロンビアのタクシーはそこそこ安いので助かりましたが。
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レストランを出て旧市街へ。
予約していた宿に辿り着き、チェックインを終えてやっと落ち着きました。
でも、もう一つ今日中にしたい事が。
明日は日曜日、確実にお店が閉まるもの。
外に出て、賑わっている通りを目指して歩きます。
人に尋ね回りながら、ウロウロキョロキョロ。
あ!見つけました!
南米の大手通信会社、赤い看板が目印のCLARO!
間一髪!あと数分で閉まるところだったようです。
店内に入ってSIMカードを購入。
ここでチャージはできないとの事で、街の携帯屋さんに移動してチャージも完了。
コロンビアでの携帯番号をGETしました!
明後日空港でツアーグループと合流できなかった場合、これでMarianaに連絡を取る事ができます。
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今日のやるべき事がようやく全て終わりました。
ふぅ、良かった。
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翌日。
ボゴタ町歩き。
と言っても、ボゴタの主要観光スポットはほとんど回っていない!
ダラダラとお散歩したくらいです。
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コロンビアとベネズエラの国旗はほぼ同じ。
ベネズエラのには星が付いているだけ。
スペインから独立して、元は同じだったから、かな?
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ボゴタの旧市街はオシャレで雰囲気あったけれど、
日曜日は軒並みお店が閉まっていて、どの街ももれなく閑散としている南米なのです。
(一眼レフ置いてきたし、写真もほぼ撮らなかった。)
選択肢が限りなく少ない中で、やっと見つけた開いているレストラン。
メニューがさっぱり分からない時は、別のテーブルの料理を指差してオーダー。
これが一番確実です。
このポトフのような煮込み料理、とっても美味しかった!
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夜はまた雨が降り出してきました。
コロンビアは今雨期だしね。
明日飛行機で向かうのは、キャノ・クリスタレスの拠点となる街、マカレナ。
3泊4日のツアー中はせめてお天気だといいな。
明日は朝5時に空港集合です。
眠れるかなぁ!?
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