オーロラへの道 <準備編>
ストックホルムでダウンジャケットを購入した理由の答え合わせ。
この時期に合わせてキルナへ来た理由は、
タイトルにも書いた通り、オーロラリベンジを果たすためでした!
アイスランドの時も、直前にリスボンの蚤の市でロングダウンジャケットと三脚GETしてるもん。
全く一緒w
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今回の記事はオーロラを見るためにどれだけ準備を重ね、どう狙いを定めたか。
その具体的な行動を詳細に綴っていきます。
かな~り文字多めになりそうなので、どうぞ心して最後までお読みくださいませ。
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時は遡ること2014年。
オーロラを見たい!
その一心でアイスランドを一週間旅したものの、
残念ながら、一度もオーロラは姿を現してはくれませんでした。
私が訪れた前後は、旅友たちからアイスランドでオーロラに出会えたと言う声が頻繁に届いていたのですが。
その頃から、私にとってオーロラは遠い存在で、幻のようなもの。
自分にいつか出会うチャンスが巡ってくるなんて、
心のどこかではあまり信じられていませんでした。
だからこそ余計、
恋い焦がれる気持ちが募ります。
やっぱり、人生で一度はオーロラを見てみたいな。
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あれから3年。
(しつこいですが、2017年の旅のお話しを綴っています。)
西欧北欧を巡るヨーロッパの旅を計画している時、
スペインのカミーノチャレンジとともに、オーロラリベンジを密かにもう一つのテーマに掲げていたのです。
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マルメを訪れた時に、ikkiにオーロラについて相談をしたところ、
役に立つアプリを教えてもらいました。
早速インストール。
My Aurora Forecast
オーロラに出会うために必須の条件は、
晴天であること、そしてオーロラが上空で活動していること。
このアプリで確認するのはKP値。
オーロラの活動量を数値とグラフで視覚的に示してくれる値です。
レベルは0から10くらいまであって、
数値が4以上の赤いグラフであれば、かなりの確率でオーロラが見られる事を意味します。
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ikkiのおうちでオーロラ活動周期を確認したのが9月25日頃。
その当時はだいたい10日ごとに数日間KP値が上がる、そんなリズムでした。
マルメでチェックした時は次の活動期が3日後に迫っていて。
9月28日からグラフがビョンと赤く跳ね上がっていたのですが、
マルメの後にノルウェーのベルゲンに行く計画をしていたので、
その日に合わせてオーロラベルトの北部エリアへ移動する事は不可能でした。
それからまたしばらくは、望み薄のレベル2と3が続きます。
次のチャンスは、
今度は10月11日から四日間!
レベル4の活動期が始まります。
14日に活動が終わりまたしばらくはレベル低下のオーロラお休み期間。
そのまた次のチャンスが10日24日。
グラフのレベルが7から8に到達していたので、この期間はかなり大きなオーロラが期待できそうです。
できれば24日に合わせたいところですが、この後の予定的にそれは不可能でした。
なぜならば、
<ロシアビザ>
ヨーロッパの旅の終わりにロシアに寄りたくて、出発前に日本でロシアビザを取っていて。
(ロシアビザは海外で取る事ができなかった。)
申請の際にあらかじめ渡航日程を決めなければいけなかったのでロシアinを10月3日に設定していました。
ビザの期限は1ヶ月間です。
この日付は変えられませんし、11月1日にはロシアを確実に出国していなければなりません。
ただでさえ、かなりスケジュールが押しています。
オーロラハントを予定に組み込むと、ロシアinがビザ上の日付より2週間ばかり遅くなりそうなんだけど、
果たしてこれは許されるのかしら。
あの恐ロシアの事だから、容赦なく入国拒否を突きつけられるやもしれん。
そうなったらその時に考えよう。
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アプリとにらめっこをしてオーロラの予定が定まりました。
ノルウェーを旅した後、10月11日前後に合わせて北上。
当初はフィンランドのロヴェニエミへ寄ってサンタクロースに会い、
その後さらに北上して、イナリをオーロラ鑑賞の舞台にしようと決めていたのですが、
ノルウェー、フロムでのバス予約ミスと、フィンランドへ渡るフライトチケットの予約失敗が重なり、
フロムでプランを練り直し。
そこへ、ikkiの鶴の一声( LINE)が。
「スウェーデンのアビスコは晴天率が高いからオーロラが見やすいと思うよ。」
晴天率!!!
KP値と同じくらい重要なオーロラ鑑賞の条件!
ご存知の通り、秋冬のヨーロッパは基本お天気が悪く、どこへ行っても常に厚い雲が垂れ込めているのです。
以前訪れたアイスランドでも7割は雨天だったもの。
それならば。
フィンランドは後回しにしてスウェーデンへ戻ろう。
ikkiのアドバイスにより舞台は決まりました。
アビスコ国立公園へ向かう拠点の街は、スウェーデン北部のキルナになります。
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11日のオーロラ活動開始へ向けて、少し早めの10月7日にキルナin。
宿でじっくりとプランを立てながら、来たる人生初のオーロラとの出会いへ向けて備えます。
キルナで唯一の安宿、SPiS Hotel & Hostelがオーロラ待機の拠点です。
安宿と言ってもドミトリーで4000円くらいしますが!泣
オーロラが活動を始める10月11日からは、晴天率の高いアビスコに宿を取ってキルナから移動するつもり。
だったのですが、
調べてみると、アビスコ最安値の宿は8000円のドミトリー!
国立公園内のオーロラ観測所、スカイステーションへ行くリフト近くの宿は12000円!
だーかーらー
高いってーーーー(泣)
しかも、
スカイステーションへ向かわず、自力で極寒の闇夜の中オーロラを外で待つのは非現実的。
(凍死しそう。)
やっぱり、オーロラハントは車しかないね!
そうと決めたらすぐにキルナのレンタカーを調べ始めます。
ちょうど宿の隣にAVISがあったので訪ねてみました。
最低2日間は車を借りたい旨を申し出てオートマの料金を聞くと、
2118クローナ。(当時32000円)
えーん、高いようーーー(泣)
車中泊をして宿代を浮かせるとしても、ガソリン代も含めると40000円近くにはなりそうだな。
金額に怖気付いて一旦AVISを後にしました。
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んーどうしたものか。
宿で考えあぐねていたところ、
ふとオーロラアプリを立ち上げてみると、
まさか。
直前になってKP値が上がっている!
四日間レベル4だったはずのに、11日と12日は5で、13日は6まで上がっているよ!
6って・・・。
より確実に、よりド派手なオーロラを狙うなら絶対に6日がチャンス。
だとしたら、車は3日間レンタルしなきゃ。
うぅ。
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翌日再びAVISを訪れて、一応三日間借りた場合の金額を確認すると、
2232クローナ。
て、
え?
二日間借りる2118クローナと、ほとんど値段変わらないじゃん!
即決です。
その場で11日から3日間のレンタカーを予約しました。
よーくよく考えたら、私の場合オーロラハントに車は必須!
<レンタカーを借りるメリット>
・天気のいい場所を求めてフレキシブルに移動ができる。
・撮影したいスポットですぐに車を止められる。
・毎日いろんなシチュエーション、様々な背景、角度でオーロラを写真に収めたい→自由な移動手段がマスト。
・三日間、毎日アビスコからオーロラを鑑賞するのは何かもったいない。
・車中泊をして、夜通し車の中からオーロラ待機ができる。
・外で待機は寒すぎて長時間は無理。
・オーロラが出たらすぐに車を出てカメラをセッティングできる。宿を拠点にしたらフットワークが悪い。
<デメリット>
高い。
この一言に尽きる。
いや、しかし高いと言っても。
キルナの宿から出ているオーロラツアーは夜の数時間のみで1000クローナ前後。
(遠出するなら2000クローナ。)
それでもし見られなくてもリファンドはないし、時間的リミットもある。
ツアーと比較したらかなりコスパがいいのは明白!
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オーロラリベンジの準備は整いました。
後は運命の11日を待つのみ。
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キルナではオーロラの事ばかり考えているか仕事を前倒しでこなしていて、
ほとんど外を出歩くことはありませんでした。
お天気も悪かったしね。
そんな中、訪れたキルナスポットを少しご紹介。
街で唯一の教会。
鉱山会社の寄付により1912年に建てれらたものです。
キルナは鉄鋼産業で栄えた街。(Lynosもキルナの鉱山に出稼ぎに来ていたしね!)
そして、北欧北部ラップランドの先住民族、サーミが住む街でもあります。
サーミのテントを模してデザインされた外観。
2001年にはスウェーデンで最も美しい建物に選ばれたそうです。
教会の中はダークなトーンで、華美じゃない素朴さもいいですね。
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小さな田舎町ですが、スウェーデンが誇るH&Mはありますぞ。
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連日お天気が悪かったのですが、
キルナ4日目の朝、目覚めたら外が雪景色に変わっていたのにはびっくりしました!
キルナ教会も雪化粧。
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植物も雪化粧。
なんせ10日から向こう三日間、キルナの天気予報は雪マークですもの。
翌日からスタートするオーロラハント、果たして大丈夫だろうか。
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お次は、
キルナで食べたもの特集~!
基本は宿で自炊だけど、
(広いキッチンスペースがあって助かった~)
以前家族みんなでアビスコ国立公園に旅行に来ていたikkiの、オススメのアジアンレストラン。
ここは絶対に来るって決めていたんだ。
I love パッタイ~!
涙ちょちょぎれるほど美味しかったよ。
灯台下暗し、盲点だった!?
滞在していたSPiS Hotel & Hostelは日替わりブッフェランチをやっていて、
どのおかずも美味しかった~!
95クローナだったかな。(当時1400円くらい。)
食べ放題ってのは旅人にはありがたいですね♪
一日一食で乗り切ってやる!そんな覚悟を持って、容量以上のご飯を胃袋に詰め込むいやしい私w
利用はしなかったんだけど、宿にはバーカウンターもあって夜はお酒を楽しめそう。
カフェテリアのイートインスペース。
パブリックスペースにはくつろげるソファもあって、
オーロラ待ちの日々を過ごすにはには十分すぎる良宿でした。
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長〜い記事の最後に!
宿で出会った子たちのオーロラ事情。
私は10月7日にキルナに着いて、11日のチェックアウトまで4泊したんだけど、
話を聞くと、それぞれに色〜んなドラマがありました。
皆もちろん旅のリミットがあるわけで、
限られた日程の中で、オーロラを一目見たいとキルナへやって来ているわけです。
ただ、アプリのKP値を見る限り、
オーロラの活動が10日まではかなり望み薄だったのは、序盤でお伝えしていた通りで。
実際、この期間にオーロラを見られたという子には、
一人も出会えませんでした。
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例えばバルセロナから来た女の子。
一度ツアーに参加したもののオーロラには遭遇できず。
9日夜が彼女のラストチャンスだったので、もう一度ツアーガイドを頼もうとしていました。
天気予報で晴れマークになっているノルウェーのナルヴィークまで出向くのに、
追加で2000クローナを払わなければならないらしく、
仲間を見つけないと割高になってしまうので、一緒にツアーへ行かない?と誘われたのです。
「私はツアーには参加しない。
見て。
たとえ晴れた場所へ行っても、今夜はKP値が低いからオーロラは難しいかもしれないよ。
アイスランドで経験済みなんだ。」
そう言って彼女にオーロラアプリのグラフを差し出して見せると、
「みんなKP値にクレイジーになりすぎる!
だけどそんなもの関係ないわよ!
昨夜ガイドさんもそう言ってたもの!」
とプリプリ怒って行ってしまいました。
そうだよね。
運が良ければ見られて、運が悪ければ見れない。
ただそれだけの事かもしれない。
でもね、
私だってKP値がなんたるかはよくは分かっていないけれど、今回はより高い確率を狙いたいんだ。
この数値を信じたいの。
前回の失敗があるからこそ。
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はたまた別のシンガポール人の女の子。
800クローナでディナー付き3時間ほどのオーロラツアーに参加していて、
彼女が帰ってきてどうだったかを聞くと、
空が曇っていたから遠出は諦めて、ディナーとキャンプファイヤーをして来ただけだって。
オーロラはもちろん見られず。
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9日にチェックインしてきたフランス人の女性は二泊予定。
11日がキルナアウトだから10日夜がラストチャンスだったのだけど、
結局オーロラは諦めて犬ぞりツーアに参加していました。
(それも気になるw)
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一方、
キッチンで出会った台湾人とスペイン人の女性二人組。
彼女らは10日朝までの三日間アビスコに滞在していたけれど、
スウェーデンの中ではかなりの晴天率を誇るというアビスコでさえも連日お天気が悪く、
残念ながらオーロラは見られなかったそうです。
確かに、キルナに来てから晴れの日なんて一日もなかったし、
なんなら雪も降り始めたもんな。
そもそもオーロラが活動していたかも怪しい。
(KP値にすっかりクレイジーな私w)
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翌日の10月11日から、ついに私のオーロラハント本番がスタートします。
キルナの天気予報はこの先も連日雪マークで、
周りの子たちの沈んだ表情を見ていると、
本当に明日からオーロラが現れてくれるのか、正直不安と疑念が払拭できません。
それくらい、私には遠い存在だから。
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運命の日の朝。
10月11日、朝9時にチェックアウトをして、
お隣のAVISに車を取りに向かいます。
宿のエントランスの扉を開けた瞬間、若干血の気が引きました。
よりによって、なんでこのタイミング・・・!
※2017年10月の旅のお話です。
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