捨てる神あれば拾う神あり
バスの車窓から。のどかな河の風景。
まだこの時には写真を撮る余裕もあったのですが。。。
<捨てる神編>
早朝7時。ゆったり過ごしたマハーバリプラムの宿をチェックアウトして、バス停へ向かいます。
次の目的地は、行く前からあまり興味が湧かなかった「ポンディチェリー」
直前まで次のルートを考えていなかったのですが、
インドの最南端「カニャークマリ」へ向かうまでに、ポンディチェリーとマドゥライに寄ってみようかな、と。
マハーバリプラムから約2時間のポンディチェリー。
バスを降りたらもちろんいつもの灼熱地獄です。
オートリリキシャーを拾って、ガイドブックにあるゲストハウスを目指しました。
で、その宿に着いて金額を聞くと、600ルピーとな。
え〜〜〜!?高いーーー!
仕方ない。自力で他の宿を探すか、と、あてもなく街をさまよいます。
ガイドブックによると、ポンディチェリーは
「今まで旅してきたインドとは異なった、地中海風の西洋的な町並み」
なーんて書いてあるのですが、
歩けども歩けども、今まで旅してきた「ザ・インド」の賑やかしい風景じゃないか。。。
そしていつものように汗みどろになって、
「ここ、やっぱり好きじゃない!この街を出よう!」
オートリキシャーを掴まえてバス停へ逆戻り。
マドゥライ行きのバスは何時!?と聞くと、夜9時。
夜まで待てないな。どうしよう、ガイドブックを開いて・・・
行き先を急遽変更、ここからさらに少し南下したところの寺院の街「チダムバラム」に決定!
バスに飛び乗ると、窓の外からサモサ売りのおじさん。
黄金色に輝くサモサが今日はやけに眩しかった。。。本日初の食べ物ゲーット★
陽気なバスの運ちゃん。この時は、まだこんな余裕も残っていたのになぁ。
この後のバス地獄を予感する事もなく。
ポンディチェリーからまたまた約2時間の「チダムバラム」に到着。
小さな静かな田舎町を勝手に想像していたのですが、やっぱりここも埃っぽいインドの喧噪健在!
バス停から汗だくになりながら歩き、ガイドブックの安宿にやっと到着。
すっっっっっごい気持ち悪い受付のおっちゃんに悪寒が走るも、お部屋にチェックイン。
トイレ水洗じゃないし汚いし部屋狭いし、ハーーーーーァ、どっと疲れが。。。
少し暑さが落ち着くのを待って、お決まりの寺院観光。
ナタラージャ寺院、やっぱりお決まりのゴープラム(塔門)がお出迎えです。
あらあら、女子大生さんたちかしら?可愛いらしい♪
寺院内に入ると、ポツポツといたるところに祈りのキャンドルが供えられています。
ここはカラフルな天井が印象的。
本殿の前。たくさんの僧侶とヒンドゥー教徒が祈りを捧げる場所。
私は中に入れません。
私、思うんです。
インドではチラホラ、ほうきを掃いて掃除する女性を見かけるんですが、
決まって柄がないんですね!
腰を痛めそう。。。柄を一本付けさえすりゃ、体も楽だし、掃除ももっとはかどるだろうに。
お寺の外で説法が行われていたので、ボーッと聞いていたり、
夕日が沈むまで、ダラダラとナタラージャ寺院で過ごしました。
帰りにネットカフェで時間を潰し、何か食べようかなぁとキョロキョロしながら歩いていたのですが、
ふと、また思い立ってしまったのです!
この街にももういたくない!すぐに荷物をまとめて出よう!!!
きっとマドゥライ行きの夜行バスがあるはず。
マドゥライも寺院が目玉の大きな街らしく、もう寺院の街はお腹いっぱい。
マドゥライからバスを乗り換えて、いっきにカニャークマリまで南下しよう!!
直感が働く時はやたら行動の早い私。
時間は既に21時。最上階の部屋から荷物を引きずり下ろしてチェックアウト。
例の気持ち悪い受付おっちゃんが「チップをくれ」と。
泊まってもないのにやるかっっっ!!!
最後まで気分悪いおっちゃんだった。。。
慌ててバス停に向かい、マドゥライ行きのバスの時刻を聞くと、なんと深夜3時。
イスもまともにないこのバス停で6時間も待てないよ。。。
「最終的にカニャークマリに行きたいんです!」
とバス員さんたちに訴えると、困ったような顔をして、
「それじゃ、あのバスに乗れ」
それからが、地獄の始まりでした。。。
こっからは疲れすぎて写真一枚もありません!
文字だらけの記事になっちゃいます。
拾う神編が気になる方は、根気よく読んでみてください 笑
どこに行くのかも分からないけれど、これに乗ったらカニャークマリ行きに乗り換えられるはず!
エコノミーシートより狭い三人乗りの席の両隣にはfatぎみのおばさま。
肩を浮かせるように座って走る事8時間!早朝6時にやっと到着です。
そこで降ろされて、「カニャークマリに行くならあれに乗りなさい」と。
指示されたバスに乗り込んで、今度は5時間。
灼熱の真っ昼間、またまた見知らぬ土地に降ろされて、
「あのバスに乗ったらカニャークマリに着くよ」
フラフラになりながらそのバスに近づき、
「カニャークマリ行きですか?」
とすがるように聞いたら「行かないよ」
なぬーーーーーーーー!?!?!?
私、もうHP0に近いんです。
ここはどこ?私は誰?状態。
本当に私、カニャークマリに近づいているの??
それすらも危うかったり!?
誰か、助けてーーーー(TωT)
「次のバス停で乗り換えられるよ」
またそれですかっ!?
もうそのセリフは聞き飽きました。
でも、乗るよりほかに道はない。
そのバスに乗って走ること3時間。
やっと着いたバス停で、ようやく本当にカニャークマリ行きのバスをGETしました。
乗り換えてそこからさらに45分。
やっとやっと。最終目的地に到着したのが、翌日午後4時頃。
出発地のマハーバリプラムから32時間。乗り換え6回。
ボロボロのどろどろのクタクタです。
その間食べたものと言えば、サモサ2個のみ。
インドのバスってめちゃ汚いし暑いし窓も全開、乗降口の扉にいたってはそんなものないし
排気ガスとホコリと汗でドロドロに汚れるし、
ガタガタ道が多いし、運転死ぬほど荒いし。
車線なんてないようなもの。すーぐ対向車線にはみ出してクラクションを鳴らしまくりながら追い越すし。
旅に出て一週間以上経つけど、思いのほかヘビーすぎる。
インドから早く脱出したい。泣
以前はこんな事思わなかったのに。
総じて素晴らしかった北インドの旅と、どうしても比較してしまう自分がいます。
思い出が美化されているだけなのかな?
<拾う神編>
最後の力を振り絞って街を歩き、海が一望できるお部屋にチェックイン。
シャワーを浴びて、汚れた服を洗って干して。
ハーーーーーーァ、人間に戻れた。。。。
とりあえず、何か食べなければ。今日は、肉を食べて栄養を補給したい!
町中に繰り出すと、ちょっと小綺麗そうな建物のレストランを発見!
AC効いてるかな?あそこはチキンありそう。。。
フラフラ~と吸い寄せられるように入ったら、
まだディナータイムには早く、ガランとした店内の奥の席に、なんと日本人二人を発見!!!
「ご一緒しませんか?」
と声をかけてくれて。
祝★旅に出て初めて出会った日本人!
嬉しいーーーーーー(。´Д⊂)
彼らは神奈川在住のナイスなブラザーズでした。
お兄さんは有給を取って、弟さんは海外青年協力隊で二年間の中国から帰国したばかりで。
お兄さんにいたっては、
過去にワーホリでカナダに住んでいたり、色々海外を旅行したり、以前インドを3ヶ月間旅していた事もあったりと、
なんだか私と似ている経歴!
初めての兄弟二人旅で、3日後には日本に帰るって。
チキンプラーオ、チキンカレー、カリフラワーとチーズのカレー。
久しぶりの豪勢な食事と会話に疲れが吹き飛びました!
しかも、もうすぐ旅が終わるからってご馳走していただいて。
これにチキンプラーオ(まるっと骨付きチキンの入った炊き込みご飯)二皿と白ご飯も頼みました。
さらにさらに、彼らが見つけたという一見怪しげな(?)地下のバーに連れて行ってくれて、ビールまで奢ってもらい!!!!
インドのビール「キングフィッシャー」
インドらしからぬ、キンキンに冷えたビールとジョッキ。美味しかったぁ♪
ここカニャークマリの神様は、私を見捨てなかった~~~~(≧∀≦)
彼らから、これから行く予定のケーララ州のナイスな情報ももらって。
(よって今後の行き先を変更!)
旅に出て約一週間。心から楽しいと思えた時間を久々に過ごせました。
ありがとう、素敵な神奈川ブラザーズ!!!
さて次回は、
逆三角形をしたインドのトンガリ部分!
苦労の末に辿り着いた、インド最南端のカニャークマリ編です♪
お楽しみに〜〜
<検索キーワード>
世界一周,チダムバラム,カニャークマリ,ポンディチェリー,サモサ,行き方,バス,南インド,最南端
長〜〜い記事を最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m
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