物事の捉え方
ペルーを代表するフォルクローレミュージックと言えばやはり「コンドルは飛んでいく」
え?ペルーにコンドルが飛び交う谷があるって!?
本場ペルーで本物のコンドル・・・
絶対に見たい!!!
★
★
その名もコルカ・キャニオン。
★
★
アレキパから催行するコルカツアーは、深夜過ぎに出発する日帰りと一泊二日の2パターンがあるようで、
アルマス広場周辺の旅行会社をいくつか回り、温泉にも立ち寄れるという事で一泊二日のツアーを申し込んでみました。
★
★
★
★
ツアー当日朝。
宿まで迎えに来てくれたミニバスに乗り込みます。
私のピックアップが一番最後だったようで、最後部のひとつ空いている席に座りました。
お隣三人組の美女はアメリカからやってきた若き医大生たち。
将来美人女医かぁ。
お隣の三十路アジアンとは大違いだな(苦笑)
斜め前には品のいいペルー人のご家族と、そこのおうちでホームステイをしているというアメリカ人二人。
ファミリーの一人息子と見られる男の子がひときわ好奇の眼差しを向けてきます。
恥ずかしそうに私に声をかけてきました。
「どこから来たの?」
「日本だよ。」
「ジャパーン!」
キラキラと目を輝かせる彼の名前はJose君。
聡明で礼儀正しくてとっても可愛い男の子でした!
★
★
まずは今夜宿泊するチバイという町を目指します。
途中立ち寄ったビクーニャエリア。
ビクーニャ、遠過ぎて豆粒のよう。
ビクーニャよりも私たちを歓迎してくれたのが・・・、
ぬん!
ワラワラワラ
マイペースなこの子たち。
突如現れたアルパカ軍団でした!
ひとしきりアルパカとたわむれて、
オモチャみたいな教会の建つ小さな村に寄って小休憩。
ここで高山病の心配のある人たちはコカ茶を飲んで。
気付いたら標高4910m!
こんなに高い所まで来ていました。
遠くに見える山々はどれも6000m級!
★
★
やがてバスは小さなチバイの町へ。
ブッフェレストランで昼食。
(このツアーはご飯代が含まれず別途なのが痛い)
レストランを出て各自あてがわれたホテルへ送迎。
私のホテルは個室なんだけど、外窓がなくて日の光が入らず底冷えするほど寒い!
温泉の時間まで1時間弱のフリータイムでしたが、町歩きせずに毛布にくるまってお昼寝しちゃいました。
★
★
★
時間が来て、ミニバスがホテルまでピックアップ。
楽しみにしていた温泉タイムです!
バスに乗り込むと乗客チラホラ。
希望者のみの参加のようでした。
温泉に行かないなんてそんな選択肢、日本人の私にはありえません!
★
★
バスに揺られ揺られて辿り着いた先は、小川流れる渓谷。
バスを降りて吊り橋を渡ります。
このグワングワンと揺れる心許ない吊り橋は重量制限があって2人ずつ。
(て、写真4人乗っちゃってるよw)
川沿いを見下ろすと露店風呂が目に入りテンションが上がります!
旅中ではめったに出会う事のないバスタブ。
湯船に浸かるという行為がどれほど貴重なことか!
雰囲気のある木造の小屋の中に入ると、
そこは全面ガラス窓!
石畳の足元に木の柱、藁葺きの屋根、
見晴らしのいい内風呂温泉でした!
いそいそと洋服を脱ぎ(もちろん水着は着用です)お湯へチャポン!
くはぁーーーーーー!
声にならない声が漏れてしまいます。
川べりの露天風呂にももちろん足を運びました。
こちらの方がお湯の温度が高くてさらに気持ちいい!
もちろん景色も抜群です。
露天風呂の淵に、洋服と下着、そしてタオルとデジカメを入れたビニール袋を置き、
デジカメを取り出して写真をいくつかパシャパシャ。
あとはひたすらデローンと伸びる。
「はぁ、温泉最高〜」
久しぶりのお湯を堪能しているところへペルー人カップルがやってきました。
自撮り棒を取り出してツーショット写真を撮り始めます。
背景に写り込む私のビニール袋が邪魔になったようで、露店風呂の向こう側の岩影に荷物をどかされました。
そうしてまた写真撮影に興じる二人。
すると、あろう事かこのタイミングで!
ドバシャーーーー!!!!
背後で何かが吹き出した音!
ギクッとして振り返ると、露天風呂の向こう側、排水溝?からお湯が勢いよく噴射していて。
その岩場はお湯の通り道だったのです!
もちろん私のビニール袋にはお湯がだだかぶり!!!
やばっ!!!
慌てて袋を掴んで取り上げたものの、もちろんビショビショ。
中にも浸水していて、タオルも下着も服も濡れてしまいました。
ああ。
この一泊二日のツアー。
行きがけは温泉に入るからと水着を着ていたので、着替えの下着は1着しか持ってきていないのです。
しかもタオルはこれ1枚。
あーーーーなんて災難(泣)
デジカメを袋から取り出して露店風呂の淵に置いていたのは本当に本当に不幸中の幸いでした。
この日は防水ケースなんて持ってきていないし。
もし一緒に袋に入れていたらカメラ死んでたわ。
ヘラヘラ謝るペルー人カップルにイラッ。
しかも露店風呂の淵に置いていた自分たちのスマホを取ろうとして男が腕を伸ばした時に、
彼のしたたるお湯がボタボタと私の丸裸デジカメに!
「ちょっと!」
デジカメをワシッと摑み取る。
スイッチのON、OFFを繰り返し、
良かった。壊れてない。
もうさ、なんて無神経な奴ーーーー!!!
私の荷物を濡らした上にカメラまで壊す気!?
もーーーーこのカップルいやだぁ!!!
キッと彼らを睨み付け、露天風呂から上がって颯爽と小屋へ戻りました。
もう少し長くここに入っていたかったのに。
★
★
そんなプチイラ事件は起きたものの、温泉自体はかなり良かった!
今まで訪れた海外の温泉と言われる場所の中でここはベストワンに躍り出ましたね。
立地、景色、お湯の温度、雰囲気。
ここは日本だよと言われても納得しちゃうような、そんな渓谷の温泉でした!
大満足♪
★
★
体もほっこり温まったところで一行はミニバスでチバイへ逆戻り。
夜はレストランでフォルクローレの生演奏を聞き、踊りを見ながらお食事。
明日は早朝からコンドルを見に行くので、ホテルに戻って早々と就寝です。
★
★
★
★
翌朝。
5時起床。
身支度を整え荷物をまとめ朝食を取り、
6時出発。
の予定が、待てども待てどもお迎えが来ない!
コンドル谷って、朝早く行かないといけないんじゃなかったっけ!?
★
★
結局、
7時を回ってようやくミニバスがやってきました。
もう、外はすっかり明るくなってる!
乗客を全員乗せたバスはコルカ・キャニオンへ向けて出発!
その道中で小さな町に立ち寄りました。
お、早速!?
と、これはコンドルじゃなかった。
観光客向けの写真ビジネスでした★
この辺りの女性の民族衣装はとびきり華やかで、
スカートが特徴的。
たっぷりギャザーにレース模様のようなあしらいが美しく、
大判ストールを纏って、頭には刺繍の施されたハット。
柄on柄でなんぼ!
色も柄も重ねまくっちゃいますよ!
この町では教会や広場の踊りを見て、
お土産屋さんをひやかして歩き、
またバスに乗ってコンドル谷を目指します。
★
★
途中こんなに景色のいいミラドール(展望スポット)にも寄り道して。
ついについに!
このツアーのハイライト、
コルカキャニオンの入り口に到着です!
既に観光バスもお客さんもいっぱい!
これ、出遅れた感あるよね・・・!?
遠く谷の方に目をやると、
空に舞うあれは、
コンドル!!!
コンドルの大群だ!
急がなきゃ〜!
早く谷の方へ!!!
ここからは谷に沿って続く遊歩道をプチトレッキング。
この大地を切り裂いたようなコルカ渓谷、
谷上と谷底の差がなんと3,000mもあるのです!
確か高低差が世界一だとかなんとか、ガイドのJJが言っていたような。
この景色も素晴らしいのだけど、
コンドル〜!
待って、コンドルーーーー!!!
翼を開いた時の全長がなんと3m!
青空の下、切り立った谷の上を、
大きな翼を風に乗せて飛びまわる様はあまりにも優雅。
★
★
★
★
「コンドルは飛んでいく」を脳内再生。
あの哀愁漂うメロディー、
確かにこの風景によく似合う。
て、
ストップストーーップ!
脳内ミュージック一時停止ーーー!!!
待ってよ〜行かないでよコンドルーーーー!!!
せわしなく小走りの私。
地上では、上空と対照的に全然優雅じゃない35歳の姿。
これが毎日のお決まりルートなのかな!?
渓谷に沿うように、コンドルの群れはグングン向こうへ遠ざかっちゃう。
もちろん巨大な翼を持つ彼らに追いつくはずがない。
結局、遊歩道中盤からは一羽も見えなくなっちゃった。
いつまでも目に入るのは、ガイドJJの背中のみ。
そう、
ツアーの先頭を切って歩くのは日本人旅行者!
みんなかなり後方で、景色を楽しみながらのんびりと歩いています。
コンドルを追うために、
私だけが必死で先へ先へと急いでいるのでした。
ここのミラドールがツアー会社の写真でよく見かけるスポット。
ゆっくり小一時間のお散歩の末、遊歩道のゴールへ辿り着きました。
★
★
★
★
そこでは、
可愛い民族衣装を着たおばさまたちが民芸品や食べ物を売っています。
「ねえ。見て見て!」
この子が同じツアーのペルー人一家一人息子、Jose君11歳。
見も知らぬ謎の孤独のアジア人にたくさん話しかけてくれて、
可愛過ぎて本当に癒されたなぁ♪
ここでペットのワンちゃんのお洋服をお土産に買ったんだって!
得意げに見せてくれました。
ああ可愛い可愛い!
にしても、
コルカ・キャニオン、ちょっと不完全燃焼だったよ!?
だって、コンドルを一番多く見られたのはバスを降りた一瞬。
それからはどんどん遠ざかって行っちゃって、ついには姿を消してしまったコンドルたち。
本来ならばもっと近くで、遊歩道から谷の上をバッサバッサと飛び交う様子を拝めたはず。
もっと至近距離でコンドルを拝めたはずなのにーーーー!!!
敗因は分かっている。
出発時間の遅延、
そしてツアーの段取りだっ!!!
「コンドルは朝早くに行かないといけないから、明日は6時出発だよ!」
ガイドのJJは前夜、口を酸っぱくしてお客さんたちにそう告げた。
なのに、ホテルにお迎えに着いたのは朝7時!
出だしから一時間押しのスタート。
にも関わらず、途中の寄り道ポイントでは無駄に時間を浪費して。
先着していた他のツアーの人たちは私たちより1時間早く遊歩道を歩き、
ばっちり目の前で、谷の上でコンドルを目にしたって事よね!?
羨ましい。
あーーー、なんか悔しいなぁ。
スッキリしないなぁ。
ちょうど近くにいた、
ペルー人一家にホームステイをしているというアメリカンガイのBradにこう話しかけました。
「コンドル、最初しか見られなかったよねぇ?」
するとBrad、
「そうだね!
コンドルを見られて僕たちはラッキーだったよね!」
あ。
そうか。
物事の捉え方って事か。
確かに、
「しか」って思うより、
「こんなに」って思った方がハッピーになれる。
同じ事象に不満をぶつけるか感謝するかで、感じ方、印象がこれほどまでに違ってくるんだね。
Brad、あなた神様か!
それに引き換えなんて欲張りで心の狭い私。
★
★
先回りして待機していたミニバスに乗り込むと、ガイドのJJ、
「楽しんだかい!?コンドル見ただろう!」
と。
さっきよりは素直にYesって言えそうだよ!
(でもさでもさ、なんで遅刻したのよ〜JJーーー!!!!)
と心の中で叫ぶ。
やはり人はそう簡単には変わらないw
★
★
帰りがけにもう一度立ち寄った同じミラドール。
朝もやの景色も良かったけれど、今は遠くまではっきりくっきりと見渡せる。
段々畑がどこまでも続く金色の大地。
ここ、かなり好き!!!
ミラドールにはお土産屋さんが並び、朝とはうって変わって大にぎわい!
この景色を心ゆくまで堪能して、
★
★
帰りも、またまた違う町に寄り道。
フレッシュなサボテンジュースを飲んで喉を潤し、
ちょっぴり町をお散歩してみます。
ここの教会は砂糖菓子のよう。
ここら辺はどこでもやってるのね、このビジネス。
アルパカちゃんとの写真もいかがですか?
お土産通りを追いかけっこする子どもたち!
いいねぇ!元気だねぇ♪
可愛かったので1枚撮らせてもらいました。
町を出て、チバイの近くのレストランでランチを食べて、
夕方頃アレキパに戻りコンドルツアーは終了。
★
★
振り返るとなかなか充実したツアーだったけれど、
何が一番良かったかって、
そりゃもう、
温泉!!!
これですね!
★
★
アレキパの後は、南米三大祭りの一つを目指して次の町に移動です。
<検索キーワード>
アレキパ,コンドル,ツアー,コンドルは飛んでいく,チバイ,温泉,行き方,バス,ペルー,世界一周
結構マメに更新してます!リアルタイムはInstagramでチェック!Follow Me♪
Instagram @uca0319要チェック!
▼世界一周バナーポチッで、ランキングUP応援よろしくお願いしますm(_ _)m▼
にほんブログ村 世界一周ランキングに参加しています。
1日1回のCLICKが順位に反映される仕組みです。
応援よろしくお願いします!
クリックしてから表示が切り替わって、はじめてワンカウントとなるそうです!
ちょっぴり時間がかかるFBのイイネ気分で、クリックしていただけると嬉しいです♪