骨折とGoPro
まさかまさかのバス事故に遭ってしまい、
体は痛むはカメラは治らないはで、なかなか不運続きのわたくし。
ガラパゴス諸島まであと一週間。
全て解決してくれなきゃ困りますっ!
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事故当日。
キトの宿にチェックインしたものの、そのまま大事を取って安静、というわけにはいきません。
救急車のお誘い(?)も断ってキトへの帰りを急いだのは、
全て意識不明のコンデジちゃんのため!
Hostal L’Auberge Innの受付嬢DianaにCANONに電話をしてもらったら、
良かった!
連休が明けて今日は開いてる!
宿からCANONまでの行き方を聞いてもらったら、早速地図を確認して出発です!
と、
気持ちは勢いいっぱい、
なのですが、
体がついていかない。
足を捻った記憶なんて全くないのに、なぜか左足首までがジンジン痛むのです。
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よろよろと亀の歩みで、最寄りの路面バス駅Eugenio Espejoへ。
バスに乗って終点のRio Coca駅で降りると、
そこからさらに15分ほど歩いたところにCANONがあるようです。
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びっこを引き引きなんとか歩いて、
ようやく辿り着いた、待望のCANON修理店!
そこは建物の一角の、全く目立たない奥まったところ。
ガラス戸の中に見慣れたCANONの赤文字を見つけました!
※ここからはiphone4s画像が続きます。画像荒過ぎてヒドイ・・・。
ち、小さいな。
メデジンで修理に出したあのお店と規模は変わらない。
大丈夫かな!?
一抹の不安にかられるも、
ここは紛れもなくCANON専用の修理店のはずなのだから!
と気を取り直してお店へ入りました。
受付?技術者本人?
優しそうなおじさんがカウンターで対応してくれた・・・
のは良かったのですが、おじさん英語はからっきし。
スペイン語オンリーの会話に再び不安がよぎります。
「リ、リパラシオン、ポルファボール。」
力なく呟いて、意識不明のコンデジちゃんg7xを、
電源入らないよ~のジェスチャーと共に差し出します。
明日には渡せるよ、とおじさんは我が子を引き取ってくれました。
明日!?
さすがCANON専用修理店、素晴らしい!
たった1日で治るのなら良かったよ〜。
ホッと胸を撫で下ろし、
おじさまに我が子を委ね、引き換え券をもらってCANONを後にしました。
↓ちなみにキトのCANON専用修理店はこちらです。↓
南米エクアドル近辺を旅行中にCANONのカメラが壊れたら、とりあえずこの修理店へGO!
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翌日。
朝目を覚ますと、
あれ、ヤバイな。
首が痛い。
これって、まさかムチ打ちってやつ?
ムチ打ちだけは避けたいんだけど。
最悪後遺症が残って、後々頭痛に悩まされたりするって聞くし。
絶対やだよムチ打ち!!!
それに、昨日はそうでもなかった肋骨付近が軋む。
一番強く打ち付けたところ。
ベッドから体を起こそうとすると、
あひたたたた!
え、やだ。
痛みがひどくなってる!
ガラパゴスまでの一週間、
ハチドリを見にミンドへ行ったり動物市を見にサシキリに行ったりとキトを拠点にプチ旅行するつもりだったのだけど、
こりゃ無理だわ。
ガラパゴスに照準を合わせるためにもキトで絶対安静だな。
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お昼過ぎ。
修理を終えたカメラを引き取りにCANONへ、
出かける前に、
一応電話で状況を確認しておこう。
万が一修理が長引いたりして無駄足になったら嫌だし。
英語の話せる宿の受付嬢Dianaにいつものようにヘルプを頼み、念のため、一本電話を入れてもらう事にしました。
どうか、
どうか治ってますように!!!
の、
切なる願いもむなしく。
Dianaが、電話越しのCANONおじさんの言葉を英語に翻訳して逐一伝えてくれるのですが、
何やら、
カメラの中を開けて見てみたところ、
修理をするためにはとある部品が必要で、現在キトに在庫がないからそれをアメリカから取り寄せなければいけない、と。
修理費用は200ドル、期間は土日を除く15営業日。
はい、終了。
絶望的だ。
どうあがいてもガラパゴス諸島に間に合わない。
メデジンでカメラの故障に気付いてからガラパゴス行きまでは、17日間もあったはずなのです。
まだ余裕があるし、それまでにはどこかで治してもらえるだろうと思っていたのに。
カメラの修理が間に合わない事が、ここで確定してしまったのです。
どうしよう、どうしよう。
シュノーケリングをして、たくさん海の生き物を撮るつもりだったのに。
そのためには、防水ケースに入れて水中撮影ができるg7xが絶対に必要なの。
ちなみにこの子たちです。可愛い可愛い私のコンデジちゃん。
ともかく、
状況は把握できた。
Dianaにいったん電話を切ってもらいました。
とりあえず、意識の戻らなかったg7xを引き取りに行こう。
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またまた痛む体に鞭打って、
バスに乗って、びっこを引きながら歩いて、
フラフラでCANONに辿り着き、うんともすんとも言わないコンデジちゃんを返してもらいました。
はぁ〜。
何もかもがうまくいかないっ!!!
こんな時は腹ごしらえが必要だ。
美味しいもの食べて、気持ちをリセットしないとね。
バスを途中下車して、気になっていた大型ショッピングモールへ寄り道。
フードコートでランチして、
デザートまでしっかり平らげて!
もりもり食べて体を治さないとね。
お腹が満たされて、とげとげしていた心が少し和らいだら、
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宿に戻って一人作戦会議!
今後の対応策を考えます。
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さあ、どうする?
ありとあらゆるパターンを想定して、
頭をフル回転させてベストな方法を探りました。←大袈裟だけどマジですw
コンデジが壊れたまま、というのは、
これから続く旅を考えても非常に不便だ。
どこかで必ず治さなきゃ。
いや、修理に200ドルかかるなら新しいg7xを買った方がいいのかな?
でも、海外で買うとカメラはものすごく高いし、g7xはもともとが安いカメラではない。
そして、
これはものすごく大事な事。
なんとかして、
ガラパゴス諸島へ持っていく水中カメラを用意しなければ!
期間。ルート。費用。
色んな側面から考えて、考えて、考えて。
色々とシミュレーションをして、
自分の中でベストと思われる、ひとつの答えを導き出しました。
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まずはコンデジg7x。
やはり、CANONに持って行って修理をお願いする。
アメリカから部品を取り寄せるという事で営業日15日、つまり休日含めて20日間ほど修理にかかるんだけど、
ガラパゴス諸島から帰ってきて一旦キトに戻るのは約三週間後だから、その時に治ったカメラを引き取りに行けばいい。
修理費用200ドルは、海外旅行保険の携行品でまかなう事にしよう。
次。
ガラパゴス諸島へ持っていく水中カメラ。
キトで、GoProを買う。
GoPro、正直言って私にとっては全く興味の湧かないツールだったんだけど、
GoProなら世界中どこでも売っているはず!?
いや、売っててもらわなきゃ困る。
で、ガラパゴス諸島で使ってみて、気に入ったら気に入ったでそのまま使い続ければいいし、
もし気に入らなかったら、日本に帰ってからヤフオクで売っぱらっちゃえばいいしね!
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作戦が定まると、幾分か心はラクになりました。
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事故後3日目。
奇跡的に、首のムチ打ち?と足首の捻挫が劇的に回復!
なぜだか、この二カ所の痛みが突如和らいでくれたのです。
助かった〜!!!
ただ、困ったのが肋骨です。
これ、確実に骨いっちゃってるな。
骨折やらかしてると思う。
寝る時に痛む、朝起き抜けに激痛が走る、ふとした瞬間に痛い、くしゃみは絶対にヤバイ。
何故か看護師の友人が多い私。
地元のナイチンゲールたちにLINEで相談してみました。
肋骨骨折ってどのくらいで治る?
どうしたら早く治るかな?
痛み止めって飲んだ方がいい?
まあ、友人らはみな口を揃えて、
「病院へ行け」ですけど☆
当たり前ですよね。
でもさぁ、
こんくらいじゃ〜病院行ったってたかが知れてるもん!
肋骨のレントゲン撮られて骨折の図を目の当たりにしたらもっと気が滅入っちゃうし。
しかも肋骨の骨折はギプスで固定できる箇所ではないから、
せいぜい病院でバストバンドもらって安静にする、くらいしか治療法はないはず。
ナース友の一人曰く、
「大判ストールなんかがあれば、それをギッチギチに胴体に巻いて応急処置すると、少しはラクになるかもしれない。」
とナイスアドバイス。
それはいいね!
いい事聞いた。
お気に入りのストールがバストバンドに早変わりです!
昼夜しっかりと体に巻き付けて胴体を固定する事にしました。
うん、気の持ちようかもしれないけど、ちょっぴりラクな気がするよ。
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さてさて。
時間がかかっても修理を出す事に決めたg7x。
コンデジを持って再びCANONへ行かなければいけません。
その前に。
スペイン語しか通じないCANONのおじさまに、
修理に保険を使用したい旨、そのために書類やレシートが必要な事、
それから、次にキトに帰ってくる日程などを伝えなければいけないので、
Google翻訳を駆使して一生懸命スペイン語でお手紙を書きました。
この日は運悪くDianaがお休みで英語が喋れるスタッフがいなかったので、
宿の隣の旅行会社を紹介してもらい、英語が話せるオーナーさんにお手紙の添削を手伝ってもらって、
(本当にみんな親切で涙が出そうになりました。。。)
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準備万端、いざ、CANONへ!!!
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すっかり慣れたルート。
いつものRio Coca駅で降りて、痛みが引いて随分と足取りの軽くなった歩みで颯爽と向かったCANON。
(肋骨は、歩いている時の方がラクな気がする。)
おじさまとは3度目のご対面です。
スペイン語で書いた手紙を渡し、再度コンデジちゃんを託して。
「3週間後か。本当に日程ギリギリだな。アメリカからの部品間に合うかな。」
みたいな事を言っていてまた少し不安になったけど。
「ポルファボールポルファボールゥ!」
と必死に懇願し、g7xを引き取ってもらいました。
それから、
「ドンデエスタ??バラートバラート ゴープロ ティエンダ!」
知っている限りの単語を並べたブロークンスパニッシュで、GoProが安く売っているお店の場所を聞いてみると。
ラッキーにもキトにGoProを格安で扱っているお店があるようで、
そこの名前と住所、電話番号をメモに書いてもらいました。
今度こそ、ちゃんと治してね?
祈るような気持ちでCANONを出て、そのままGoProショップへ直行です!
外に出ると強めの雨が降り出していて、
傘もないし肋骨も痛いし、ここは奮発してタクシーを拾い、メモの住所を目指してもらいました。
辿り着いたのは、想像していたようなお店ではなく、コンクリート打ちっぱなしのお洒落なビル。
外玄関からピンポンを押してドアを開けてもらい2階へ上がると、
そこはお店というよりは事務所のような内装。
スタッフたちは皆英語が話せるようで少し安心しました。
ガラス戸にはカメラ関係の製品が色々と展示されていて。
CANONのコーナーもあったからg7xあるかな〜?と見てみたけれど、残念ながらそれはありませんでした。
ここでは、Goproは1つのモデルのみを扱っているようでした。
Hero 4 Silver。
価格は、64GBの専用マイクロSDを付けて520USドル。
決して安くはありません。
きっと日本で買うよりは高いと思う。
でも、思ったよりは高くなかったかも。
水中カメラは絶対に必要だもんなあ。
必要なんだけど、
でもはやり、
想定外の出費にさすがに躊躇してしまいます。
「カードだと手数料がかかっちゃうから現金で払った方がいいよ。
それから、今ここに現物がないから、明日来てくれるのであればGoPro用意しておくよ。」
と気のいいお店のスタッフMax。
「分かった。買う事を決めたら明日ここに来る前に電話をするね。
そしたらお金を下ろしてくるよ。」
「OK!」
そんなわけで、
いったんDIGITAL BOXを引き上げて宿へ戻る事にしました。
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ううう、ガラパゴス諸島のために、水中撮影のためだけに520ドルかあ。
一晩考えてみたけれど、
そう、
気に入らなければ日本で売ればいいんだもん。
もう、買っちゃおう?
大丈夫、きっと損はしない!!!
なんとか自分に言い聞かせ、
腹をくくって!
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翌日、Maxの携帯に電話を入れて、再びDIGITAL BOXへ向かいました。
そして、
チャリーン。
Goproお買い上げ♪
諭吉飛んでく〜。
(DIGITAL BOXの写真もGoProの写真も一切なしなんです。でも本当に買ったんですよ?w)
そうそう、その後別のアウトドアショップで扱っていたGoProの値段を見たら、
なんとなんと680ドル!!!
やはりDIGITAL BOXはエクアドル一カメラ製品がお安く購入できるショップだと思われますよ♪
CANON修理店でこのお店を聞いておいて良かったぁ!
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よしっ。
心配の種は一つ消した。
水中用のGoProも買ったし!
これで、憧れのガラパゴス諸島で心置きなくシュノーケリングできるよねっ!
心置きなく・・・。
この肋骨さんさえ、治ってくれれば、ね。
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残りのキトはほぼ安静の日々。
出かけるとすれば、
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宿の目の前の食堂か、
ショッピングモールに出かけてランチandデザート。
夜外に出るのが億劫になると、
ちょっと値が張るけど!
泊まっているHostal L’Auberge Innは宿泊者向けにレストランもやっていて、ここでディナーや朝ご飯が食べられるのです♪
結構美味しい。
そうやって、
キトの一週間、出かけると言えばカメラ関係のお店かショッピングモールで、
後は遠出もせずに、
エクアドルに来る旅行者であればほぼ99%訪れるであろう ※赤道記念碑 の公園にも行かず、
※赤道記念碑
赤道=the equator。
つまり赤道の意を持つエクアドルという国名。
赤道直下を売りにしているこの国ですから、
赤道はこれですよ〜の線が引いてある記念碑公園では、多くの観光客がその赤道ラインをまたいで写真を撮り、
北半球と南半球の境目に立つ恍惚感を味わう(?)
そんなエクアドル屈指の観光スポットなのです☆
本当に、
おとなしーく安静にして過ごしていたのですが、
肋骨の具合はというと。
んー、良くなっているのかどうなのか、イマイチ実感が湧かない。
なんだか、横ばい状態な気がするなあ。
朝起きたらやっぱり痛みで軋むし。
はぁ、シュノーケリングが不安で仕方ない。
だって、もうガラパゴス諸島は目の前よ!?
大枚はたいてGoPro買って、
肋骨が痛くてシュノーケリングできなかった、なんて哀れな事になったら、
私、ちょっぴり泣いちゃうかも。
★
★
そう言えば、
キト安静デイズも終盤に差し掛かった頃、
さすがに安静にも飽き飽きして、近所のエル・エヒド公園をお散歩してみました。
ここは毎週末マーケットやアートスペースが建ち、
地元民で賑わう、緑多きなごやかな公園なのです。
民芸品の露店を眺めながら歩いていると、
とある一角に、
少女が、カタンカタンと織り機を使ってミサンガを編んでいました。
展示してある指人形は可愛く、
とても器用に素早くミサンガを編み上げていくその技も見事で、
しばらくジーッと魅入ってしまいました。
どうやら、名入れミサンガをその場で作ってくれるみたい。
値段を聞いてみると、たったの1ドル!
それじゃあ、お願いしよう。
糸の色を選んで、名前のアルファベットを告げて、
私の文字はとってもシンプルだから、本当にあっという間!
カタン。カタン。
小気味良い音と共に、みるみるUCAの文字が編み上がっていきます。
UCAだけじゃ寂しいから、両側にハートを入れてもらった♪
g7xが復活した暁には、お守りとしてカメラストラップにしようかな。
キトの最後に素敵なお買い物ができて、
ちょっぴり沈んでいた心が少しほっこりしました。
★
★
さあ、
飛行機は待ってはくれない。
いよいよキトを出発し、エアチケットを購入した空港のある次の街へ移動です!
肋骨はどうなる?
シュノーケリングツアーには参加できるのか?
独自の進化を遂げた動物たちのパラダイス、
未知のガラパゴス諸島がついに迫ってきました!
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