太陽の花と呼ばれた島
ティティカカ湖島巡り日記第二弾は、プーノから約45km離れたタキーレ島!
ツアーでウロス島の後に訪れるという流れが一般的のようです。
ここもまた独自のルールと伝統的な生活、文化を守り続けている、
ケチュア民族が住む魅力的な島なのでした。
タキーレ島もウロス島同様二度訪れ、より魅力的な島の顔を垣間見る事ができたので、
たっぷりの写真とともにお送りしたいと思います!
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まずは一回目のタキーレ来島。
ボートが島に着くとまず我々を待ち受けるのは、約600段を30分ほどかけて上がるという心臓破りの階段!
この景色を目の前につい忘れがちだけど、ここは富士山よりも標高の高い高所。
息は切れるわ疲れは溜まるわで、この階段、なかなかの拷問っぷりです。
ようやっと上り詰めた先に現れるのはインカ時代の遺跡。
遠くには雪をかぶったアンデス山脈が望めます。
島の全長は約6km。
ここから島の反対側を目指し、1時間ほど遊歩道を歩きます。
この道は平坦だから安心♪
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丘のてっぺんから見下ろす湖。
最高に気持ちのいいお散歩!
段々畑や藁葺きの屋根をぬって突っ切る石畳の一本道。
360度に広がる真っ青な湖。
のどかな島の風景が広がります。
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自給自足、物々交換が今でも行われるこの島の第一産業は農業で、
主にキヌアや芋などを育てているそうです。
かつてインティカカ、
「太陽の花」と呼ばれていたこの島。
なんと美しい名前!
タキーレ島と名前が変えられたのはスペイン人入植後。
現在は島の人口約2100人、6つのコミュニティに分かれているそうです。
道ばたで糸を紡ぐ男性。
この島の第二産業は織物。
なんとここでの織物は男性の職業なのです!
タキーレ島で作られる伝統工芸の繊細な織物は、島の男たちの無骨な手によって生み出されるのです。
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1時間のお散歩の末、目的地のレストランへ辿り着きました。
もうお腹ペコペコ〜!
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太陽の花の名にふさわしく、
お花が咲き乱れる中、こんなにも見晴らしのいいテーブルでランチが食べられるなんて最高!
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若いママさんの作るご飯。
メニューは、
キヌアスープと、
トゥルチャ料理でした!
ご飯をいただきながら、現地ガイドさんの島にまつわる小話などを聞きます。
植物をすりつぶして天然シャンプーを作る実演を見せてくれたり、
(これを水に混ぜると本当に泡立ってびっくり!)
昔から受け継がれる島の習慣などを話してくれたり。
なんと島の男女は結婚する前に必ず二年間のお付き合い期間を設けなくてはいけないとの決まりがあるそう。
同棲して、ちゃんと相手を見極めて、
お互い納得し合ったカップルは晴れて結婚へと至ります。
しかも離婚は一切なし!(してはいけない決まり事なのか、それくらい仲良しって事なのか。)
さらに、結婚式の資金は男親が全て支払わなければいけないらしく、
パーティーは一週間も続くそうです。
三兄弟なんか生んだ日にゃ、お家の家計は火の車だな・・・!
帽子にまつわるストーリーも興味深かった。
島の人々はみな伝統的な衣服を身につけているのだけど、男性の帽子にはデザインによって意味合いが違うのです。
黒いハットはグループのリーダーのみが被る事を許されている帽子。
赤いニット帽は既婚の証で、
赤白に色分けされたニット帽が未婚の証。
ちなみに、左右忘れちゃったけれど、
どちらかに先っぽをたらすと彼女がいるよ~のサインで、反対側はシングル彼女募集中との事。
帽子でラベル分けされる社会。
結構シビアなのです!
ちなみにヒラヒラが付いたニット帽は子ども用です!
美味しいご飯と景色に癒されて、この日のツアーは終わりました。
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二回目のタキーレ来島は、前回とは全く違うルート!
違った島の顔を見る事ができました。
停泊した港も前回とは別の場所で、ここからの上り坂は緩やか。
600段の階段ほどしんどくなかったのがありがたい。
辿り着いたのはメインスクエア。
この島にこんな広場が存在したとは。
ツアーによって訪れる所がこんなにも違うなんて!
ここからの眺めも抜群!
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広場の一角には教会があり、
民芸品市場があり、
売店や小さな食堂なんかもあって、
ここは島民の生活の中心地として機能しているようです。
ここで一度解散、フリータイムが設けられました。
一歩入り込んだ裏路地を散策してみる事に。
そこで、なんとも美しい光景に遭遇してしまったのです!
それは、
路上に処狭しと売り物が広げられた青空市場!
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野菜、お肉、スパイスなどが並び、狭い路地がさながら島民の台所に!
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買い物を楽しむ奥様たち。
アイスキャンディを真剣に物色する女の子。
棒アイスが子どもにとってのご馳走なのは、世界共通ですよね!
この市場で特に幅を効かせていたのがニット売りのスペース。
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色とりどりの毛糸玉で溢れる路上。
さすが織物産業が盛んなタキーレ島!
こんなにも毛糸が売られている市場は初めて見たかもしれません。
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売り子さんたちの帽子も個性的で素敵。
串焼き屋さん、こんなに行列ができちゃってる!
おばちゃん商売繁盛!頑張って!
前回タキーレ島を訪れた時は人の気配があまりなく、通りすがる人の表情もどことなく堅く、
なんだか寂しげな島だなぁと思ったりもしたけれど、
今回遭遇した路上市場では活気ある女性たちの姿を見てウキウキしちゃいました!
生活感溢れる市場はやっぱり楽しい。
島の人々の笑顔こそが「太陽の花」なのかもしれません。
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フリータイムが終わり、二度目のタキーレ島ツアーも前回同様青々とした湖を望みながら島の反対側へ歩いて向かい、
これまた景色のいいレストランで、
こちらも負けじと若いママさんが作るトゥルチャ料理をいただいて、
ボートでプーノへ帰ります。
港には何故か島民がわらわらと集まっていました。
なにごとだったのだろう!?
願わくば男性たちが作業する織物の現場や作品をたくさん見てみたかったけれど、
二度訪れたタキーレ島は、
時計の針がどこかで止まってしまったかのような昔ながらの独特の文化と、
素朴な自然、島の人々の息吹きに触れる事ができて、
束の間ながらなんとも素敵な島時間を過ごしたのでした。
次回は島のおうちにホームステイ体験!
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