It’s show time!
ガラパゴス諸島クルージング七日目。
昨夜の一波乱が嘘のように静かな朝。
ガラパゴス諸島クルージングツアー、ついにラストスパートです!
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夜通し航海の末今朝辿り着いたのは、
サンタ・クルス島の真南に位置する、100名ほどの人口を有する小さな有人島、フロレアナ島。
朝一番に訪れるのは、ポスト・オフィス・ベイ。
ディンギンに乗って、今日も浜辺にウェットランディング。
ビーチから続く遊歩道を歩いて行くと、
樽で作られたポスト!
ここは無人郵便局。
捕鯨船がガラパゴス諸島を訪れていた18世紀末頃にこの樽ポストが設置されました。
船乗りたちが、祖国で帰りを待つ家族や恋人たちに手紙を書き記し、このポストに投函すると、
立ち寄った別の船の船乗りが、自国宛ての手紙を見つけたら持ち帰って届けてくれるという習慣があったそうです。
投函してもいつ届くか分からない。
一ヶ月後かもしれないし、一年後かもしれないし、
もしかしたら永遠に届かないかもしれない。
それでも、いつ国へ戻れるのかも分からない、気が遠くなるほどの長い長い航海の旅路で、
ガラパゴス諸島から愛する人へ、無事を知らせる唯一の方法だったのかもしれません。樽ポスト
現在は観光客がこのポストを訪れ、その風習を真似て手紙を投函していくのです。
昨日サン・クリストバル諸島の売店で絵ハガキを購入し、15枚ほど日本の友人たちに宛てて手紙を書いたのだけど、
いつかこの島を訪れて見つけてくれるであろう日本人の方が大変な思いをしないように、
その中の1枚だけを選んで樽ポストに投函しました。
いつか彼女のもとへ届くようにと願いを込めて。
変わりに、
私たちもガラパゴス郵便局員になって、誰かが投函した手紙を国へ持ち帰る使命があるのです!
樽の中は結構な量のハガキ!
それぞれが自国の宛名を探している最中、
バサバサッ!!!
突然、Benjaminがハガキの束を地面へ投げつけたのです。
「なんでこんなニセ郵便局なんて来なきゃいけないんだよっ!
博物館やらファッ○ンポストオフィスやら、
俺はこんなところに来たくて高いお金を出してツアーに参加したんじゃないんだよっ!」
むしゃくしゃしたのか、癇癪を起こし始めたBenjamin、
ハガキを無造作に放り投げた後、なんとコインを取り出して樽のポストを削り、落書きを始めたのです!
穏やかなEdgerもさすがに慌てて止めに入りました。
昨夜は仲良く飲んでいたNickとKarinも、
彼を諭しながら地面に散らばったハガキを拾い集めます。
世界中の国々から、この地に憧れを抱き、長い道のりを経てガラパゴス諸島へやってきた人々が、
大切な人へ頼りを綴り、届くようにと祈りを込めて投函したハガキ。
思いのこもった手紙たちを、
どうしてこんな扱いができるの?
この島の伝統を守り続けている樽のポストに、
どうして落書きなんかできるの?
非常識にもほどがあるよ。
どんな理由があるにせよ、
やってはいけない事がある。
旅人としてお邪魔する以上、その土地、人々、文化に対するリスペクトの心を絶対に忘れてはいけない。
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穏やかな時間が、またもやBenjaminによってぶち壊されます。
暗い雰囲気の中、みんなでハガキを拾い集め、綺麗に土を払い落として袋に戻しました。
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数あるハガキの中で、たった2通だけ見つけた日本語で書かれた手紙。
帰国は数ヶ月先になる予定だけれど、
持ち帰って、責任を持って日本で投函しよう。
【後日談】
フロレアナ島から持ってきた二つのお手紙。
この後帰国して、切手を貼ってポストへ投函しました。
ちゃんと届いているといいな。
さらに、私が投函していた1枚の絵ハガキは、
日本に持ち帰ってくださった方のおかげで、一ヶ月ほど後に友人の自宅にきちんと届けられました。
ガラパゴス諸島に置いてきたお手紙が、親切な誰かの手によって、はるか彼方海を越え、空を越えて、
忘れた頃に大切な人へ届く。
なかなか粋で素敵な無人ポストなのでした。
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ビーチへ戻り、ディンギンに乗って船へ。
ここから少し場所を移して、
フロレアナ島の北部、プンタ・コルモラント(Punta Cormorant)にやってきました。
早速ウェットランディングで上陸。
ビーチから伸びる遊歩道を進むとラグーンに突き当たり、
湖の奥、よーく目を凝らすと、
数羽のフラミンゴ!
って、小さいなーーー!!!
いいの、ガラパゴス諸島ではフラミンゴは主役じゃないから。
(フラミンゴさんたちゴメンナサーーーーイ★)
ナミビアのワルヴィス・ベイとかボリビアの湖でいっぱい見てきたから、
ここではフラミンゴは求めていません。
ラグーナはサラーッと通過して。
遊歩道をさらに歩くと、
半島を突っ切って反対側のビーチへ繋がるのですが、
さっきのビーチと同じ海とは思えない、
こちら側は、目の覚めるようなマリンブルー!
砂の色も違う。
こっちは真っ白!
波打ち際には、毒の尾っぽを持つエイの群れがフワフワと漂っていました。
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吸い込まれるようなブルーにうっとりと見とれてしまいます。
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さて、これからはお待ちかねのシュノーケリングタイム!
もと来たビーチに戻り、
各自ウェットスーツに着替え、シュノーケルグッズを装着してディンギンで沖へ。
ボートからザブンと海に飛び込みました。
砂底が続くこの辺りの海は、
時折ウミガメやエイが姿を現すくらいで、とりたててエキサイトするようなスポットではなく、
(日々シュノーケリングを重ね、贅沢にも水中の感動ハードルが確実に上がっているのだった。)
ひとしきり泳いだ後、再びディンギンに乗って船へ。
ここからほど近い、Edger曰く絶好のシュノーケリングポイントへ向かう事になりました。
その名も、
デビルズクラウン!
そびえる岩々がサークル状に輪になって連なっているため、
「悪魔の冠」と名付けられたのでしょう。
ここは海の中の地形が面白く、
視界を埋め尽くすほどの大量の魚群や、岩にへばりついた珊瑚、海藻が幻想的な世界を演出し、
大物には出会えなかったけれどなかなかに満足度の高いポイントでした!
↓Gopro水中フォトを一部ご紹介↓
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よく見ると、
黒い仲間たちの中に一匹だけ真っ赤な子が紛れていて、逆スイミーになっていました。
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かなり長いこと泳いだ後、
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ランチとシエスタタイムを挟み、
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午後も同じデビルズクラウンロック周辺でシュノーケリング。
今日は一日よく泳いだな。
相変わらず冷たすぎるガラパゴスの海の水に、
体が芯から冷えきって、最後はディンギンの上でガタガタ震えていたけれど。
シュノーケリン動画はインスタにUPしているので是非ご覧ください♪
↓ ↓ ↓ ↓
Instagram @uca0319
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そういえば、
ガラパゴス諸島に来て痛みのピークを迎えた肋骨も、
いつの間にか、骨折しているのを忘れてしまうほど痛みが和らいでいました。
やはり、泳ぎに泳ぎまくったシュノーケリング荒療治は効果てき面だったようです♪(良い子はマネしないようにw)
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船に戻りシャワーを浴びて、デッキでまったりビールタイム。
夕暮れ時を海の上で過ごすのも、今日が最後。
我らがMerak号は、
最終目的地であり出発地でもあったサンタ・クルス島を目指し、風を切ってグングン進みます。
短いようで長いようで、あっという間だったこの一週間。
いい事も悪い事も色々あった怒濤の一週間に思いを巡らせながら、
大海原をぼんやり眺めていると、
「Dolphins!!!」
!!!
みんな一斉に立ち上がって、急いで船の先端へ移動!
舳先にぴたりと寄り添って気持ち良さそうに泳ぐ1匹のイルカが、
もう1匹増え、さらにもう1匹、また1匹と、
どこからともなく集まり、
気付いたら10匹以上!?
私は、最高の特等席!船の一番前、最先端にしゃがみこんで、
(ローズとジャックがタイタニックポーズするあそこ。規模は大違いだけどw)
ずーっとずーっと、
イルカたちが疲れて脱落していくまで、
最後の1匹がいなくなるまで、その姿を見届け続けました。
大量のイルカ、ジャンピング動画はインスタでCHECK♪
↓ ↓ ↓ ↓
Instagram @uca0319
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マイダーリンの水没事故を皮切りに、
問題児Benjaminが乗り込んで来てからは頭を抱えるような出来事が次々に起こったけれど、
表情豊かなガラパゴスの景色にたくさん出会い、
動物たちに癒されて、
毎日毎日海で泳いで、幻想的な青の世界に魅了され、
最後の最後にイルカのサプライズショウ。
真っ赤に燃え落ちてゆく夕日を眺めながら、
このツアーに参加して良かった、と、
本当に、
心からそう思えたのです。
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ラストディナーももりもり平らげて。
食後はいつものオリエンテーション。
今夜はプエルト・アヨラのマリーナに停泊して一夜を過ごし、
ラストデーの明日は、チャールズ・ダーウィン研究所でツアーを締めくくるそうです。
ん?
チャールズ・ダーウィン研究所!?
そこなら私、ツアー前に個人でもう行ったし!
さして面白みのなかった研究所に二度も行く事はないな。
時間がもったいない。
となると、
今夜は船の中で寝る必要もなく、
一泊分の宿代は無駄になってしまうけれど、
街へ戻って宿に泊まり、溜まりに溜まった仕事や雑務を少しでも多く捌いた方が有意義かも!
「Edger、私は明日、チャールズ・ダーウィン研究所へは行かないから。
プエルト・アヨラに着いたら今日この船を下ります。
今夜は街に泊まるよ。」
「そうか、分かった。
uca、色々とトラブルの多いツアーになってしまい、本当に申し訳ない。」
「ううん、
カメラが水没したり、他にも色々と残念な事も多かったけれど、
ツアー自体は素晴らしかったし、とても楽しめた!
一週間、本当にありがとうEdger!」
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フロレアナ島を出発したMerak号は、
夜更け頃、最終目的地、プエルト・アヨラのマリーナに帰ってきました。
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荷物をまとめ部屋を出て、ビール代を清算し、
丸々一週間をともにしたNickとKarinにハグでお別れをして、クルーたちにもお礼と挨拶を告げ、
Benjaminはよっぽど疲れていたのか部屋で爆睡していたので、
そこはあえて起こさずにw
ディンギンで港へ運んでもらい、
一週間ぶりのプエルト・アヨラの街に下り立ちました!
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これにて、
山あり谷ありジェットコースターみたいなガラパゴスクルージングツアーは終わり。
明日は、
ツアー前に行くはずだったイザベラ島へ。
骨折の痛みでキャンセルして、日程を変更していたお昼過ぎのボートに乗って、
ガラパゴス諸島、最後の島へ渡ります。
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