サグラダ・ファミリア
ガウディ建築を見学するに当たって事前に予約チケットを購入していた私。
訪問の日時指定を要するために、観光ルートの日程を予め綿密に組んで臨んだバルセロナ。
マドリード滞在中に計画を練りながら、
ハイライトを初日に持ってくるか、最後に残すか。
と、そんなに悩むこともなく、
やっぱりここはクライマックスだよね!とあっさりルート決定。
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バルセロナの街並みに、ひときわ長身で神々しく目立つそのお姿を、
遠目に見つめ恋い焦がれながら、
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最終日、ついに訪れました。
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バルセロナ編ラストを飾るのはもちろん、
ガウディ建築未完の大傑作、
サグラダ・ファミリア!!!
天高くそびえる尖塔は、遠くからでも圧倒的な存在感を放っていたけれど、
目の前に立った時の迫力は言葉にできないほど強烈で、
とにかく、なんて言うか、もう、
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サグラダ・ファミリアかっこいい!!!
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教会内に一歩足を踏み入れると、そこは不思議な森の中。
一瞬戸惑いを覚えるほど、重厚な外側とはまるで異なる世界観が広がっています。
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カラフルなグラスの光が差し込み、柱が頭上高くにょきにょきと伸びる空間は、
ファンタジーのような、
近未来SFのような?
ガウディが生きていたなら、この壮大な世界観をどんな風に表現していたのだろう?
(内観はコロニア・グエル教会の方が好き。)
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サグラダ・ファミリアの前には聖堂全体を一望できる公園があって、
真ん中には池があり、
夜はライトアップされた尖塔が水面に反射して、日中とはまた違った幻想的な姿を見せてくれる、
観光客に人気のスポットとなっています。
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公園のベンチに座ってボーッとサグラダファミリアを眺めていると、
気付いたら、
スーッと一筋の涙を流していました。
少し前にバルセロナを訪れたカミーノ仲間の若い男の子。
彼がサグラダ・ファミリアを見て泣いた!っていうのを聞いた時、
なんて感受性の豊かな子なんだ!と、若い感性にちょっぴり感動を覚えた私でしたが、
まさか私も涙するとはね。←こっちは情緒不安定!?
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カサ・ミラ、カサ・バトリョを訪れたバルセロナ初日。
併設のお土産ショップで、ある1冊の絵本に出会いました。
日本語にも訳されていた「ガウディとお散歩」
優しい色使いとイラストに惹かれて何気なく手に取り、いっきに立ち読みしてしまいました。
ガウディの紆余曲折の人生が描かれていたように思います。
読みながら、絵本に並ぶ文字が思わず滲んでしまったほど。(やっぱり情緒不安定なんだろうか。)
グエル公園の住居に住んでいたガウディは、
毎朝の出勤時、友達のトカゲ君に挨拶をするのが日課です。
絵本をざっと一読しただけなのでお話の詳細は覚えていないのですが、
なぜだかこのトカゲのエピソードが深く心に残って突き刺さっていました。
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若きガウディは最愛の兄と母を立て続けに失い、
恋をするたびに一方的な思いは一度も報われることなく生涯独身、
最大のパトロンにして理解者、唯一無二の友人である実業家グエルにまで先立たれ、
愛する者を次々と奪われて、
あんなに忌み嫌っていた存在の神にいつしか傾倒してゆき、
人前に出ることを嫌ったガウディは、
晩年、身なりもかまわずにサグラダファミリアに引きこもって仕事に没頭する日々。
そして、73歳。
ミサに通う道中で電車に跳ねられて、
浮浪者のようにボロボロの格好をして地面に横たわる老人を、道ゆく人々は誰も偉大なるアントニオ・ガウディだとは思わずに、
病院の搬送が遅れ、あっけなく息を引き取った。
それがガウディの最期。
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生み出す天才はみな孤独。
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絵本に描かれた優しい表情のガウディを、目の前の建造物に重ねながら、
43年間もの長い歳月、全身全霊で情熱を注ぎ込んだガウディの愛するサグラダ・ファミリアを、
ずっとずっと眺めていました。
立体聖書とも言われているサグラダ・ファミリア。
キリストの物語が隙間なくびっしりと施された、唯一ガウディの生前に作られた「生誕のファサード」
ガウディは知ってました。
生きている間にサグラダ・ファミリアの完成を見ることはないことを。
むしろ、自分が建設に立ち会えるのは初期段階までだ、と。
たった1本の「生誕のファサード」の完成を見たガウディは、大変に深い満足感で満たされたそうです。
「ガウディさん、私たちが生きている間に完成を見ることはないのですよ。」
「サグラダ・ファミリアの工事はゆっくり進むのだ。私のクライアント(神)は急いではいないのだから。」
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ガウディのスピリットは彼の死後も脈々と受け継がれ、
当初は完成に300年はかかると言われていたのが、
現代のIT技術を駆使し、没後100年の2026年を目指し、急ピッチで工事が進められています。
夕刻時、グルグルと動き始める巨大なクレーン。
信じられないほど高い場所に人が吊るされ、懸命に工事に携わっています。
欠けているものは美しく、
完璧じゃない姿に人は惹かれる。
ガウディは、
神は完成を急いでいないから。
どうか、事故などがないように。
そう祈りながら。
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サグラダ・ファミリアを堪能したあとに向かったのは、モンタネールという建築家が手がけたカタルーニャ音楽堂。
コンサートホールのステンドグラスがものすごく美しいから是非行ってみて!とmiekoさんにお勧めされていて、
どうせならホール見学ではなく観劇したいな、と。
ネットで検索して、ちょうどこの日に行われるコーラスショウのチケットを購入していたのです。
音楽堂に着いて、エントランスでEチケットを提示すると、
「コーラスは小ホールだからこっちじゃないわ。
今夜メインホールで行われるのは椿姫のオペラよ。」
へ・・・!?
ああ、バカバカ!!!
ちゃんと詳細を見もせずに、チケットを衝動買いしてしまったから!
小ホールで特に興味のないコーラスなんか聞いても全然意味ないよ。
メインホールのステンドグラスを見るのが一番の目的だったのに!
椿姫のオペラは、今買える最安席が28ユーロ。
もちろんコーラスを見ないからと言ってチケットの払い戻しはなく、
オペラの椿姫、見てみたい。
コーラスを捨てて椿姫のチケットを買い直すか。
それとも?
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私はエントランスを離れ、くるりと背を向けて歩き始めました。
今回は、カタルーニャ音楽堂のステンドグラスには縁がなかったんだ。
その代わり。
うん、ちょうどいい時間。
日は少しずつ傾き始めている。
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目指すはあの尖塔。
バルセロナの街を見守りながら、
まっすぐに天を指すサグラダ・ファミリア!
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まだ人もまばらな聖堂前の池公園に戻ってきました。
真ん中のベンチを早々と陣取ってしばらく待機。
その甲斐あって、
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ベスポジで拝めたライトッアップ!
逆さ富士・・・ならぬ、
完璧なリフレクションで水面に浮かび上がる逆さサグラダ・ファミリアもばっちり拝めたし。
カタルーニャ音楽堂のステンドグラスを見られなかったのはこのためだったのか、と、
妙に納得しながら、
ガウディ尽くしのバルセロナ観光はそのフィナーレにふさわしく、
闇夜に輝く黄金のサグラダ・ファミリアで締めくくりです。
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マドリード、カミーノ、バルセロナと続いた長い長いスペイン旅もこれでいったん終わり。
南も北も、まだまだ行きたいところは尽きない。
いつか、また来る日まで。
スペイン再訪は確実です!
次の行き先はガラリと趣を変えて。
大陸を飛び越えちゃいます!
私の旅は、懲りずにまだまだ続きます。
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