路地フェチ心をくすぐる迷宮都市フェズ
3ヶ月旅したヨーロッパの地を離れ、人生初、アフリカ大陸に上陸しました!
「日の沈む国」マグレブと呼ばれる、アフリカ大陸北西に位置する細長い国、イスラムの国、モロッコ。
「日いづる国」極東日本からこの地にやって来るとは、感慨もひとしお。
なぜならば、3年半前にネパールを旅していた時に出会った、世界一周中の男性が、
私の路地裏フェチぶりを見て、
「ucaには、是非モロッコのフェズに行ってほしい!」と勧められたのを、鮮明に覚えているから。
あの時は、世界一周がしたくてたまらなくて、でも何もかもがうまくいかなくて、
理想と現実のギャップにもがき苦しんでいた頃。
夢は遠のくばかりで、ビジョンが全く描けなかった。
煮詰まっていた私は、20代最後に、3ヶ月限定でアジア放浪の旅に飛び出したんだっけ。
あれから3年。私は今こうして、念願のフェズの地を踏みしめているのです!
5ヶ月ぶり?本当に久々のフライトでした。
vueling航空というスペインのLCCを利用。
ワルシャワからバルセロナ乗り換えを経て、フェズinからモロッコの旅がスタート。
空港に降り立った時、ミミズのようなアラビア文字を見て、ヨーロッパを離れた事を実感。
バスとタクシーを乗り継いで、まずはお目当ての安宿「ホテルアガディール」へ向かいます。
タクシーの窓の外を流れる景色。
新市街を抜けると、お世辞にも綺麗とは言い難い道に入り、
カフェ、商店、果物売りが並び・・・。
ゾクゾクと心が震える。
ワクワクを、全身で、毛穴の奥まで感じる!
アジアの街並を思い出し、懐かしさが込み上げてくる。
久しぶりに旅心が刺激されている感覚。
どうしよう、モロッコ、いい予感しかしない(≧∇≦)
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ホテルアガディールに着きました。
予約をしていなかった為に、今日は客室がフル、と。
明日は部屋が空くから、今夜のみ格安プライスでリビングで寝る事になりました。
昨夜はトランジットのバルセロナ空港で夜を明かした私。
疲れた体をソファに沈めてボケーッとネットをしていたら・・・。
オーナーのアリーさんファミリーがランチに招いてくれて、手料理をいただいちゃいました!
ワルシャワの移動から、ほとんど何も口にしていなかった私。
遠慮なくがっつかせていただきました★
サフランを効かせたスープが染み込んだパン、煮込まれたチキンと野菜。
優しい味付けで、空腹の胃袋に染み入る・・・。
初めて口にしたモロッコ料理に大満足でした!
やはり、家庭料理はどこの国も一番美味しい♪
アリーさんが経営するホテルアガディールは、フェズの中ではダントツに安いのでは!?
WI-FIがないという情報でしたが、最近取り付けたらしく、リビングで問題なく使えます。
息子のアラディン君が可愛くて可愛くて。
よくお勉強もしていたし、人なつこくて、とってもいい子♪
モロッコ人は写真を撮られる事が大嫌いで、奥様も最初は写る事を頑に拒否していたのですが、
アリーさんのお声がけで、最終的には微笑ましいショットを撮らせてもらえました。
鬼嫁?風味の、気が強く躾に厳しい奥様ですが、
そんなママにもめげず甘えまくるアラディン君でした!
やっぱりみんな、ママが大好きよね♪
さて、迷宮都市と言われるフェズをお散歩。
3年前にネパールで出会った彼が言っていた、迷路のような路地というものを、この目で確認しなくちゃ!
旧市街の事をメディナ、市場の事をスークと言います。
城壁をくぐってメディナの中へ。
ホテルアガディールからスークまでは、歩いて20分といったところでしょうか。
「フェズ・エル・バリ」の入り口、ブージュルード門。
一歩中に入れば、そこには私を虜にする路地ワールドが待っていました!
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どこまでもどこまでも続く細い道の両脇には、お店がギッシリと並びます。
店舗がなくても、壁にディスプレイ。空いたスペースを無駄にしません★
狭い道が入り組むスークは、坂道も多く、ロバや馬が輸送の手段として使われています。
路地を歩いていると、ロバとギリギリにすれ違う事も多々あり!
噂には聞いていたけれど、モロッコ雑貨って本当に安くて可愛い!(まあ、値段なんてほぼなしの交渉価格ですが★)
タジン鍋のロウソクスタンド。
もちろんリアルタジンも。こんなに山積みに!
一時期、日本でも流行りましたよね?これ、モロッコ料理だったんですね!
タジン鍋って他のお鍋と重ねづらくて幅を取るから、きっと収納泣かせですよね。
もう流行は過ぎちゃったのかな?
タジン鍋でいただく蒸し料理、ヘルシーで美味しいから、帰国したら欲しいな〜。
これぞモロッコ雑貨の代表格!?革のバブーシュ。スリッパですね!
カラフルなバブーシュ屋さんがあちこちに。
バブーシュ職人もいます。
スークの中は実演販売?その場で職人さんが作って売るお店も多く、
大理石に彫刻を施す人。
金物を削る人、機を織る人、ミシンで裁縫をする人、
たくさんの職人さんが働いていました。
匠な手仕事を目の当たりにして、その品物を購入する。
買ったものに愛着が湧きそうですよね!
糸専門店!?糸、糸、見渡す限りの糸に囲まれたおじさん。
ランプやチャイグラスを売るモロッコ雑貨店。
ここで、気に入ったチャイセットを見つけてしまって・・・。
写真には撮っていないのですが、鱗のような柄を描いた美しいブルーのグラスと銀のポット。
来客時に、こんなセットでお茶をお出ししたら、歓声が起こりそう♪
欲しかったけれど、グッと我慢。
女の子たちの楽しそうな笑い声で、スークの空気がいっきに華やぐ。
小学生の下校時間かな?
店番のお手伝い(?)をする女の子。
お人形さんみたい!
路地の至る所に、モザイクタイルが美しい水場があって、
ジャブジャブと手足を洗ったり、飲み水にしたりと、現地の人々に活用されていました。
タイルにうっとり。
色もデザインも場所によって違いがあり、路地を美しく彩っていました。
なんせフェズは、タイルや陶器の伝統工芸が有名な場所ですから!
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美しいモスクもあちこちに点在。
歩いていて本当に飽きない、魅力たっぷりのフェズ・エル・バリ!
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そして、フェズと言えば、やっぱりこれ!
革製品!
スークの中は、サンダル、ジャケット、バッグなど、革小物のお店で溢れています。
モロッコで絶対買うぞ!と決めていた革のショルダーバッグ。
スークを歩きに歩き回って見つけた戦利品!
カメラを撮る時の、下げている荷物がガラ空きになるのが嫌で、
体にぴったりと添うポケットたっぷりのショルダーを探していたのです。
表側に3つのポケット、内側にファスナー収納2つ。
お気に入りが見つかりました♪
フェズ・エル・バリに、突如ぽっかりと現れる、なめし革を染色する作業場「タンネリ」!
近隣の建物(ほとんどが革小物のお店)の上階から見下ろす事になります。
ここを訪れるには、客引き相手の交渉が必須条件となるわけで、
タダで見せてもらった、という人もいれば、100DH払ったよ!という人もいて。
しつこい程のセールスマンたちを振り切るのはなかなか労力がいりますが、一見の価値ありです!
立ちこめる革と染料のキツイ匂い、炎天下にさらされる中での作業。
厳しい労働環境です。
スークを一通り歩き回って、さあ帰ろうか!という矢先。
文字通り、迷っちゃいました★
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商業通りを離れると、途端に閑散とする路地裏。
グルグル、グルグル。
もう、自分がどこを歩いているのか、どの方角を向いているのか、さっぱり分からなくなります。
これぞ、迷宮都市と言われる所以。
自力では、到底抜け出す事ができそうにないので、通りすがりの青年に道案内をお願いします。
もちろんチップを要求されますけどね・・・!
でも、あえてさ迷い歩く事こそ、フェズの楽しみ方!?
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本日の戦利品たち!
革のショルダーバッグ、革のミサンガ、ピアス、スカーフ。(iphone撮影)
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路地フェチ心を存分にくすぐられたフェズのスーク歩き。
何より、フツフツと沸き上がる高揚感が尋常じゃない!
見るもの、聞くもの、感じるもの、五感フル刺激で全てが新鮮、楽しい!
ついでに物欲まで刺激されますが(笑)
ヨーロッパの街並もどっぷり満喫したけれど、素敵だったけれど!
やはり環境をガラリと変えて正解だった♪
約一ヶ月間のモロッコデイズが幕を開けました!!!
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車中泊、極寒のバスターミナル泊、本日空港泊の野宿三連チャン。なんとかなるものですね!
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