可愛い宇宙人
すっかり愛着の湧いたクスコに泣く泣くさよならして、夜行バスに乗って次の街にへ移動します。
この区間はアンデス超えの険しいグネグネ道で、三半規管の強い私でもバス酔いしそう。
うぅ、ちょっぴり、気持ち悪い・・・。
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こんな時は無理矢理寝るに限る!
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思いのほか熟睡していたようです。
目を覚ますと窓の外はすっかり明るくなり、アンデスの峠は無事に越えていて、
夜クスコを出発したバスは、翌朝次の街に辿り着きました。
その名もナスカ。
そう、「ナスカの地上絵」で有名な街です!
マチュピチュと並ぶペルーの二大観光地、ナスカの地上絵。
紀元後から約800年にわたって栄えたナスカ時代に大地に描かれた数々の絵や幾何学模様は、
空からしかその形が把握できないほどに一つ一つが巨大で、
未だにその謎ははっきりとは解明されていないそう。
宇宙人説やら儀式説やら暦説やら死者の埋葬説やら。
描かれた目的には様々な諸説があるようです。
そんなミステリアスなナスカの地上絵を、
もちろんここに来たからには、是非空から確認したいところです!
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バスを下りてターミナルを出るとわっと群がってくるツアーの客引きたち。
セスナに乗る気満々ではあるのですが、危惧されるのはお天気。
バスを降りた時にはどんより灰色の曇が空を覆い隠していたのです。
こんな曇天の中を飛ぶのはもったい。
場合によってはナスカの街に泊まってお天気を待つのもありだな。
とりあえず、客引きの一人に車で連れられてセントロのツアーオフィスへ。
オフィスの女性が、熱心にセスナの種類と料金の違いを説明してくれます。
大型から小型まで数種類あるのですが、せっかくなら一番地上まで近付けるフットワークの軽い小型セスナに乗りたい!
120ドルくらいから始まった価格は交渉の末70ドルに引き下がり、(値段なんてあってないようなもん!?)
とりあえず支払いをして申込みを済ませました。
もしお天気がこのまま変わらないようであれば、日にちを変えてでも晴れを待ちたい旨もしっかり告げて。
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しばらくオフィス横のホステルのリビングでネットをしながら待機。
時間が来て、迎えに来たミニバンに乗り込みます。
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ほどなくして空港に到着しました。
ミニバンを下りると、なんと青空が顔を出し始めているではありませんか!
たった10分ほどの移動の間に、あんなに厚く垂れ込めていた雲が少しずつ晴れていたのです。
これなら今日セスナに乗れそう!
ここはナスカツアー専用の空港で、一般の飛行機の発着はありません。
空港の建物内に入り、予約したフライト会社のカウンターでチェックインと体重測定。
フライトまでまた少し待機です。
空港内の壁にかかった地上絵図。
絵と認識できるものは30個、幾何学模様は300本も描かれているという。
何個見つける事ができるかな?
ようやく私たちの番。
機体には赤と金のラインに、尾翼には民族っぽい不思議なイラスト。
シートも真っ赤!
このセスナ、なかなかクールなデザインです。
同乗者はアメリカ人のファミリー。
落ち着いたママと子どもたちとは対照的に、パパが一番興奮ぎみ!
もうすっかり晴れた青空に向かって、いよいよテイクオフ!
宙に浮いた時の、地上に写る機体の影が好き。
空中散歩はやっぱりワクワクする!
俯瞰で見下ろす全景がたまらない。
機体の上昇に合わせて気持ちも高揚します!
ナスカの地上絵マップを握りしめ、照らし合わせながら眼下を凝視。
ヘッドホンから聞こえるパイロットの合図が一番の頼りです!
「Whale!」
え、どこどこ?
クジラいたーーー!!!
子どもの落書きみたいに、拍子抜けするほど簡単な絵柄!
このように、ひとつひとつ地上絵を追って飛んでいきます。
不公平にならないように、両サイドの窓からしっかり見えるように、
一つの地上絵に対し機体を思い切り傾けて右から左から八の字旋回!
パイロットの手腕が見事に披露されるナスカツアーなのです。
でも、Gが激しい・・・!
↓ここからは、誰が撮っても同じ写真になると噂のナスカ地上絵ピックアップ★↓
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サルだ!サルだ!
うずまきシッポだ〜!
クモ!(でもタコみたいにも見えるような)
あれは有名なハチドリ!
全長280mもあるという巨大なサギ!
宇宙人!
こんもり山肌に宇宙人!
一番見たかった宇宙人だ〜!
あの誰でも描けそうなシンプルフォルム。あのなんとも言えない脱力感。
完全にゆるキャラだよ〜!
可愛いすぎる♪
(一般的には「巨人」とか、「フクロウ人間」←?と言われているそうですが、
どう見たって宇宙人!)
パン・アメリカンハイウェイに突き刺された地上絵(ヤモリかなぁ?)。
ナスカの地上絵が世界的に有名になったのは1900年代に入ってからと結構最近の事らしく、
それまでは地上絵が重用視されていなかったために、こうして道路建設により絵が傷つけられてしまったそうです。
ふと地面から顔を上げると、層を描いてどこまでも続く赤土の山々も壮観でした!
セスナは縦横無尽に空を切り、ものすごい速度であっちへ傾きこっちへ傾き。
アクロバティックな走行で、地上絵の上を、鳥のように鮮やかに飛び回ります。
ナスカツアーのセスナは酔いやすいとは前々から聞いていたのですが、
今朝ここまで来たバスのウネウネ道の気分の悪さが残っていたせいか、コンディションがあまりよくなかったせいか、
かつてない程に乗り物酔いしている自分が!
うえっぷと何度ゲ○袋を握りしめたことか。
しかも、極度に体にのしかかるGの影響なのでしょうか、手の指先が痺れてチリチリしてきました。
カメラを構える手が覚束なくなるくらい。
この体感は生まれて初めてです。
そろそろ地上絵はいいかな〜。
もう満足したかな。
ちょっと、
いやだいぶしんどいかも。
は、早くセスナから降りた〜い!
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限界を感じ始めたところで幸いにも着陸態勢。
機体はグングンと高度を下げて、滑走路に無事ランディング。
うぅ、ぎぼぢわるい・・・。
フラフラになりながらセスナを降りました。
彼が敏腕パイロットです。
一緒に乗り合わせたアメリカンファミリー。
お父さんだけが常にハイテンションで大騒ぎ、息子二人は完全に冷めていましたw
そういうお年頃なのかな!?
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お天気にも恵まれて、ミステリアスなナスカの地上絵をバッチリ見る事ができました。
乗り物酔いと手足のしびれには若干の焦りを感じましたが、
地上絵を空から見つける度に嬉しくて、
一つ一つの絵が愛らしくて!
現代の利器を最大限に活用し、
古代ナスカ人がその完成した絵の全景を確認する術がなかったであろう地上のアートを、
空から思う存分拝まさせていただきました♪
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これでもうナスカに留まる理由もなくなったので、このまま次の街へ移動します。
クスコに長居した分、久しぶりのサクサク移動でペルーの海岸沿いを北上しますよ!
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