ピンチ!骨折の痛みピーク
翌朝。
セットしたアラームより少し早く目が覚めました。
ウッ・・・。
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いつも、肋骨の痛みは朝の起き抜けが特にひどい。
けれども、今朝の痛みはちょっと尋常じゃない。
体を起こすのもままならないくらい。
アイタタタ。
うめきながら体をよじってスマホを手に取ると、時刻は5時30分を指していました。
今日はイザベラ島へ行く日。
ボートは朝7時に港を出るから、身支度をして荷物をまとめ、チェックアウトして、
Jorgeのオフィスに6時45分には行かなければいけません。
無理。
この肋骨の痛みでは、イザベラ島へは行けない。
明後日のクルージングツアーも、このままじゃヤバイかもしれない。
バス事故が起きて、今日でちょうど10日目。
恐らく肋骨を骨折していて、なんとかガラパゴスに間に合うようキトで一週間安静にしていたのですが、
今日は、今までで一番強い痛みを感じるのです。
まさか、10日後に痛みのピークが来るなんて。
ここガラパゴス諸島で。
悔しい。
どうしてあんな事故に遭ってしまったんだろう。
今更ながら自分の不運を呪います。
イザベラ島はキャンセルしなきゃ。
往復のフェリー代50ドル、払い戻ししてもらえるのかな。
それか、別日に変更なんてできるのだろうか。
とにかく、なんとかしてJorgeにコンタクトを・・・!
昨日支払いをしたツアーのレシートを引っ張り出すと、紙の端っこにオフィスの電話番号と携帯番号が印刷されていました。
スカイプphoneで携帯の方に電話をかけてみます。(プリペイドのスカイプPhoneは本当に便利!)
まだ6時前。
こんな朝早くに電話に出てくれるかな。
繰り返す呼び出し音。
祈るような気持ちでスマホを握りしめると、
出ました!
ああ、Jorgeだ!
眠そうな声で応答するJorge。
起こしちゃったよね、ごめんね?
「朝早くにごめんなさい。ucaです。実は体の調子が悪くて、今日イザベラ島行きをキャンセルしたいの。
その代わり、ツアーから帰ってきた後にイザベラ島に行くボートに日程を変更したいんだけど。
できるかな?」
申し訳なさと焦りが伝わったのか、
Jorgeが一言。
「Don’t worry. Be happy. 」
へ?
「Jorge、それじゃ、ボートの変更大丈夫なの?」
「Yes.Yes.
Don’t worry. Be happy. 」
Jorgeがなだめるように繰り返します。
「ホルヘーーーェ!ありがどーーーーー(泣)!!!」
あの有名な歌のタイトル。
なんて魔法の言葉だったの!
Don’t worry Be happy.
こんなにもこの言葉が染み入るとは。
イザベラ行きボートのキャンセルと変更が無事に叶い、安堵して電話を切りました。
Jorgeが電話に出てくれて良かった。
しかし。
ツアーまでの二日間は極力安静にしなくちゃな。
サンタ・クルス島残留決定。
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ところで、
この快適なHostal Estrella de Mar、もともと一泊しか予約していなくて。
ちょっと値は張るけど、ゆっくり過ごすためにもここに延泊しちゃおう、と、
チェックアウトの時間に受付に下りてその旨を伝えると、
「ごめんなさい、今日は予約でいっぱいなの。」
ガーーーーーン。
て事は、こんなに肋骨痛いのに、荷物持って宿探ししなくちゃいけないんだぁ。
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慌てて荷物をまとめ、Hostal Estrella de Marをチェックアウト。
肋骨にズシンと響く重たいリュックやバッグたちを抱え、宿を探し歩きました。
何件か当たってやっと見つけたホステルは、
個室で17ドル。
wifiは昨夜泊まったHostal Estrella de Marよりも全然調子が良く、
屋上からは海も望めて、
うん、悪くない♪
(ちなみに、この宿はJorgeのツアーオフィスの斜め向かいでした。)
ああでも、
せっかくガラパゴス諸島に来てこのピカピカお天気なのに、寝たきりなんて悲しすぎる!
けど、この痛みを二日間で治さないといけないので安静第一なのです。
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ここで、再び地元ナイチンゲール(看護師の友人)たちに相談LINE。
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uca/ ね、最悪だよ〜?今日が一番肋骨痛むんだけど!どうすればいいかなぁ!?
ナイチンゲール/ 痛み止め持ってる?
uca/ あ、薬一式全部キトに置いてきた。←キトの宿に預けてあるコロコロの中に入っているのであった。
ナイチンゲール/ なんで薬持ってこんとよ〜。病院はある?薬局は?
uca/ うん、多分ある。
ナイチンゲール/ 行ってきー。そして薬もらってきて飲んどきー。
uca/ はぁい。
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宿の受付の人に場所を聞いて、タウンマップ片手に病院へ向かいます。
恐らくガラパゴス諸島一大きいであろう、そこそこ立派な建物の病院が現れました。
外来受付の窓口のナースに、
「バス事故にあって。肋骨が骨折していて、痛みが激しいのですが。」
と事故画像を見せながら言うと、
「ここからさらにこの道を真っすぐ行くと薬局があるから。そこで痛み止めをもらえるわ。」
特にドクターに看てもらったりとかはないのか。
ナースの言う方向に歩いていくと、薬局が見えてきました。
中に入り薬剤師さんに事情を伝えると、錠剤を出してきてくれました。
多分痛み止めだと思われます。
購入し、薬局を出て、
ガラパゴス物価を考えると比較的安価でご飯が食べられる食堂通りに寄ってランチを取り、
薬をちゃんと飲んで、
その日は本当に、ただただゆっくりと過ごしました。
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ツアーを翌日に控えたガラパゴス3日目の朝。
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あれ???
なんかなんか、
嘘みたいに調子がいいんだけど!
薬が劇的に効いてくれたのか、昨日ほどの痛みはありません。
ピークは越えた、と思っていいのかな?
せっかく体が軽いから、今日はちょっとお出かけしよう♪
(すぐ調子に乗る。)
まずは、進化論のきっかけをこの諸島で見いだした生物学者、チャールズ・ダーウィンのスピリットを継承し、
世界中からエキスパートが集まって、絶滅危惧種の保護やガラパゴス諸島の生態系の調査などを行っている機関、
チャールズ・ダーウィン研究所へ!
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宿から歩いて20分ほどの所にあります。
本当に、不思議と今日は調子が良くて、
肋骨の痛みも和らぎ、お散歩も全く苦になりません。
お魚市場を通り過ぎ、チャールズ・ダーウィン通りをひたすら東へ歩いていきます。
途中ビーチに寄り道なんかしてみたりして。
ふふ。いるいる!
砂浜にぴったりと張り付いて微動だにせず、日向ぼっこをしてるイグアナちゃん。
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チャールズ・ダーウィン研究所に辿り着きました。
中は、囲いスペースがいくつかあって、
カメちゃんがその中をノソノソと歩いていたり、のんびり甲羅干しをしていたり、
珍しい色のイグアナちゃんが置物みたいに鎮座していたり。
この施設に、一番会ってみたいカメがいるのです。
その名もロンサム・ジョージ。(一人ぽっちのジョージ)
ジョージ君は、ガラパゴス諸島のピンタ島に生息するピンタゾウガメの最後の生き残り。
人間の乱獲により絶滅してしまったはずのピンタゾウガメが60年ぶりに見つかり保護されて、この名前が付いたそうです。
しかし、カメちゃんはあちこちにいるけれど、
どれがロンサム・ジョージかしら。
グループに説明をしていたガイドさんを捕まえて、
「ロンサム・ジョージはどこ?」
と聞いてみたら、
「彼は2012年に死んだよ。」
え!?
そうだったの?
ロンサム・ジョージが亡くなってからもう4年も経っていたなんて。
私が持っているのは古いガイドブックだからな。
研究員たちがこの施設で繁殖を試みていたけれどついぞ成功せずに、
ピンタゾウガメは絶滅してしまったのです。
ロンサム・ジョージには会えなかったけれど、
ガラパゴス諸島に来て初のゾウガメちゃんたちとはご対面を果たしました。
けれども、
動物園のように囲いの中を見て回るだけではそんなに興奮を得られず。
ガラパゴスにいる間に、野生のカメちゃんと遭遇できるかな?
とは言え、
動物を保護し、職員たちが観察、研究を進めるこの研究所によって、島の理解が深まり生態系が保たれているわけで、
ガラパゴス諸島を守る大切な大切な機関なのです。
そんなチャールズ・ダーウィン研究所を後にして、再びプエルト・アヨラの街へ戻ります。
道中、
ガラスケースのジェラートから目が離せなくなって、カフェでついついつまみ食い。
それから、いつもの食堂通りでランチを食べて。
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このまま宿に戻ろうかとも思ったけれど、まだまだ体力有り余ってる。
信じられないくらい肋骨の調子もいい!
もう一カ所、行ってみようか♪
目指すはトルトゥーガ・ベイというビーチ。
街からだと片道1時間以上かかったような。
入り口の小屋で名前を記帳して、
そこからは長い長い遊歩道が続きます。
面白い形のサボテンがあちこちにニョキニョキと生えていました。
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思ったよりも結構遠くて、
なかなか終わりが見えてこず、ひたすら歩道に沿って歩くと、
ようやく目の前の視界が開けました。
トルトゥーガ・ベイと呼ばれるビーチです!
結構波が高くて、サーファーさんもチラホラ。
とてもシュノーケルできそうな海ではありません。
砂浜沿いををお散歩すると、
カサカサッ。
もちろんここにもいましたよ。
野生のイグアナちゃんたち。
そんなに数はいないけど。
気付いたらふと足元にいたりする。
写真を撮ろうと側によると、
え?彼らこんなに俊敏だっけ?とびっくりするぐらい高速で逃げられますが。
基本的にはジーーーッと岩のように固まって、
何か一点を見つめているか、気持ち良さそうに目をつぶって日光浴をしています。
そんなまったりな姿が可愛過ぎて!
なんだか、イグアナちゃんの魅力にハマリそうな予感♪
(ちなみに、ガラパゴス諸島の動物は絶対に触っちゃダメ!)
このトルトゥーガ・ベイ、夕方にはクローズしてしまいます。
入ったのが結構遅かったので、もう折り返さないと間に合いません。
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ビーチ滞在もそこそこに、元来た遊歩道をトンボ返り。
小屋で再び退出時刻を記帳して、
プエルト・アヨラの街へ帰りました。
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昨日とは打って変わって肋骨の痛みが引き、調子に乗ってかなり歩き回ってしまいました。
明日からいよいよ8日間のクルーズツアーが始まります。
この感じだと泳げそうだな。
肋骨の痛みがぶり返さないといいけど。
大枚はたいた高額ツアーがおじゃんにならないよう、
どうか、このまま回復に向かいますように!!!
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最後に。
突然ですが、プエルト・アヨラで食べたご飯たちを一挙ご紹介!
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食堂が並ぶCharles Binford通りは、
夜になると路上いっぱいに簡易テーブルが広がって、シーフード料理や巨大なロブスターを囲む観光客で賑わいます。
逆に、お昼は閑散としているのこの通りですが、いくつかのレストランはランチ営業もやっていて、
お得なシーフード定食を提供してくれるのです。
ランチはだいたい4、5ドルかな。
誰かと一緒だったら、
魚市場で新鮮なマグロでも買ってきて、
宿のキッチンでお刺身にしたり漬けにしたり丼にしたりとシェア飯を楽しみたいところだったけれど、
ロンサム・ucaなのでお魚は買ってきません。
手っ取り早く、Charles Binford通りの食堂でご飯を済ませます。
でも、お得でなかなか美味しいんですよ♪
こちらは海鮮スープとセビーチェ。
旨味たっぷりロブスタースープと、お魚withクリームソース。
海老スープとお魚のソテー。
夜は、スーパーで買ってきたパンなどを食べて節約していました。
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さて、次回かはらいよいよクルージングツアーの模様をお届けします!
どんな動物、どんな大自然が待っているのでしょうか。
天国か、地獄か。
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それは、悪夢の入り口でもあったのです・・・。
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