記憶と記録

メキシコシティからバスで2時間、
世界遺産の古都プエブラは天使の街と言われています。
その、なんともメルヘンな響きの由来とは？

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こちら、おなじみアルマス広場。（ソカロ）

 

プエブラの巨大ツリーはブルーでした。

 

この広場の正面に建てられたカテドラルには、両端に背の高い2つの鐘塔があって、
（写真には写っていないという失態w）

 

この教会が建設された当時、
大きくて重たい鐘を、さてどうやって塔の上に引き上げようかという大問題にぶちあたり、そのまま地面に置かれていたそう。
翌朝、
鐘の音がゴーンゴーンと鳴り響き、街の人たちが驚いてカテドラルに集まると、
なんと、地面に置いていたはずの鐘が塔の上に吊るされていたのです！
夜の間に天使が持ち上げちゃったんですって。
なんとも可愛らしい言い伝え。

そういうわけで、街中には天使がそこかしこにいるそうですが、
私は別のものに夢中になっちゃっていたので、

 

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こんな天使の写真しか残っていなかった・・・。
て、え？これ悪魔！？
ドラゴン？？
なんだか悪そうなやつらです。

 

とこのように、

 

郷土料理の街であり、
タイルの街であり、
そして天使の街でもあったプエブラなのですが、

 

私が一番心を奪われたのは、

 

これ！

陶器の街プエブラの特産品、タラベラ焼き。

 

前回の記事に書いた、タイル装飾の建築物を見ても分かるように、

プエブラはもともと焼き物が盛んな地域で、先住民の時代から陶器が生産されていたそう。
そこにスペインの技術などが融合して、
独自のタラベラ焼きへと進化を遂げたのです。

 

ですから、プエブラはタラベラ焼きのお店がたくさん！

 

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街全体がタラベラ焼きの博物館のように、華やかな陶器で溢れています。

 

タラベラ焼きにはこのように絵付けのカラフルなタイプと、

 

青を基調としたものがあるのですが、

私の好みはもちろんタラベラブルー。

 

わー素敵だな、
セットで欲しいな～（もちろん買えないけど）
なんて、一件一件お店を冷やかしながら歩いていたところ、

 

ガイコツの女海賊！？
カジュアルでポップなディスプレイが気になって、ふらりと入ってみた小さなタラベラショップ。

 

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他のお店は食器や花器、壷などが多い中、ここは陶器のアクセサリーも置いてあって、
全体的にお値段も手頃だったので、
記念に何か買ってかえろうと、買い物スイッチをONにして真剣に物色を始めました。

 

お店の奥には工房スペースがあり、そちらを興味深げに眺めていたら、

 

カーリーヘアのお洒落な彼女が、

 

「私がデザインしているのよ」

 

と、
作業途中の商品を奥から出してきてくれて、タラベラ焼きが仕上がるまでの手順を丁寧に説明してくれました。
スペイン語オンリーだったからちゃんとは理解できなかったけれど、

 

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白く縁取ったところが、釜で焼くと青い色が出るとかなんとか言っていたような。
そんなような。

 

薄れる記憶・・・。

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いや、私ですね、
行く先々で、後にブログを書くための貴重な資料として、スマホに細々としたメモを残しているのです。
なんせこのプエブラのお話なんて4ヶ月も前の出来事ですからね。
冒頭にもツリーがでできたように、昨年のクリスマス前ですよ。
記憶だけではカバーできない詳細なメモが、数ヶ月後のブログ執筆に大助かりするのです。

 

ところが、
そのメモが入ったスマホ、

 

数日前、ついにご臨終となりました。

 

チーン。

 

私が愛用していたのは一番左の子です。
どんだけ好きなの旧型iphone4s。
持ち過ぎですよね。

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時は遡ること三年前、
世界一周の旅に出る直前に知人から餞別でいただいたほぼ新品に近い4s。
これをメイン携帯として、旅の間ずーっと愛用していて、

 

ウユニ塩湖にポチャンと落として水没させた時なんて、
充電接続部分が壊れて三日間使えなかったのですが、その後不死鳥のように復活してくれたし、

 

ブラジルのボニートで落として背面ヒビだらけになっても、
ボリビアのコチャバンバの宿で二段ベッドの上から落下させて穴が空いてしまっても、

 

裏も、

 

表も、

 

こうやって、穴空き部分にパーマセルテープを施して、傷だらけのこの子を片時も離さずに使っていたのに～！
え？汚すぎって！？
引かないでくださいw
これだけ落として割って画面が無傷ってすごくないですか？←自慢するところじゃない

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ところが、旅も終盤の約2ヶ月前。
とあるアプリを入れようと思ったらバージョンが古くて対応していなかったので、
初めてiOSアップデートを試みてみたら、
アップデートが終わると同時に、

 

wifi死亡

 

オーマイガッ

 

なぜ？どうして？
wifiが全く拾えなくなってしまいました。

このスマホはSIMフリーでもなければ、日本で番号を契約しているわけでもないし、
wifiが使えなくなったらただの塊。
ちょっと幅のある文鎮ですよ。
トホホ。

 

それでも、この子のメモ帳機能だけは重宝していて、
wifiを失ったiphoneをただのメモ帳として執念で使い続け、
その後も旅の記録だけはチマチマと付けていたわけですよ。

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そして、数日前。

 

ブログを書くために充電をして、
電源を入れたら、

 

およ？
見慣れぬハローの文字。

 

ハロー？？？

 

なんと、いきなりアクティベーションを求められたのです！

 

wifi機能が死んでいるからアクティベートはできず、
アクティベートできたところで多分初期化されてしまうし、

一応電源は入るけれど、実質終わりを迎えてしまったiphoneちゃん。
それはあまりにも突然の出来事でした。
最悪だ〜。
これからのブログ、どうしよう。
まだまだ中米編始まったばかりなんだけど、な。

 

というわけで、
スマホにメモしていたタラベラショップのデザイナーの彼女の名前も、
タラベラ焼きが出来上がるまでの行程も、
その記録が全てなくなってしまったわけなのです（泣）

 

大切なカンペを失ってしまった今、これから続くブログは記憶だけを頼りに書き切りますよっ！
ブログの文章を書き始めたら、面白いように当時の記憶が蘇りますしね。
でも、こうした人の名前や詳細の情報になるとお手上げ。
まあ、仕方ない。

三年間ありがとう、○○氏のiphone4s。
こないだ彼と飲んだ時に、現物を見せてその活躍ぶりとボロボロぶりをちゃんと報告したし。
持ち主に会った直後のご臨終だったから、これはもう天命を全うしたという事なのでしょう！

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あ、いきなり現在のお話を挟んで混乱させてしまいすみません。
4ヶ月前のプエブラに戻ります。

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お気に入りのタラベラ焼きのお店はこちらです。
場所は・・・探してみてね！w

 

で、
本当はデザイナーさんの付けているピアスがどうしても欲しかったのですが、
ちょうどピアスが品切れになっていたので、

 

悩んだ挙げ句、

 

タラベラブルーのペンダントとブレスレットを購入。

プエブラの思い出にアクセサリーをGETしてご満悦なのでした♪
（記録より記憶、思い出が大事だー！？アクセサリーもすーぐなくすけどw）

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メキシコシティに帰り着いたのはもうすっかり夜。
チョルーラとプエブラをいっきに回った充実の一日となりました。

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見所満載のシティ近郊。

次は、どこへ行こう！？

 

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