宝石の溶けた湖
辛い、キツイをとことん避けてラクな道ばかりを選んでしまう私。
であるが故に「トレッキング」というキーワードとはほぼ無縁の旅を続けているわけですが、
歩いてしか辿り着けない絶景ポイントには、もちろん歩く以外の選択肢はなくて。
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例えば、
エチオピアのエル・タアレ火山、
ボリビアのトロトロ、
パタゴニアのフィッツロイ、
先日記事にしたクスコのレインボーマウンテンなど。
ま、これらは全て最長片道3時間ほど。
トレッキングと呼ぶにはおこがましいかもしれませんが★
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そして今回も、
その先のご褒美を目指し、トレッキングを決行致します!
(もちろん片道3時間だけどねw)
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リマからバスに揺られること約8時間。
標高0地点から北上し、いっきに3,000m超えのワラスという街にやってきました。
ここは標高6,000m級のアンデスの山々に囲まれたトレッキングの聖地と言われる場所。
世界中からトレッカーたちが集まり、4日間、一週間、コースによっては10日間(!)もかけて山歩きを楽しむのです。
数日間も歩き続けるなんて私にはとても無理な話なのですが、
それではなぜ私ごときがワラスにやってきたのかと言うと、
ものすごく美しい湖があってそこには日帰りトレッキングで行く事ができるらしく、
その名も、
ラグーナ69♪
え?
69?
なんで69かって?
この数字に意味はあるのか!?
いや、特にないみたいです。
この辺りには大小数百もの湖があって、一つ一つに番号がふられているそう。
69番目の湖、というわけでラグーナ69。
この湖が特に美しいと評判なのです!
というわけで、
片道3時間トレッキング、今回も頑張るぞー!!!
(気が重い〜・・・)
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宿でツアーを申し込み、ワラス到着翌日に早速トレッキングツアーに参加しました。
早朝ピックアップのミニバンに乗り込みワスカラン国立公園へ向けて出発。
すっかり日が上がり朝の光が爽やかに輝く頃、
ミニバンはとあるビュースポットに止まりました。
車を降りて目の前に現れた光景は、
バスクリーンのような湖!
うねうねと伸びるオレンジ色の幹、その奥には目の覚めるようなミルキーグリーンの水面が広がっていて。
そのコントラストがなお一層景色を彩り、うっとりと見とれてしまいます。
まさか、これがラグーナ69じゃないよね!?
ここがゴールでいいんじゃない?
と思うくらい綺麗なんだけど。
だったらラグーナ69は、一体どれほど美しいのだろう!?
ここで、バックパックを背負った金髪の美声年は一人お別れ。
なんと、ここから歩いてラグーナ69を目指すそう。
彼こそ正真正銘のトレッカーですね。
ひとしきり湖を眺めた後、彼一人を水辺に残し、バンは再び走り出します。
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車はグングンと峠道を上り、
ワラスから約3時間半、
ようやく入り口に到着しました。
標高4,570mのラグーナ69を目指して、いよいよトレッキングのスタートです!
高所のトレッキングはクスコのレインボーマウンテン以来約3週間ぶり。
ああ、今回もまたしんどいんだろうなぁと思っていたのですが、
意外や意外!?
今回は楽勝!
じゃなくて、
あの時よりもっときつかった!
(レインボーマウンテンよりは標高低いのに。)
比較的ゆるやかで平坦な道から始まるトレッキングコース。
のはずなのに、
出だしから驚くほど体が重く、息切れも激しく、
すぐに立ち止まってしまいます。
あっという間に最後部隊の仲間入り。
なんか変だ。
今日は体がおかしい。
なんとなく頭がキリキリする気がする。
これって、まさか高山病?
標高の高いクスコを出て二週間ほど低地で過ごし、
またもやいっきに高所へ駆け上がったもんだから、体がびっくりしたのかな?
高度順応は数ヶ月は持つって聞いていたんだけど。
高山病の影響はそんなに受けない体質のはずなのですが、コンディションにもよるのかもしれません。
あまりにも体の不調を感じたので、藁にもすがる思いでロキソニンを飲んでみる。
と、これが思いのほか効いたらしく、(もしくは気の持ち用!?)
体と頭の重さがスーッと取れて、幾分か楽に歩けるようになりました。
助かった・・・。
なんせ、
まだまだトレッキングは始まったばかりだし、
これから峠を越えていかなければならないのですから!
足取りがすこーし軽くなったところで辺りを見回すと、
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絶景に囲まれていた!
ペルー最高峰のワラスカン山は6,768m。
それ以外にも6,000m超えの雪化粧をした山々が、四方八方にそびえる様は圧巻。
自分の足で歩かなければ見る事のできない景色。
大自然の中を歩いていると、トッレカーの気持ちがちょっぴり理解できるような気がしてきます。
テントを張って寝泊まりしながら、
朝日に照らされた真っ赤な山を拝んだり、
人口の灯りが一切ない暗闇の中、満点の星空を眺めたり、
変化に富む景色を愛でながら、一歩ずつ歩みを進めて。
トレッキングの魅力にはまったら、旅がもっと広がるのだろうなぁ、
なんて。
でも、やっぱりキツイ・・・。
酸素薄い~!
途中、湖現る。
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この湖にも、
ラグーナ○って、
何番が忘れちゃったけれど番号が付いているのです。
まだまだ中間地点。
もう一つ、心臓破りの峠超えが待っていました。
後半は景色を楽しむ余裕もなく、前に進む事で頭がいっぱい。
今回はレインボーマウンテンの時ように馬タクシーなんてありません。
無言で、
無我夢中で歩いて、
ひたすら歩いて、
歩いた先に、
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ゴールは目前。
ようやく辿り着いたラグーナ69は、
エメラルド?
サファイヤ?
ターコイズ?
宝石が溶けて流れ出したんじゃないかと思うほど、
キラキラと輝くブルーグリーン。
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はぁ・・・。
とため息が漏れる。
全てが報われる瞬間。
ラグーナ69は、
噂に違わず、あまりにも美しい湖でした。
いやぁ、
でも、
歩き始めは正直ダメかと思った。
ゴールに辿り着く気がしなかった。
ロキソニン、効いて良かった♪
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ラグーナ69を折り返してすぐ辺りで、行きがけの湖で一人車を降りたあの金髪美青年にすれ違いました。
あそこから歩いてもうここまで来たの!?
トレッカーの体力と精神力、
半端なし!!!
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バスに連れられるツアーは、余計な事を考える必要もなく、
楽チンで至れり尽くせりでもちろんいいけれど、
自分の足で辿り着いた絶景は頑張ったご褒美!
さらに感動に拍車をかける気がします。
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な〜んて悟った風に語っておきながら、
明日はワラス発、いつものごとくお気楽バスツアーに参加してきま~すw
どんな景色が待っているのでしょう?
<検索キーワード>
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