幻のピンクイルカ
世界一長いアマゾン川。
南米の地図を見てみると、
支流からの細かい枝葉を含め、アマゾン流域の熱帯密林は南米大陸の半分を覆っているのではないかというくらい!
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それほど広大なアマゾン川ツアーの拠点となる都市は、さすが何カ国にもまたがっていて、
ブラジルのマナウス、コロンビアのレティシア、ボリビアのルレナバケ、
そしてペルーはここイキトスからツアーに参加する事ができます。
イキトスへやってきたのは、もちろんアマゾン川を渡ってペルーからブラジルへ移動するためでもあるのですが、
このツアーに参加するのが真の目的だったのです!
タイトな移動スケジュールのおかげで不服ながらも一泊二日と短めになってしまったのですが、
楽しみにしていたアマゾン川ツアー、行ってきます!!!
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ツアー初日。
ピックアップのトゥクトゥクに乗って連れられたのは川沿いのホテル。
建物の裏手はボート乗り場に繋がっていて、
ここから、
ボートに乗り込み、
いざアマゾン川へ出発!
イキトスの宿で出会った台湾ガールズが、
参加したアマゾン川ツアーのツアーガイドが最低で、英語は喋れないし段取りも悪くて全く楽しめなかった!
とプリプリ怒っていたのを聞いていて少し不安だったのですが、
我らがチームジャガー(集合をかける時用にグループ名が付けられた。)のガイドNiltonは優秀でできる男!
スペイン語の解説の後にわざわざ英語に直して説明してくれるし、仕事はできるし気配りは細やかだし、
ラッキーな事に、どうやらNiltonは大当たりのようです!
ガイドさんの力量はツアーの善し悪しを左右しますからね!
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ところで、
私にとってこのツアー最大の目的は「ピンクドルフィン」を見る事!
アマゾン川には、なんとピンク色の川イルカが生息しているというじゃないですか!
見たい。
絶対に見たいピンクドルフィン!
ツアー会社の人はもちろん100%ではない、とは言っていましたが、
はたしてピンクドルフィンに遭遇する事はできるのでしょうか?
日頃の行い次第かしら!?
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大きな川をエンジン音を鳴らしてグングン進んでいたのですが、
ちょうど支流が分かれる分岐点辺りでボートの速度が急に弱まりました。
この辺がドルフィンスポットの一つらしい。
Niltonが口笛を鳴らし、キョロキョロと周囲を見回してドルフィンを探しています。
「あ!あそこ!」
え!?
よーく目を凝らすと、
確かに、
遠く水面を跳ねる影が!
「ドルフィンだ!!!」
なんと、
早速ドルフィンが私たちの前に姿を現してくれたようです!
でも、あれ、ピンク?
遠くてよく分かんないよ!
とりあえず数枚シャッターを切ってみる。
のちのち見返した写真をトリミング。
確かに二匹のイルカが水面から顔を出しています。
右は確実に黒。
左は、ピンク・・・!?
ん~なんとも言えない。
これはピンクイルカ認定ならず、かな。
もうちょっと至近距離で認識できないとな。
一泊二日の限られた時間の中で、
ピンクドルフィンが姿を現してくれるといいけど!
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再び、ボートは速度を上げて進みます。
時折すれ違うのはローカルの釣り船。
しばらくしてボートは岸へ停泊。
目的地へ到着したようです。
ボートを降りて森の中へ続く遊歩道を抜けると、
CUMACEBA LODGE
そこは、本日宿泊するロッジでした。
ひとつひとつ独立した小屋のお部屋。
室内には一切電気はないけれど、
シャワートイレ付きだしタオルも用意されているし、
アマゾン川で寝泊まりする分には十分快適!
広~い共用スペースでいただいたランチは想像を遥かに越える美味しさでした♪
ガイドさんもいいし、お部屋もご飯も合格点。
一泊二日、何不自由なく過ごせそうです。
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お腹を満たしたら、再びボートに乗ってアマゾン川へ繰り出します!
最初に立ち寄ったのは川沿いの小さな村。
小屋の中に座らされてアマゾン川に関する講座をたっぷりと聞いた後は、
昔ながらのサトウキビ絞りを体験をしてみたり、
アマゾン川流域の木々や植物で作られた様々なお酒の説明を受けて、試飲大会。
全種類をいただいたので、ちょっぴりずつとは言えさすがにフワッと来ちゃいました。
最後は販売タイム。
とどのつまり、
これはタカタ社長もびっくりの実演販売ってやつでした。
このお酒、とても体に良いらしく、
ペルー人旅行者たちはせっせと購入していましたよ!
(奥様方のハートをガッチリ掴んだ敏腕販売師でしたね!)
ん~。
この村の尺はイマイチ面白くなかったなぁ。
スペイン語が分かれば興味深く聞けたのでしょうが、
こんなにも南米に長居しているのにスペイン語の上達が皆無な現実・・・!
旅の間にもっと勉強しとけば良かったぁ。←今からでも遅くないんだけどね★
ボートに戻り、次に訪れたのは、
アマゾンの生き物と触れ合える動物園!?
イタズラ好きのお猿軍団、
虹色のパパガヨちゃん、
ちょっぴりグロテスクなカメちゃん、
マイペースなトゥカン君など、
柵のない敷地内で放し飼いにされている動物たちが自由自在にあちこちを動き回っているのですが、
特に人気なのがやはり、
お触りコーナーです!
猿は美女が好き。
トゥカンも美女が好き。
そして、
ニョロリ。
ヘビの巻き巻き体験!
もちろん私もやりましたよ!
ふれあいコーナーの中でも、
特に皆の視線を一身に集めていたのが、
んふ。
これ、ナマケモノですって!
はぁぁ、可愛い!!!
私、多分こんなに間近にナマケモノを見たの、初めて!
子どもたちもキャッキャと抱っこ。
なんだ。
なんなんだ。
この癒しの生き物はッ!!!
オーストラリアのコアラといい勝負だわ。
と、そんな感じで、
野生の動物に遭遇するサファリ的高揚感はないものの、
手っ取り早くアマゾンの生き物に出会える動物園、
それはそれで結構楽しめちゃいました!
(ブラジルのパンタナールツアーの時のような、ほぼ動物に出会えなかったガッカリ感はこれでとりあえず回避できそう)
動物園を後にして、
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お次は夕焼けハント。
西日に照らされて赤く染まるドライバーの青年。
夕焼けスポットを求めて、ボートは大河を走ります。
しばらくして泥の島に上陸。
ここから夕焼けを眺めるそうです。
向こう岸に、うっすらと、でも大きく弧を描く虹。
狙って見られるものではない虹に遭遇すると、ものすごくラッキーを感じます。
天からのサプライズギフトですよね!
ほんのり染まりゆく雲が、川面にもピンクの影を落とし、
一日の仕事を終えた太陽がゆっくりと沈む。
サンセットはどんなシチュエーションで見てもドラマチックだなぁと思います。
真っ暗になる前にボートを出して、ロッジへ戻らなければなりません。
日が沈み切る前に出発です。
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ロッジに着く頃にはすっかり暗くなってしまいました。
共用スペース以外は灯りがないので、夜はトーチが手放せません。
お部屋に戻ってホッと一息ついていると、太鼓の合図が鳴り響きお待ちかねのディナータイムです!
やっぱりこのロッジの食事は美味しくて、晩ご飯もモリモリと平らげちゃいました。
テーブルの足にはタランチュラ!
ブルーのファーを纏って綺麗なんですね。
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今日はこのまま就寝かと思いきや、本日締めのナイトアクティビティへ出発!
なかなかに盛りだくさんな一日です。
最後はロッジ裏の池をボートクルーズ。
今日一日の中で、この時間が一番素敵だった!
闇夜の中Niltonの舵のもと、ゆっくりと手漕ぎボートは進みます。
トーチの灯りに照らされてスポットライトのように浮かび上がるのは、水面を埋め尽くす緑の水草。
レチューガという植物だそうです。
そのの葉っぱの中には、同じ緑色をした小さなカエル!
BGMは鈴虫の大合唱。
リーンリーンと涼やかな音が響き渡る中、夜風が優しく肌をなでます。
Niltonがトーチを切るよう促し皆がライトを消すと、
灯りの一切なくなった真っ暗闇の中、
キラキラと光り舞う粒が一斉に宙に浮き上がりました!
「Fire Fly!」
その正体は蛍でした。
緑の絨毯をかき分け進む船先、鈴の音、飛び交う蛍、星空。
なんと幻想的で美しい時間。
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・・・を見事にぶちやぶってくれたのが、
(私が勝手に)マライアと名付けた金髪のセクシー姉ちゃん。
虫の羽音がするたびに、コウモリが頭上をサッと横切るたびに、
「ギャッ!」
「キャアッ!」
と金切り声を上げて彼氏にしがみつくのです。
もうっ!
ムードぶち壊し!!!
写真じゃ暗過ぎてぶれちゃうからと、鈴虫鳴り響く夜のボートクルージングを珍しく動画に収めていたのに、
後で見返したらマライアの叫び超えが入りまくりで。
はぁぁぁ。
と落胆したのは言うまでもありません。
マライアのやつめ・・・。
でも、
こんなに美しい池がロッジの裏手にあったなんて。
蓮池や水草の生える水面の景色が大好物な私は、かなり興奮してしまいましたよ!
「明日のお昼にまたボートでここへ来たいんだけど!」
とNiltonにお願いしてみたら、「OK!」って!
明日はもうチェックアウトの日だからそんな時間があるかは分からないけれど、
もう一度ここへ来られるといいな。
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こうして一日目が終了。
真っ暗なお部屋の中、虫が怖くてどうしようか迷ったけれど、トーチの灯りを頼りになんとか気合いで浴びた水シャワー。
虫の気配を感じるとマライアばりに叫びたくなったけれど、
なんとかこらえつつベットベトの汗を洗い流し、
スッキリサッパリ、心地よく眠りに付きましたとさ!
(欲を言えばベッドに蚊帳が欲しかったけどね〜★)
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明日は、幻のピンクドルフィンに会えるのでしょうか!?
アマゾン川ツアー、
二日目へ続く。
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