September 24, 2014  Categoyr: └ UKRAINE ( ウクライナ )

恋の神様から制裁を受ける

恋のトンネル

恋のトンネル。愛のトンネル。「The Tunnel Of Love」
それは、ウクライナの辺境の地に存在する、恋人たちのためのパワースポット。
カップルが手を繋いでくぐると、願い事が叶うという!


  

リヴィウからは、なんと片道7時間の日帰りロングトリップ!!

一切の迷いはありませんでした。
だって、アルメニアで見た情報ノートには、
まさにウクライナの「恋のトンネル」の事が書いてあったのだから!

このジンクスが私を突き動かしたわけではない、という事を最初に断っておきます(笑)
とても幻想的で美しい、緑に囲まれたトンネル。
この景色を見てみたい!
ここに行かずして、ウクライナを去る事はできない!!


そう、それがたとえ、一人ぼっちの旅になろうとも。・゚゚・ヽ(。≧Д≦。)ノ・゚゚・。


旅の道連れがいれば良かったのですが、残念ながら見つけられず。
「恋のトンネル」に、一人果敢に立ち向かう覚悟はもうできています。
虫除け対策マストという事で、
フードを被れるようにとパーカーを羽織り、足下は靴下にサンダルという禁じ手を使って挑みます!

  

一日かがりの旅路になる事は必至。
その日は頑張って、早朝に起きました。

実は観光地ではなく、アクセスも非常に悪い「恋のトンネル」
リヴィウからバスを乗り継いで行く事になります。

街の中心地から離れた南のバスターミナルまでマルシュで向かい、
そこからルーツクという場所までバスで4時間半。
そこからリヴネ行きのバスに乗り、クレバンという所で降りる。

文字に書くとサラッとしていますが、
乗り換えや降りるポイントが分かりにくく、なかなかハードルの高い移動なのです!

  

リヴネ行きのバス

クレバンで降りる、そのポイントがちょっぴり難しい★
バスの中で、スマホに保存した恋のトンネルの画像を乗客に見せまくり、
協力を仰ぐのがポイントです♪
きっと誰かがピンポイントで教えてくれるはず。

  

恋のトンネルの行き方

バスを降りたら、ハートを射抜かれた恋のサインあり!
ここからは、ひたすらひたすら歩きます。

  

クレバン

ウクライナでよく見る、キッチュな十字架!
この角からウォーキングスタート。

  

恋のトンネルまでの道

自由な野良鶏がいたり、

  

ワンコ

ワンコとたわむれてみたり、

延々と続くのどかな道。

  

クレバン

この日は雲がすごく不思議で、
なんとなく、ふと、一緒に住んでいた、今は亡きおじいちゃんおばあちゃんを思い出しました。
なんだか、雲の隙間からひょっこり顔を出して、見ていてくれてる気がして。

教育機関に勤めていた超お固すぎるおじいちゃんと、
晩年までばりばり現役で働いていた、茶道花道の先生だったおばあちゃん。
あんまり仲良しなイメージではなかった二人ですが(笑)
おじいちゃんが退職してからは、おばあちゃんと二人で世界中を旅行していました。
(おばあちゃんは自分の分は自分で、自身の稼ぎで旅行代を出していたから、
大正生まれにしてはかなりの自立型女性!)

私の世界一周旅欲のルーツは、このDNAから受け継がれているのかも!?

天国ではきっと、穏やかに仲良く見守ってくれているはず!
まさか孫が、33歳にもなって仕事もせず、フラフラ旅をしている未来は、
生前の二人にはとても想像できなかったと思いますが(;´▽`A

  

ウクライナ恋のトンネル


恋のトンネル


恋のトンネル世界一周

本当にこの道で合っているのかしら?と不安になるタイミングで、
サインがヒョコッと現れます。

矢印の方に右折。
民家がポツリポツリと並ぶ田舎道が続きます。

  

恋のトンネル

おばあちゃんたちが談笑していたり。

  

恋のトンネル 世界一周

公園では、たくさんの子どもたちが遊んでいたり!

  

子ども


子ども

駆け寄って来た子どもたち。

  

恋のトンネル 池

池を通り過ぎて、

カーブする道なりに歩いてゆき、線路を超えて、

  

恋のトンネル入口

30分以上は歩いたでしょうか。ようやく辿り着いたようです。

  

恋のトンネル入口

小さなお土産の露天を出しているオバチャンが、(この顔はロマ族かしら?)
人差し指を立てて、
「一人?お前さん、本当に一人なのかい!?」
と言っているように見えた(笑)

そうだよ〜、一人だよー!!(一人で来ちゃってすみませんねっ笑)

オバサン、でも優しく、あそこから入るんだよ〜って教えてくれて。

ついに、「恋のトンネル」に足を踏み入れます!!!





恋のトンネル

わぁ・・・これだ。これこれ!!

緑が生い茂るトンネル。
線路を伝って、グングンと奥へ入ります。

このトンネルは、向こう3キロ程続いているらしい(?)

廃線のように見えますが、運搬用路線として列車が走る、れっきとした現役線路。
ただし、一日3回のみという噂。
ここで列車を見た者は幸せになれるという、さらなるジンクス付き!

  

あ、ちなみに、こちらが正しいトンネルの歩き方です↓

  

カップルで恋のトンネル

恋のトンネルにふさわしいお二方。

  

恋のトンネル

このトンネルの中、二組のカップルを見た以外は私だけ。

  

恋のトンネル


恋のトンネル

ただただ、どこまでも続く緑のトンネル。
特に変化のない景色、似たような写真が続きます・・・。

カップルを尻目に颯爽と追い抜き(((((¬_¬)
黙々と歩いていきます。

  

恋のトンネル


恋のトンネル

奥まるにつれて、足下にも緑が生い茂り、

  

恋のトンネル

3次元が緑に囲まれたトンネル!

  

ここら辺まで来ると、ロマンティックなネーミングとは裏腹に、草ぼーぼーの虫だらけ!
ださ〜い靴下サンダルがここで功を奏するのです♪
モジモジ君よろしくフードをすっぽり覆い被り、虫対策万全!

怪しげな様相で写真を撮りまくりながら歩いていると、

  

ズルッ!!!

  

線路に足を取られ転びかけて!
カメラをかばうがごとく瞬時に体勢を捻ったら、

  

足を挫いた〜〜〜(≧∇≦;)

痛いー(T∇T)

  

はぁ・・・冴えない。

恋の神様に完全に制裁を食らわされた・・・。

出直して来〜〜〜い!!!
って事ですかね。

  

確かに、もうこれ以上進むと、帰りのバスの時間を逃してしまう!!

果てしなく続く緑のトンネルは、吸い込まれそうになって、
できれば、トンネルの終わりをこの目で見たかった。
でも、引き返さなくちゃ。

  

ちょっぴり捻挫した足を引きずりながら、後ろ髪を惹かれつつ、元来た道を戻ります。

トンネルの入り口に辿り着くと、
さっきのお土産屋のおばちゃんが、記念のマグネットをプレゼントしてくれました。

  

恋のトンネル

これ♪ありがとう!

  

現地滞在時間、おおよそ1時間半。

なんせまた、約7時間かけてリヴィウに戻らなければいけないから。

  

クレバンの雲

今日のクレバンの雲は、何度も見上げちゃうくらい、やっぱり怖いくらいに美しい。


クレバン→ルーツク→リヴィウ、と、またまた大移動です。


ウクライナの国旗

帰りのバスの、窓から見た景色。
時期を過ぎて頭を垂れたひまわりたち。
今まで見た事がないくらい、広大な広大なひまわり畑。

きっと真夏には、黄金の絨毯と真っ青な空を見る事ができるのだろう。
ウクライナの国旗みたいな景色を。

  

・・・また、来たいな。
今度はこの道を、車で運転してみたい!

そうだ!また来ればいいんだ。
「恋のトンネル」も、今度は、誰かと一緒に♪

その時はきっと、足も挫かないはず(⌒_⌒;
そして、今度こそ、トンネルを最後までくぐり抜けよう!!!

本当は、ウクライナで一番行きたいところは、クリミア半島。
今はロシアになっちゃったけど。
クリミア半島に平穏が戻った時に、また来よう!うん、そうしよう♪

  

死ぬまでやりたい事リストに、ひとつ追加決定★

  

リベンジを誓いつつ、リヴィウに着いた頃には、もう深夜の23時。

  

ウクライナを訪れるきっかけとなった、「恋のトンネル」に行って良かった!
あの景色を見る事ができて。

心地よい疲れと、少しだけ痛む足。

  

長い長い一日が終わりました。

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