老人と海
早朝から革命記念パレードに参加して、空港へ向かうkaorinとさよならをして、
この日の午後は郊外へお出かけ。
キューバ旅の最後は、ヘミングウェイで締めくくります!
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て、
今までヘミングウェイに全く縁のなかった私!
興味もなければ彼に関する知識も皆無。
バラデロでhiromiちゃんに借りた「老人と海」をバタバタと読んだ、その程度。
そんな、マニアにどつかれそうなくらい即席超ヘミングビギナーの私が、
僭越ながら彼のゆかりの地を辿らせていただきます!w
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まず目指すはハバナの旧市街から東へ約7km、
小さな港街、コヒマル。
宿を出て、コヒマル方面へ向かうバスを拾うために海沿いへ。
バス停の場所がイマイチ分からなくて、
道ゆく人に尋ねながらあっちへ行きこっちへ行き、
やっと捕まえたバスに揺られること約30分。
バスを降り、静かな住宅街を抜けて海岸へ出ると、
小さな要塞が見えてきます。
その側の公園には、
ヘミングウェイの胸像。
穏やかな笑みをたたえ海を眺めています。
コヒマルは、
人生のおよそ3分の1、22年もの長い歳月をキューバで過ごしたアメリカ人の作家ヘミングウェイが、
愛艇ピラール号に乗って釣りへ出かけていた場所。
そして、
「老人と海」の舞台でもあります。
要塞の手前に伸びる桟橋には釣り人たちの姿が。
桟橋を渡ってみると、
まさに「老人と海」を地でいくような風景!
おじいさん、若者、少年が(ついでにワンコも)仲良く一列に並び釣り糸を垂らしています。
日本の平日の午後とはかなりかけ離れていますよね!
昔ながらのやり方?
釣り竿もリールもなくて、
かすかな振動を確かめるように指先から糸を垂らし、
子どもとは思えない落ち着きで、静かに魚がかかるのを待っています。
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ヘミングウェイさんも、
この海で、
こんな風にのんびりと釣りを楽しんでいたのかな?
「ね、hiromiちゃん、あれ見て!」
「おじいさんと少年だよ!船に乗って釣りしてるよ!」
「あれさ、リアル老人と海だよね!?」
小説の世界が現実に飛び出したような小船の二人に、いっきにテンションアップ!
年老いた漁師のサンチャゴと、おじいさんを慕う助手の少年。
読み終えたばかりの「老人と海」が鮮やかに脳内に蘇って、
目の前の風景と見事に重なります。
この海を見て、
ヘミングウェイは、
あのなんとも不思議で切ない物語を紡いだんだ。
静かで寂れた港町。
穏やかな海と、優しく流れる時間。
コヒマルに来て良かった。
ひとしきり釣りの様子を眺めた後は、
桟橋からほど近い海沿いのレストラン、ラ・テラサへ。
ヘミングウェイがコヒマルを訪れる度に立ち寄ったと言うお気に入りのバー。
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ラ・テラサの奥には、
海に囲まれた彼の指定席が、今も主の来店を待ちわびるように、そのままに保管され展示されています。
世界中に居を構え、キューバを愛し釣りを愛した自由人。
行きつけのバーでカクテルを飲み、愛艇で釣りへ出かけ、お気に入りの定宿で小説を書き、
ノーベル文学賞まで受賞した彼だけど、
62歳の若さで自らその生涯を閉じたそうです。
レモネードで軽く喉を潤して、
バスでハバナへ帰ります。
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まだまだ続くヘミングウェイ巡り。
その日の夜は、
ミントとラムのカクテル、モヒート発祥の地、
ラ・ボデギータ・デル・メディオへ。
外も店内も観光客で溢れ返っています!
ここはヘミングウェイが通ったお気に入りのバーの一つ。
比較的静かな奥のレストランスペースへ通してもらい、
まずは駆けつけ一杯。
もちろん本場モヒートを注文。
ミントの爽やかな香りが鼻の奥を抜けて、サッパリと飲みやすく美味しいカクテルでした。
ディナーには、牛肉を赤ワインで煮込んだキューバ名物ロパビエハをオーダー。
バラデロから戻ったら断食だーとか言っていたけど、
無理でした。
お腹を満たした後はバーをはしご。
こちらもヘミングウェイ行きつけの、有名なフロリディータ。
狭い店内、
生演奏の音楽とともに、
ラ・ボデギータに負けじと押し合いへし合いの大混雑!
お客さんがみな手に持っているのは、フロリディータ名物ダイキリ・フローズン。
このお店で、ヘミングウェイは砂糖抜きのダイキリ、通称パパダイキリを好んで飲んでいたそうです。
ほら、
カウンターの奥には、美女とデート中のヘミングウェイおじさま!
もちろん私たちもダイキリを飲もうとこのお店へやってきたのだけれど、
バーカウンターの前は人でごった返してなかなかバーテンダーまで到達しないし、
また、ダイキリ1杯6CUC(6ドル)という超強気の観光客プライスにもちょっぴり怖じ気づいてしまい、
雰囲気だけ味わってすぐにバーを飛び出してしまいました。
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朝早くから外出して革命パレードに参加して、
午後はヘミングウェイの足跡を辿った、
長く濃い一日が終わりました。
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翌日、
kaorinに続き、一足お先に私はキューバを離れます。
ちょうど空港へ向かうという日本人を捕まえてタクシーをシェア。
harunaちゃんとhiromiちゃんにお別れを告げて、
あのボロッと古めかしい空港へ!
さよならキューバ!
すっかりエセゲバラファン、エセヘミングウェイファンと化した、
キューバで過ごした10日間。
今まで訪れたどこの国とも違う、独特の空気が流れる社会主義の国。
wifiが不自由なのもまた魅力の一つでした。
街灯のないオンボロの道、崩れかけた廃墟のような建物、街を彩るクラシックカー。
そこかしこから流れるサルサの音楽と、褐色の肌をしたキューバ人の、体の底から沸き上がるリズミカルなステップ。
バラデロの青い海、目の奥に焼き付けた今年最後の夕焼け。
久しぶりに、旅心がめいっぱい掻き立てられたような気がします。
また、ゆっくり再訪したい。
キューバが変化を遂げてしまうその前に。
今度は時間に追われず、もう少しディープな旅を。
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キューバとともに、あっという間の楽しいガールズ旅行も終わりです。
クリスマスも年越しも、今回いつにも増してスペシャルな時間を過ごせたのは彼女たちのおかげ。
一人旅とはまた違った刺激と楽しみがあって、
何より誰かといると心強い。
朝起きると友達がいて、
出かける時も、ご飯を食べる時も、ワイワイおしゃべりして、感動を共有して、
そんな日々が続いた後、
ふと一人になるとやっぱり少し寂しいけれど。
大きなカメラを抱えてレンズ越しに世界を覗く、
気ままな一人旅に戻ります。
基本は一人。
たまーに気の合うガールズと合流して旅のマンネリにスパイスを。
このバランス、とても理想的!
てことで、
私の愛するガールフレンズ〜!(男の子も可w)
世界のどこかで待っています。
いつでも遊びに来てね♪
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